協会けんぽの任意継続の申請を取り下げる

退職すると、社会保険から国民健康保険に乗り換える必要があるのだが、退職から2年間は、任意継続という形で今までの社会保険を利用することができる。国保のほうが安くない?と思うが、社会保険の標準月額報酬の上限額にからくりがあって、通常は会社と個人で折半するのだが、個人で全額払う場合上限額が国保よりやすかったりする。

で、給与によっては任意継続のほうがお得という謎の状況になるのだが、ただけっこう癖のある制度なので、考えることが多くてややこしい。

このややこしい任意継続を申請しておきながら、やっぱりやめよう、と思ったらやめられるのか?という記事。あ、保険は協会けんぽです。まぁ手続き上のことだから、どこも変わらないと思うけど。

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任意継続なる制度

どうしてこういう制度があるのかよくわからないのだが、社会保険の任意継続という制度がある。退職すると、普通は協会けんぽなどから外れて国民健康保険に入るのだが、二年間という時限付きかつ、全額を個人で負担するという条件で、社会保険を継続することができる。

普通は国民健康保険のほうが安いんじゃないのか?と思うところだが、計算方法にからくりがある。保険料の計算は標準月額報酬なるものから計算するのだが、個人負担の場合この標準月額報酬の上限がけっこう低めなのだ。で、給与によっては国民健康保険よりも安くなるので、任意継続したほうがお得、という謎の状況になることもある。

つまり収入が多い(多かった)人のほうが保険料が安上がりになるということで、なんじゃそりゃとツッコみたくなる制度なのだが、まぁそういうことになっているらしい。保険料以外にも、社会保険には謎の特典があったりするしね。まぁこのへんも知られざる特典のことが多いような気がするが。なんだかなぁ。

というか、国民健康保険が高すぎるってのもあるよな。社会保険も高いけど。消費税上げていいから保険料を下げてほしい。社会保険料の多分、天引きだから意識していない人が多い。自分で保険料を納めるようにすれば大きく変わるだろうに。まぁ実際は、消費税も上がって保険料も上がる、なんですけど。

閑話休題。

まぁそういう制度があって、計算してみたら微妙に任意継続のほうが安く済むっぽかったので、申請書を協会けんぽに郵送した。この手続きがまた面倒だが、まぁ紙切れ1枚でいくらか浮くのであるのであれば、一庶民としては有り難いことなので、労を厭わずやろう、と。

任意継続の申請の取り下げたい

……が、まぁこういうややこしい制度であるから、必然的に時間がかかる。こういうところは、業務フローを完全に見直してIT化すれば大きくコストダウンできると思うのだが、もっともIT化の進んでいない領域でもあるので、とにかく時間がかかる(どうにかならんのか……)。なっかなか保険証が届かない。協会けんぽには手続きが終わり次第すみやかに郵送する、とあるがそれはつまり「わからない」ということか。一応、3週間たっても届かなければ連絡してほしいという記述もあったので、それくらいが目安なのかもしれない。

私は今歯医者にかかっていて、保険証が手元にないと色々ややこしい。また、源泉徴収票を元に再計算してみたところ、任意継続にしても実は国民健康保険と保険料はそんなに変わらない、ってか国保のほが安くね、ということも判明した(iDeCoで非課税になった分が効いていた!)。

そうすると、任意継続なんて面倒なだけであり、さっさと国保で保険証をもらったほうが何かと安心である。別にそんな長いこと無職でいる気もないわけだし……。

ということで、なんだかやらなくていいことをゴチャゴチャやって時間ばかり過ぎていっているが、任意継続の申請を取り下げることにした。

そもそも取り下げできるのか?

さて、問題はそもそも取り下げができるのか、である。この任意継続という制度は本当にややこしい制度で、名目上、一度加入したら「国保に入りたい」という理由で脱会することは許されていない、ということになっている。なっているのだが、実際には「金を払わなければ強制脱退」であるので(ただし書面での資格喪失の申請は必要となる。……しないとどうなるんだ?)、やっぱりに国保にしようと思ったタイミングで支払いをやめれば、日本は国民皆保険制度であるので、自動的に国保に切り替わることになるわけだ。

つまり、社会保険の任意継続から国保への切り替えはできないことになっているが、実質的にはできる、という、もう本当になんで?というような制度だ。

が、これは加入してからの話である。もっといえば、保険証が届いて、1回目の振り込みを済ませていれば……の話だ。よって、申請途中であれば、普通に「申請やっぱりやめます!」で済むのではなかろうか

これについては、協会けんぽのサイトを見ても記述は見当たらなかった。まぁ、イレギュラーなことだからだろう。一方で、協会けんぽではないものの、NTT健康保険組合では以下のような記述があった(諸事情により任意継続保険の申請を取り消したいが、可能ですか? | よくある質問 | NTT健康保険組合)。

任意継続保険の取得申請をした方が、
1.就職し他健保加入する。
2.国民健康保険に加入する。
3.家族の健康保険の扶養に入る。
等の理由により、取得申請を取り消す場合は、事業所 厚生担当までご連絡願います。

諸事情により任意継続保険の申請を取り消したいが、可能ですか? | よくある質問 | NTT健康保険組合

おー、いける。ちなみに、細かく読むと、一度でも振り込みをしてしまうと、2,3はダメらしい。つまり、一度払った金は返さないよ!ということだが、逆に言うと、金さえ払ってなければどうとでもなりそうだ。

で、こういう制度が組合によって対応が違うとは考えづらいから、多分協会けんぽでもいけるだろう、と考えた。

申請の取り下げの申請

ということで、都道府県支部 | 協会けんぽについて | 全国健康保険協会から管轄の支部に電話で連絡し、「任意継続の申請を取りやめたい」旨を説明したところ、問題なく受理された。この時、保険証の番号を控えておくとスムーズである。

なお、この時の担当の人はおじさんで、保険証の番号を求められて「あ、すみません、ちょっと探しますんで……」とアセアセしていたら「大丈夫ですよー」と柔らかく言ってくれた良い人であった。こういうところで優しくしてもらえるとなんかやけに身にしみる気がする。

ただ、一度の電話では手続きが終わらなくて、おじさんが担当部署に連絡しようとしたが電話が繋がらず、「こちらで処理を引き継ぎ、折返し電話させていただきます」ということで、電話の1時間後くらいかな、「申請の取り下げを受理する」電話連絡をいただきました。おわったー。

わかりづらいよね

ということで、本当にしなくていいことをしようとして奔走することになってしまった挙げ句、最後は普通に国民健康保険という、なんとも私らしい結末を迎えたわけだが、それにしてももう少しわかりよい制度にならんもんだろうかと切に思う。あとなんでもかんでも紙とハンコを要求しないでほしい。これね、協会けんぽのサイトの記述見ていると、どうも印刷された紙をさらにOCRかなんかで読み込む、という悪夢みたいなことしているっぽくて、ウンザリ。旧来の業務フローに落とし込もうと間違ったIT化を進めた例じゃないですかね。そのシステム構築にいくらかかったのやら。

最近何かの記事で読んだのだが(記事が見つからない…)、日本の行政にかかるコスト(ってどっからどこまでなんだろうね?)はたしかGDP比1.45%ほどで、調査対象の50カ国くらいだったかな、その中でワーストであった。一方、電子政府として有名なエストニアなんかは0.0何%だっけ……まぁ数十倍の開きがあったわけだ。人口の違いなんかを勘案しても、日本が非効率であることは数値としても明らかなわけだ。

当然のことながら、書類仕事そのものは何も生み出すわけじゃない。ついでに言うと、書類仕事が好きだと目を輝かせている人を見たこともないし、見たくない。したがって、皆必要だからやっている、ということだと思うんだが、この2019年でも本当に必要なのか、ということはかなり考える余地があると思う……とは多くの人が問題意識として共有しているはずなのに、なんでこんなに変わらんのだろう。実は全体的に見ると問題と思っていない人のほうが多いのか?

なんかね、どうにかしたいよな、と思うんだがなぁ……。

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