M2 Pro Mac miniを使い始めて3ヶ月が経過した。早いものだ。
数ヶ月以上にわたり散々腐し続けて起きながら突然のMac購入に自分でも「めちゃくちゃやな」と思いつつ知ったことかとPC新調の小躍りをしていたところ、直後にM3 Pro MacBook Proが発表されて派手に転げ回ったわけだが、蓋を開けてみればM3 ProはM2 Proと比べてお値段ほどのパワーアップはしておらず、よかったのか悪かったのか。
なんにせよ、M2 Pro Mac miniは今なお悪くないものだと言える。衝動買いに近かったが、この買い物にはかなり満足している。
すべてがよくなった
僕のMac mini遍歴は 2012 -> 2018 -> M2 Pro(2023) となっており、これで3台目となる。思えば僕がMacにハマったのはMac mini 2012が名機だったからというのはあると思う。2014だったらハマらなかった可能性あるかもしれん。僕のクックに対する評価が低いのは、2013年から数年におよんだMac冬の時代のせい。まぁこのへんは当時Intelが徹底的に舐めプしていたせいでもある(Intelを叩き起こしたという点においてもRyzenの功績は大きいよなぁ)。
冬の時代を越して出されたIntel Mac mini 2018は、2012に負けず劣らずの名機だった。十分満足度が高く、別に買い換えなくてもいいくらいではあったのだが、いざ新調してみると、全体的に少しずつ体験が向上しているのを感じており、なんだかんだで悪くない気分である。すべての動作が少し速い。また、画像のアップスケールなどIntel Macではパワー不足が否めなかった処理については、格段に早くなったのを感じる。そもそもIntel Macでは対応していなかったアプリも使える。
端的に言うと、すべてがよくなった。まぁ強いて言えば、2018でメモリ64GBまで増設していた場合は、少しばかり不満があるかもしれないが、実際のところ多くの場合Mac miniのメモリ64GBは実用というよりそれ自体が自己目的化した趣味的なものなので、それで困るということはあまりないだろう。それよりも大幅にパワーアップしたプロセッサの恩恵のほうがはるかに大きい。
AIもできる
Intel Macでは使えないAI系のアプリもM2 Pro Mac miniではいくらか使える。最近は画像系や音声系など色々なアプリが出ているので、それらを楽しめるのはとても良いことだ。
一番大きいのは汎用系生成AIの真打ちとも囁かれるLlama2だろう。Metalに対応した形で使えて、速度もそこそこ出た。OpenAIのAPIに金を払うよりは安上がり……と言えるかどうかはわからないけれどねぇ。対話用途ではChatGPTと比べるべくもないが、APIのユースケースだと活路があるように思う。というか、個人的には一つ考えている用途があって、是非サービスに繋げたいなぁとか考えていたりなんだりする。
M3 Proと比較しても悪くない
M3 Proが出たのは想定外ではあった。なんという情弱であろうか。僕が欲しいのはMac miniであってMacBook Proではないが、M3 Pro MacBook Proが出たならば、M3 Pro Mac miniも思っていたより早く登場することになりそうだ。そうはいっても数ヶ月は待つことになるだろうが。
しかし、どういうわけなのか、無印やMaxが順当に進化しているのに対し、ProについてはM2からM3への進化は限定的のようだ。少なくとも価格差に見合うものとは言い難い。いやそれはだいたい円安のせいなのだけれど、それにしたって、整備済み製品でもよければM2 Proのほうが価格は相当抑えられるわけで、これくらいなら今でもM2 Pro Mac mini、全然買えるなと思ってしまった。買ったそばから価格据え置きで大幅パワーアップの新型が出ても悔しいが、新型があまり代わり映えしないのも、寂しいものである。
整備済み製品が出るたびに、買う予定もないのに価格をチェックして本当かお得かしばらく考えるという不治の病におかされているため、今もTwitterで整備済み製品の入荷情報が入ってきては、「お得チェック」をするわけだが、M2 Pro Mac miniは今なお良いお買い物だと言える。無印については、M3無印が順当進化なので待った方がいいかもしれないのだが、しかしM3無印 MBPの価格設定を見ると、コストパフォーマンスに不安も残るので、M2 Mac miniも24GB RAMのやつなど狙ってみてもいいかもしれない。
まぁそもそも出るのかどうかもわからない。10年代などは、2012モデルから2年後の2014はまさかのスペックダウン、さらにそれから4年放置されている。今のまままたしばらく放置される可能性は常にある。
ということで、円安が進んでいることや、M2とM3のスペック差が言うほどでもないこと、特にProに至っては部分的には下がっている面もあるなど考えると、整備済み製品の狙い撃ちは今なお良い選択肢と言えるのではなかろうか。
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