Xperia Z3を購入して、早いもので一ヶ月以上たちました。購入してからZ3の白ロム市場が1万円ほど値下がりしてしまい、少しばかり複雑な思いもしましたが、それでも良い端末を良い価格で購入できたと思います。少なくともSIMフリーiPhoneの値段を考えれば。
良い端末ではある
Xperia Z3は良い端末だと思います。バッテリーは持つし、画面は大きくて見やすいし、動作はキビキビとしているし、なんといっても防水が素晴らしい。お風呂で電子書籍が楽に読めるのは、私には大きな喜びでした。新しいスマホを欲しがっていた父にもプレゼントしましたが、概ね満足しているようです(特にバッテリーが非常によくもつと喜んでいました)。ただ一点、これは私の不注意ではありますが、落として背面ガラスがベキベキに割れてしまったのが残念です。背面にもガラスを使っているんですねぇ。教訓として、カバーケースをつけました。いわゆる手帳型です。ちょっとかさばりますが、少なくともこれなら落としても割れないだろうと思います。ICカードも入るので、おサイフケータイと組み合わせると本当に財布いらずという感じです。
それでもiPhoneを使うワケ
にも関わらず、最近はポケットに忍ばせてメインに操作するのはiPhoneで、Xperia Z3は専らテザリングをしているだけ、ということが増えてきました(docomoの白ロムは、MVNO使用時にWi-fiテザリングが制限されていることが多いのですが、Xperia Z3の場合Android開発環境があれば、簡単に設定を変更してWi-fiテザリングができるようになります…とはいえやはり開発環境の用意とコピペとはいえコマンド操作が必要なので、誰にでもオススメできるわけではありません)。
何故かというと、まず5.2インチは私には大きすぎる。ベゼルがかなり狭く、さらに薄いとはいえ、それでも大きい。一方iPhone 5の4インチはしっくりと手に馴染む。もちろん画面が大きさで助かることもあります。特に自炊した小説を読む際には、大画面はたいへん助かります。ネットサーフィン(死語?)も多少楽になりました。
逆に言うと、それくらいでしょうか。また、Bluetooth機器との接続が悪いことが多いです。iPhoneならすんなり接続されるのに、Xperia Z3はどうも毎回手動でペアリング手順をしなくては接続されなかったりと、不安定なことが多い。この点については、やはり数が多く確実にテストされているであろうiPhoneの強みといったところでしょうか。
そして個人的に大きいのは、いまだにAndroidで良い音楽アプリが見つけられていないことです。調べた限り、ふりがな対応、アルバムアーティスト対応、素早いレスポンス、これらすべてを兼ね備えたアプリというのはなかなか…自分の場合iTunesで音楽管理をしていることも大きいでしょうが。
あとiPhoneは標準で辞書アプリが搭載されていて、長押しですぐに意味を調べられるのも、かつてマウスオーバー辞書にはまってアレコレ試していた過去のある自分には大きかったのだなと思いました。Android版でもGoldendictとかあるので、似たようなことはできるのですけどね。まぁアプリ資産もiPhoneのものが捨てきれないというのもあります。
慣れも大きいでしょうが、少なくとも洗練さという点ではやはり今でもiPhoneなのではないでしょうか。何をするにもスムーズです。Androidは良くも悪くも雑多であり、実はその雑多さが気に入ってはいるものの、雑多さ故に多くの問題があることも事実です。それは機器との相性問題であったり、決定的な統合管理ソフトの不在からくるメディアファイル管理の難しさであったり、OSに密着した挙動に制限があったり(iOSはもっと厳しく、こちらはこちらで大きな不満がありますが、いったんAppleで公式に実装されるとそれは素敵な使い勝手です)、そういったところです。
頑張ってほしいが
Androidには大きな可能性がありますし、Xperia Z3は今現在における最高の端末の一つだと思います。あとは細かなブラッシュアップでしょうか。Android 5にアップグレードできるようになったらまた変わるかもしれません。Android 5.1は旧型Nexus 7に突っ込みましたが、さすがに旧型Nexus 7は単純にスペックが…。
ところで大型化の流れは個人的には厳しいです。4インチiPhoneの後継がでるのは2016年になるという噂もあり、勘弁してほしいなぁと思います。4インチのスマートフォンと、6インチの持ち歩きタイプ、10インチの家用タイプでタブレットを持つのが、一番良いのではないかと個人的には思っていたりします。
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