趣味としての脱Google 事始め

Googleにならケツ穴の毛の数まで知られてもいい。そう思っていた時期が、僕にもありました。今ケツの写真なんかあげたら永久追放されかねない。いやあげんけどな。

そんなわけでタイトルどおり、ぼちぼち脱Googleを進めていこうかなという記事です。時間をかけてゆっくりまったりとやっていきたいと思っています。

理由としては、まぁ端的に言うとGoogleに対する不信感なんだけれど、それよりも、自分は自分であまりにもGoogleに依存しすぎていたなぁ、という反省もあるんだよね。Googleならいいよ、みたいな感覚があった。今となっては甘えだったのかもな。まぁ実際にはGoogleは他と違うこともなく、あるいは昔は違ったのかもしれないが、今はよくある、というより平均よりも強権的な大企業になり申した。なので、卑小だけれども自由でありたい一市民としては、いい感じに距離を置きたいね、というわけです。

目次

脱Googleとは何か

まず脱Googleを進めていくにあたって、脱Googleとは何だろうかということを考えたい。このITの世界において、厳密にGoogleが関わっているものを排除なんてことは不可能だし、別にそうしたいわけでもない。V8エンジン使えませんっていわれたらnode.jsもできないし。生成AIだって基盤の理論じゃ大健闘してるわけだし。っていうか画像ファイルでwebp使えませんとか言われても困るし。脱Googleってのは、Googleの貢献を認めず敵視することではないだろう。実際別にGoogleは悪だとかそういうことを言いたいんじゃないんよ。GoogleはWebに大きな貢献を果たしてきたし、僕はその恩恵を受けている。それは認めているし感謝しているよ。じゃあ脱Googleってなんだよって話だね。

目的を考えるため、動機に立ち返ろう。なんで僕は脱Googleをしたいと思ったんだろう?トリガーは何かと言うと、Google検索でえっちなページが排除された、というツイートが流れてきたことが直接のきっかけになる(参考: Google検索設定に「アカウントに基づく情報」が追加された件のまとめ - SEMリサーチ)。まぁこれはもうちょっと話が複雑で、どうやら一部のアカウントでGoogleが勝手にセーフサーチをしているような感じみたいだ。実際、家に帰って検索してみたら僕の検索結果はいつもどおりだった。

ただ、この流れは今後も続きそうな気がした。まぁ本当に完全に排除したら、恐らくGoogleは「わからせられる」ことになると思うが。それでも教育向けなど一定の需要はありそうなので、公式サイト専用検索ツールとしてしょぼく生き残ることになるんだろうか。まぁそれはいいや。

当然これはトリガであって、原因そのものではない。そうじゃなくて、これまでもずっと、多分ここ5,6年くらいで、Googleに対する不信感っては急速に強まっていったんよな。それで、今後Googleが監視と統制、そしてその「思想」を強めて、より強く強制してくる未来はありそうに思えた。その「思想」は僕の人生とはまったく相容れないものだ。その時、慌てず騒がず、「そんならいーよ、バイバイ」ってできるように、準備を進めておくべきだと思った。

以上より、「Googleから永久追放されて、Googleのサービスが一切使えなくてもなっても全然困らない」状態、これを脱Googleできた状態と定義したい。つまり、今この瞬間になくなっても良い状態ならば、Googleのサービスを使っていても構わない。結果として使うのをやめているかもしれないし、続けているかもしれない。

脱Google候補

何はともあれ、これまでに利用してきたGoogleサービスについてまずは列挙していこう。これらを一つ一つ潰していく感じなるだろうな。

  • Googleアカウント
  • Android
  • Google検索
  • Gmail
  • Google Chrome
  • Google Map
  • Google Spreadsheet
  • Google Analytics
  • Google AdSense
  • GCP
  • Firebase
  • YouTube
  • Fitbit
  • Google Authentication
  • Google翻訳
  • Google Form

なかなかそうそうたるメンバーとなっている。そして多分今思いついていないだけで他にも色々出てきそう。彼らについて、これから少しずつ脱Googleの方法を検討して実行していくことになる。中々たいへんだ。しかしちょっと面白そうでもある。

おまけ: 脱Google済みのもの

以下は既に脱した。ただ記事にはすると思う。

  • Google日本語入力
  • Google Drive
  • Google Photo
  • SpreadSheet以外のオフィスソフト

以下は使うこともなかった。

  • Keep
  • Bard
  • AMP
  • Google+
    • これ使わなくて本当によかった

以下は強制的に脱せられた。そういうところやぞ。

  • Google Reader
    • 去年Chromeの試験機能としてRSSフィード読むやつ実装みたいな話が出ていたけれど、あれ結局どうなったんだろう

楽しみを取り戻したい

ここまで書いていて、これからやること多いなと思ったわけだが、驚くべきことに、気が重いというより、ちょっと楽しみになっている。特に難航すると思われるのがGoogleアカウントとそれに付随するGmailだが、これのやり方はいくつか考えられるものの、楽しそうだ。まーさすがに自宅サーバにpostfixを入れるぞ!!とか今更絶対やらないと思うが。

考えてみると、Google、いや、プラットフォームは僕らの不便を少しずつ取り除いてくれてきたわけだが、それらの不便は楽しみとも表裏一体でもあったのだと思う。この楽しみの正体は、多分「自由」と呼ばれるもので、自分がやりたいことを誰に気兼ねすることもなく、自分がやりたいようにすることだった。僕らは目先の便利さにつられて、不便の裏にあった楽しみを捨ててきたんじゃなかろうか。そうして、今やプラットフォームなしでは何もできない状態になってしまい、ついにその力を剥き出し始めたプラットフォーマーの気まぐれにビビってる。

多分、やりたいことは脱Googleというより楽しみを取り戻すことなんだろうな。だからGoogleだけじゃなくて、本質的にはあらゆるプラットフォームが対象になるのかもしれない。逆に言うと、名指しされるくらいGoogleは大きな存在になっているとも言える。

それには当然理由がある。それだけのものを提供してきたのだし、ユーザがそれに縋ったのはそれまでに痛みがあったからだ。自由であることは時に苦しい。その苦しさを取り除いてくれる存在であったことは認めるべきだし、感謝してもいいと思う。

別にプラットフォームを廃絶したいんじゃない。いいところはある。だから広まった。だが悪いところもある。だから嫌になった。それだけの話なんだ。

俺たちにはケツの写真を保存する自由がある。いやしないけどな。

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