Livedoorブログで独自ドメインに移行する際にやったこと、起きたこと(アクセス変動など)

先日、独自ドメインに移行しました。DNSサーバーの設定ミスで、しばらく自サイトに自宅からアクセスできないという憂き目にもあいましたが、問題なく移行できました。本記事は、その際行ったこと、起きたこと(アクセス変動など)をまとめた記事です。

目次

記事の目的

作業は一通り終わりです。記事内のURLの変換も終わりましたし、AmazonアフィリエイトやGoogleアナリティクスの変更手続きも済みました。あとは、Googleさんが引っ越しに気づいてくれるのを待つばかりです。

もっと早くやっておけばよかったと思いますが、私はどうにもWeb周りに苦手意識があって(関心は強いのですが)、なんとなく厄介そうに思え、ずるずるとここまで延ばしてしまったのです。それというのも、使用されている言葉の意味や、仕組みがよく把握できていないせいです。

まぁでも、やってみれば存外簡単なものです。過去の自分に見せるつもりでまとめます。

ドメインの取得

ドメインの取得にかかる手順について。

ドメインとは

まず、ドメインの意味を確認します。ドメインとは、当ブログでいえば hack-le.com の部分です。よくある名前はだいたいそれ系の業者がおさえていて、プレミアがついていたりします。hackleは英単語であるせいか、取れませんでした。また、どこにでもコレクターはいるもので、ドメインを集めて管理する奇異な趣味の人も少なからずいるようです。ドメインは、取得はもちろん維持費もかかるのに。まぁでも、趣味というのは金がかかるものですし、関心のない他者からすると理解し難いものです。それでこそ趣味というべきものです。

費用

費用はTLD(Top Level Doamin)によって異なります。いわゆる.comの部分です。特に.comのように、誰でも使える汎用的なTLDを、gTLD(Generic TLD)と呼びます。.comや.netは有名ですね。目新しく安いドメインは、その手の胡散臭い人たち御用達で、巻き添え規制などのトラブル率も上がるかもしれません。また、他に誰でも使えないものもあるのかというと、たとえばco.jpや.jpなどがそれにあたります。

で、費用ですが、.comが年間1,280円といったところです。.xyzや.asiaなどは、取得費用は安くても維持費が高かったりするので、注意が必要です。取得費用のキャンペーンやっているやつは、だいたい維持費が高い。そういう商売ということです。

取得できるところ

取得できるところで代表的なのは、お名前.comとムームードメイン、バリュードメインなどでしょうか。コントロールパネルのUIが軽かったように思ったので、ムームードメインにしました。名前が可愛いですし。サイトは「ドメイン取得は 【ムームードメイン】最安値99円!」。

ドメインの管理は ICANN -> レジストリ -> レジストラ -> リセラー という階層構造になっていて、.jp以外は、ムームードメインはリセラーで、レジストラであるお名前.comと契約しているという形らしいので、結局管理自体はお名前.comの範疇になるようです。なお、ICANNはThe Internet Corporation for Assigned Namesand Numbers の略です。

DNSの設定

DNSの設定について。大事な設定です。私はこのDNSサーバーの設定でミスをしました。何をミスしたのかというと、ムームードメインで、hack-le.comについて、DNSサーバーをまだ使わない設定になっていました。これでは、いくら設定をしたところで意味が無い。阿呆なミスでした。その結果、しばらく誤ったキャッシュがプロバイダのDNSサーバーに残ってしまったのか、しばらく自分だけ自分の家に入れない、みたいな阿呆な状況になりました(自分だけであれば、MacやLinuxならば、/etc/hostsを編集して、一時的に当該ドメインとIPアドレスを直接的に結びつけるとよいでしょう)。

DNSとは

DNSとは Domain Name System の略で、ドメイン名とIPアドレスを変換する仕組みです。郵便番号と住所を紐付けるようなものですね。郵便番号だけだと、正確な住所にはなりませんが。自分の管理するドメインについて、どのDNSで管理するか、設定する必要があります。これをしないと、ドメインがネットの世界で知れ渡らず、ドメイン名でアクセスできなくなってしまいます。

設定

したがって、DNSの設定は大事です。「独自ドメインを設定する (ムームードメインの場合) - ライブドアブログのヘルプ(PC向け)」にのっとっておこないます。

Aレコードの設定を、と言われますが、DNSにおいてAとはAddress、つまりIPアドレスのことです。LivedoorのIPアドレスに飛ばすように設定するわけです。CNAMEとはCanonical Name、つまり別名で、wwwのように、サブドメインを使った運用をするときに使います。昨今はサブドメインも流行らなくなりました。www、あまり見なくなりましたね。

Livedoorブログの変更

Livedoorブログ内のことについては、公式のヘルプがあてになります。Livedoorブログは、なかなかどうして公式ヘルプが充実していると思います。

URLの変更

URLの変更は簡単です。「URL・ドメインの設定をする - ライブドアブログのヘルプ(PC向け)」にのっとって、管理ページより、「ブログ設定」→「ブログURL」→「独自ドメインを使用する」。このタイミングで、すべての記事のURLが書き換わります。旧URLからはリダイレクトで転送されるので、問題ありません。

このとき、DNSの設定がうまくいっていないと、適切なところに飛べず、レジストラの使用されていないIPアドレスのページにいったりします。前述したように、私の場合そうなってしまい、さらに悪いことに、その後DNSの設定をなおしても、どうもキャッシュがプロバイダのDNSサーバーに残ってしまったのか、宅内から自サイトにアクセスできない状況が2,3日ほど続いてしまいました。

記事内にあるURLの変更

記事を一括変換します。「過去の記事内容を一括で編集する - ライブドアブログのヘルプ(PC向け)」にあるとおり、インポート、エクスポート機能を利用します。これは問題なくすぐに終わりました。有料プランのみで利用できる、と書いていますが、現在Livedoorブログに有料プランはありません(お金払うからスマホサイトの広告消したいのですが…)。

アフィリエイト、アナリティクスの手続き

忘れがちなのが、各種サービスの設定です。特にお金の絡むやつはちゃんとしておかないと、後々問題になると面倒ですからねぇ…。

Amazonアフィリエイト

Amazonのアフィリエイト規約は、調べているとけっこう色々と規約違反で憂き目を見た人の話を聞きます。Amazonは、Googleと同じくらい、あまり嫌われたくない企業です。しかしまぁ、時折DRMについてこぼす以外は、Amazonにとって不都合なことも書いていませんし(Fire TV Stickは素晴らしいと書いていますし!)、一般的に世間様に顔向けできないようなことも書いておりませんので、手続きさえちゃんとすれば、まず問題はないはずです。Amazonのおかげで、クロネコと佐川と郵便局の人に顔を覚えられた上客でもあります。手順を踏めば、無下にはされなかろう。

しかし、その手順というのがたいへんにわかりづらいのです。恐らく、先進的でグローバルなイメージとは裏腹に、社内はけっこう縦割りで区分けされているのではないかと思います。サイトの変更手続きは、なかなか妙です。

アソシエイト管理ページのトップから、右上の「アソシエイトアカウントの管理」→「Webサイト情報の確認」そして「※登録Webサイトの追加・変更の場合は、事前にこちらからご連絡ください。」のこちらから、に貼られているリンクを踏みます。で、そこでサイトを引っ越した旨をまず報告するのです。

この「事前に」というのがどれくらい事前なのかわからず、最初に、まず引っ越し前に、「ドメインを変更する予定です」という報告をしたところ、「引越し先のURLでサイトが確認できず申請を却下しました」的なメールをもらいました。どうやら、引っ越した後に申請しないといけないらしい。

それで、引っ越した後に再度申請。この時点で、改めて審査されます。人によっては、ここで落とされた、という人もけっこういるようです。私も、落とされたりアフィリエイトリンクを削除してから報告せよとか言われたりしたら面倒だなぁと思ったのですが(それでなんとかならないことはありませんが…)、無事審査を通り承認されました。まともに記事があって、かつアカウントがAmazonのお得意さまであれば、喧嘩腰でない限りそうそう落ちないように思います。

で、審査が終わってよかったよかったで終わりではなくて、この後に、自分で、「アソシエイトアカウントの管理」→「Webサイト情報の確認」よりURLの変更をしないといけません。まぁ、これを忘れたからといって、ただちに制裁を受ける、なんてことはまずないと思いますが、問題が起きると面倒臭い。

なお、当ブログに時々あるAmazonの商品リンクは、アフィリエイトです。どうせリンクを張るのであれば、ちょっとでも小銭になると嬉しいな、くらいのもので、実際、明日はちょっといいお昼ごはんが食べられるぞ、くらいの収入にしかなっていません。お金よりはモチベーションの意味で励みになります。ただ、セッション比で考えるとかなり少ない額ではあるようです。そういうサイトではないとはいえ、サイトの価値を測る一つのバロメーターと言えますし、良い記事を書くことが第一にしても、ちょっと考えるべきことはあるのかなぁとも思います。

Googleアナリティクス

Google アナリティクスのサイト変更については、「アナリティクス設定」→「プロパティ設定」→「デフォルトのURL」を変更をしました。また、もう一つ忘れてはいけないのが、「管理」→「ビュー」→「ビュー設定」より「ウェブサイトのURL」を変更することです。これをしておかないと、過アナリティクスで表示される相対URLを踏むと、旧アドレスに飛んでしまいます。まぁ、解析結果そのものには影響しないのですが。

問題はSearch Console(旧ウェブマスター)のほうです。Search Consoleでは、通常アドレス変更時には「アドレス変更ツール」を利用するのですけれど、以下のように言われてしまいます。

ルート レベルのドメインとサブドメインのみに制限

独自ドメインでないと、こういう制限もあるわけです。

まぁ、リダイレクト設定もちゃんとしていますし、新アドレスについては新たに登録することにして、あとはGoogleさんにサイト移転のことを気づいてもらうより他ありません。

アクセスの変動

本節は2016年8月10日に追記しました。

こればかりはケース・バイ・ケースだと思いますが、当サイトの場合について記録しておきます。まず、引越してからしばらくはアクセスに変動はありませんでした。しかし、一週間ほどすると、一気に半分に激減し、その後1日、2日ほどえ3/4程度まで回復しました。その後は比較的安定し、時折緩やかな上昇傾向が見られ、二ヶ月半ばかりした頃には、引越し以前と同水準のアクセスに戻りました。

サイトにある記事の性質によるところが大きいので、必ずこうなるとは思いません。他の人の話を聞くと、短期的にはアクセスが落ちたという人をよく見ましたが、実態はどうやら。とはいえ、真っ当に運用されているサイトであれば、基本的に時間が解決してくれる問題だと思います。

参考記事

参考にしました。ありがとうございます。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • はじめまして。
    Googleアドセンスを申請したくて、こちらに記事に辿り着きました。
    お名前.comでDNSレコード設定を行い、ライブドアブログの方で
    独自ドメインの設定をしても一向に反映されず、ほとほと参っております。
    お名前.comのDNSレコード設定の登録済みの欄の TYPE A 3600 125-6-146-14 の他に、
    TYPE NS で有効となっているのが4つあるのですが、TYPE A 3600 125-6-146-14 だけを残して、他のものは削除するべきなのでしょうか?
    知識が乏しく、サッパリ分かりません。
    お忙しいところ、誠に恐縮ですが、ご教示いただけないでしょうか。
    どうぞ宜しくお願いいたします。

    • >Kyotoさん
      はじめまして。

      現在当サイトはLivedoorブログから引っ越しておりますので、Livedoorブログの最新の情報にキャッチアップしていないことは予めご了承下さい。

      そのうえで、現在のLivedoorの設定については、下記ページによると思いますが、このページに書かれていることは大丈夫でしょうか?

      URL・ドメインの設定をする – ライブドアブログのヘルプ(PC向け)
      http://help.blogpark.jp/archives/52240385.html

      現在Aレコードについては言及されていないようです。私もAレコードにLivedoorブログのIPアドレスを設定したような覚えがあるので、設定が変わったのかも。
      まず上記ページの設定をお試しください。CNAMEはIPアドレスではなくドメイン名で設定します。ちなみに現在のblog-01.livedoor.jpのIPアドレスは125.6.190.6のようです。

      なお、NSは消してはダメですよ(レコード設定からは消せないと思いますが)。NSとはName Server、つまりどのDNSサーバーでドメインを管理しているのかというような意味です。
      お名前.comでは通常、01.dnsv.jpから4つの連番だと思います。何もしていなければ、通常問題ありません。

      がんばってください。

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