電子書籍における出版社毎のセールについての雑感

[最終更新] 2017年2月11日

電子書籍を購入するようになると、出版社に詳しくなります。電子書籍のセールは、主に出版社単位でなされることが多いからです。今朝もBookLiveから、あなただけに特別な小学館作品25%オフクーポンをプレゼント、なるメールが届きました。平生より全作品20%オフクーポンを連発しているBookLiveなので、やや微妙感の漂うクーポンと言えます。というか、小学館の作品って何がありましたっけ…。そりゃあマギとかは知っていますが…。

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元より出版社毎の色というのはあります。そのことに気づいたのは学生時代、勉強に必要な辞書や参考書を買い揃えていた時でしょうか。岩波の広辞苑と三省堂の大辞林、小学館の大辞泉は違うなぁと思いましたし(大辞林には「ギャルゲー」なんて載っていましたし、大辞泉は図が豊富だった印象があります。広辞苑はひたすらお硬い)、「この出版社の参考書は硬いなぁ」といったことに気づきました(研究社とか数研出版とかね)。

もちろん少年漫画雑誌にも出版社の色はあったのでしょうが、ジャンプはジャンプであって、集英社の少年向け週間漫画雑誌という風に捉えていたわけではありません(その捉え方の変遷を、人は大人になると言うのかもしれません。嫌な大人ですが)。出版社の存在を認識できるようになるのは、中学生か高校生くらいからだと思います。

まぁでも、世間一般では出版社毎の色なんて一生意識しないままの人も多かろうと思います。私の場合は本が好きだったので気づきましたが、あまり一般的ではありますまい。ややマニアックな知識だと思います。音楽でもレーベル買いというようなものがありますが、そちらはまだ知られた行為に思えますし、本の場合は音楽よりもさらにマニアックかもしれません。

しかしセールという形になって現れれば、あまり興味関心のない人でも出版社という存在を意識しないではいられないでしょう。それが良いことなのか悪いことなのか。自分でさえも、出版社毎のセールは作品がパッと思い浮かばないので不便というか妙な感じがするのに、一般の人ではどうか。電子書籍というのは本当にわけわからんと思われてしまうか、それともこれを機に出版社への理解が進むのか。現状電子書籍はまだまだマニアが手を出しているものですが、これから普及が進んでいったとき、この○○社×%セールというのがどのような印象を与えるのか、興味深いところです。

私見では、「なんやよくわからん感じ」になってしまうと思います。やはり人は出版社ではなくシリーズで見ていると思うので、先の小学館の例で言えば、漫画ジャンルで言えば○○サンデー作品割引とかのほうがよほど訴求力がありそうに思えます。小説や新書の類はどのように表現すべきか悩ましいところですが…。実用書については、ある意味出版社がシリーズ名のような役割を背負っていることも珍しくないので、それでもよいかもしれません。オライリーの作品20%オフと言われれば「ああね」と思いますからね。しかし講談社の作品30%オフ…この括り方は、やはりあまりに雑多過ぎる、というのが個人的な所感です。売る側としてはそれがわかりやすいのでしょうけれど、買う側からするとどうか。

電子書籍自体、今のところ売る側の論理が先行している感はあります。DRMなどその最たるものです。まぁこれについては、たとえば漫画の有名作品については、zipをつけて検索すると違法ダウンロードサイトが引っかかるという狂った現状があるので、まったく理解できなくもないのですが、そもそも違法ダウンロードサイトの元ネタが紙本のスキャンであることがたいていですから、その実効性には疑問があります。…といつもの話をしてしまいましたが、まぁまだまだ色々と洗練させていく余地が、電子書籍にはあるなと思う今日この頃です。

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