受話器もFAXもわかりやすくはない…直感的というより経験的なものは多い

[最終更新] 2016年11月16日

今時の少女に固定電話の受話器を渡したら→切り方がわからない(動画):らばQ」は面白くまたどこか示唆的な記事(動画)だと思いました。電話の切り方がわからない今時の女の子を映したホームビデオですね。クスッときました。

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電話は難しい

まぁでも、そうですよね。電話機、難しいですから。取って切るくらいであればよく考えればまだしもなんとかなりそうですが、保留はどうするのか、保留の解除はどうするのかなど、なかなか初見では難しい操作も多いです。FAXなんて、私も初めての電話機では悩みます。どこかにFAXボタンがあるのだろうか、それとも受話器を置くだけだろうか…。FAXを送る時は、まずFAX用紙はどこだ、用紙はどこに入れるんだ、紙の面は表か裏か、向きは前か後ろか、どこかボタンを押して紙送りをするのか、電話番号を打つタイミングはいつか……。内線と外線に分かれているぞ、外線のやり方はどうするんだ、誰々さんに内線で繋いでほしい、どうやるんだ、内線で回ってきたらしい、どうやって取るんだ、二つ以上回線があり、自分が取るべき回線はこっちではなくそっちだ、知らないですよ……電話は本当に難しい。

従来型の固定電話機や、FAXに代表されるようなそれに付随する多くの機能は、別にわかりやすくもなんともありません。もしそれを簡単だと思えるのであれば、それは知らず知らずのうちに培ってきた経験がそう思わせるのでしょう。実際には、受話器を置く動作すら、スマホとSNSを縦横無尽に使いこなす現代っ子には難しいこともある。自分は直感的だと思っていたものが実は経験的なものであったとは、存外に多いことではないでしょうか。

直感的か、経験的か

まぁ、直感的と経験的の区別も曖昧なものではあります。恐らくその境界線は、虹の境界線のようにいかようにも解釈できるものです。特にタブレットなどでしきりに喧伝される「直感的」と称される動作には、かなり境界線キワキワのものが多いように思います。一本指スワイプとピンチイン、ピンチアウトくらいなら、直感的と言ってよさそうです。しかし、二本指以上のスワイプや、起点と方向の限定されたスワイプ、長押し、二度押しなどは経験的と言うべき動作に思えます。つまり、使いこなすにはちょっと勉強しないといけない。

まぁ、実際には大した勉強量ではないですし、既に常識の領域に入っていると考えるのであれば、直感的と言えるのかもしれません。人は誰しも常識を持っているものです。しかしどこまでを当然備えている常識と考えてよいのかは、なかなか難しい問題です。恐らくは、使用する人間の平均的な像を想像して考えなくてはならないのでしょう。

FAXがなくならない理由

何か、随分とつまらない、一般的な話になってしまいました。本当は、冒頭の参考記事を読んで、そういえばFAXもなくならないなと思ったので、よくあるFAXなくならない話について、私も一言書いておこうと思っただけなのです。なので、最後にちょこっとだけ。

よく日本ではいまだにFAXがよく使われていることがネタにされています。メールで良いことをいちいち手間暇かけて、挙句pdfを印刷してからFAXしてその旨をメールで連絡する、などという冗談のような行為もまかり通っていますから、まぁ否定論があるのも当然でしょう。一方で、FAXのほうがセキュリティが高い、誰でも使える、法律上の扱いといった擁護論もあるのですが、私はそれは本質ではないと考えています。単に「今まで使ってきたから」というのが、唯一にして最大の(決してバカにできない)理由と思います。

前述したように、FAXは別にわかりやすくもなければ、使いやすくもないです。今使える人は、経験知があるから使えるだけです。これからの若者にはそれがありません。FAXとはよくわからないものです。受話器を置くことすら「直感的」ではありません。FAXが暗号化されたメールよりセキュリティが高いとも思えません。ただ、今まで使えてきたし、今も使えます。であれば、馴染みのないものに積極的に変えなくてはいけない理由とは何でしょうか

まぁ実際のところ、メールのほうが便利で馴染みがある人が増えていますし、かなりのところで置き換わっていると思います。ですが、以前から使っていて、人的、金銭的な問題がなく、見積や請求書を出すのに使うだけ、といった状況ならば困ることもないでしょう。そんなところもまだ相当数はありそうです(というより、私がFAXをお目にかかるのはだいたいそれくらいなんですが)。諸外国ではFAXはほぼ使われないという話も聞きますし、そうであれば日本人は今特に問題がなければそれで良しとする傾向が強いのかもしれません。それはそれで一つの生き方ではありますが、まぁ逆に言うとその程度の話です。別に大層な話ではありません。そんなわけですから、諸外国より時間はかかっても、そのうちFAXもなくなるでしょう。

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“受話器もFAXもわかりやすくはない…直感的というより経験的なものは多い” への2件の返信

  1. こんにちは。
    直観的というのは、結局のところ、自分の今まで経験してきた物理的な現象との連想なんじゃないかなと思います。

  2. >Kさん
    こんにちは。
    確かに、突き詰めるとそうなるような気がします。極端な話我々とマサイ族では共通するところはほとんどなさそうです。

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