移動が多いと電子書籍は有難い

最近特に移動が多くなってきました。今週などは一日として同じところにはいられない模様です。移動が多いと無駄も多いのですが、車の移動なら英語のリスニング、電車の移動なら読書といった具合に、少しでも無駄を減らしたいものです(実際は車の移動中はだいたい一人カラオケになっているのですが…)。

移動中の読書となると、やはり電子書籍は強い。いくつもの本をいつでも読める。そのときの気分によって、読みたい本というのは変わります。何か小説を読みたい気分のときもあれば、軽いエッセイを読みたいときもあるし、しっかりとした論説を読みたい時もある。本当にその時々です。実体のある本を、常にそれだけ持ち歩くのは不可能といえます。それが、スマートフォンのような重さ百数十グラムの中にすべて入っているのだから、たいへん素晴らしい。辞書を引いて、調べた言葉の履歴を後で学習することもできる。とても嬉しいことです。

移動先での学習や調べ物という面でも、電子書籍は素晴らしい。タブレット端末でゆっくりと大判の技術書を読むことができますし、資料集のようなものもかさばりません。以前開いたページを覚えていてくれますし、OCRをかけていれば、あるいは既にPDFやEPUBで売られているオライリーや技術評論社のデータファイルであれば(この二社の技術書はDRMフリーです!自分の好きなリーダーアプリで自由に読むことが可能です)、検索をかけることさえできます。これが非常に便利です。

もちろん娯楽として、通常であればかさばって持ち歩くことなどできないようなシリーズものの漫画を持って行くことも可能です。漫画はとても好きなのですが、なかなか読む時間がとれていないのが実情です。しかし、電子書籍のおかげでちょくちょくと楽しむことができています。まぁ、できればもっとまとまった時間で楽しみたいのですが…。

電子書籍の話をすると、いまだに紙でないと読み心地が、といった議論になることもありますが、まず電子書籍は紙ではそもそも読書すらできなかった状況で、読書ができるようになるという面があります。私とて、単純に読書体験のみを取り上げれば、紙の本による読書のほうが好きです。しかし、それは私にとっては既に贅沢な環境になっています。私のように落ち着かない環境の人間にも、読書の光を与えてくれる、0を1にしてくれる。電子書籍がもっと広まることを望みます。

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