ローコードで管理画面のダッシュボードを作成するQuerierで遊ぶ

最近ローコードツールのQuerierにハマっている。

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これは管理画面の開発を迅速にできるもので、プライベートではSSDのヘルスチェックとかタスク管理に利用している。だいたいこんな感じの画面だ。

なかなか大したもんだと思う。また、Webアプリ開発のごく初期段階におけるプロトタイプ作成にも使っている。実際画面を作り込んでいくうえでシステムのアーキテクチャ設計やDB設計も洗練されていく。いい感じだ。

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管理画面は必要なものなので

管理画面開発支援のローコードツールは目先が良い。アプリケーションの数だけ管理画面というのはあって然るべきものだから数は揃う。基本的には内部利用なので、UIは多少雑でも問題ない。中には限定した客先にだけ一部の機能を公開したいということもあるが、そういうのはたいていPoCだったりなんだりするので、客先と丁寧にすりあわせれば制約条件に合わせた要件定義ができるだろう。

個人で使う分にはほとんどの機能が解放されているので困らない。課金が必要になるのは本格的なチーム運用や対外的に出したい時だろう。プランと価格によると、前者のチーム運用を想定していると思われるプラスが2400円/月・ユーザで、限定的な公開を想定していると思われるプロが2800円/月・閲覧者と9000円/月・編集者でそれぞれ税別。税込みだと+10%。

この手のやつは納品するとすればSIer的なものだと思うので、プロについてはある程度妥当な価格だと思うが、内部的なチーム運用が狙いだとちょっと高い気はする。運用も使うんだし。せめてkintoneくらいの価格にならんものか。ユーザが増えれば安くなるんだろうか。

データベースとかバックエンドいじれる人なら嬉しい

このツールが一番嬉しいのは、バックエンドは得意だけどフロントエンドにはいまいち自信がないエンジニアだろう。逆だと微妙かもしれない。少なくともデータベースは自分で用意する必要があるし、必要ならAPIも揃える必要がある。これはWeb系の中でもバックエンドエンジニアが得意とするところだろう。

制約を正しく理解したうえでビジネスのユースケースと調整できること

個人で遊ぶ分には好き勝手すればいいが、これをビジネスで活用しようと考えた場合、けっこうたいへんかもしれない。というのも、ローコードツールというのは「できないことはできない」になりがちなのだが、このQuerierもご多分に漏れないので、Querierでできる範囲内で、ユースケースを完全に満たせなければいけない。Querierでやるつもりだったができないことが後でわかり、結局フルスクラッチというのは目も当てられない悲劇だ。

使えるウィジェット、各ウィジェットの制約、データフローの発火条件、データフローの制約、けっこう色々制約があり、設計ができるだけではなく、細部に至るまで技術的な理解が必要なのである。

したがって、もしビジネスで利用するのであれば、Querierの技術的な制約を正しく理解できる人間が、ビジネスのユースケースについて調整できる必要がある。が、これが出来る人は少ない。また、能力的なもののみならず、権限も必要である。

Querierに限らず、ローコードツールがイマイチ普及しないのは、設計というもっとも高度で抽象化されたところを理解し、かつ細部の技術的かつ具体的な制約まで理解したうえで、ビジネスの設計をするという、いくつかの異分野にまたがった能力を要求されるところにあると思う。

「できないことは何か」にローコードの本質がある、と思う

サービス側も「こんなことができるぞ」とは勇ましく宣伝する割に、「これはできません」は小声ないし無言なのもよくない。だが現実のビジネスにおいては、何ができるかだけではなく、何ができない、あるいは難しいのかが必要である。

まぁ「できないこと」をあまり声高に言うものでもないという思いがあるのかもしれないが、ローコードやノーコードにおいては、「できないものはできない」という制約こそ、優秀なローコードツールに必要なものと思う。たとえば、Querierのウィジェットの配置はかなり制約があるのだが、その制約のためにFigmaやBubbleで「チーン」となってしまった自分でもさらっと扱えた。

「制約」とは「やることが明確」ということでもある。もっといえば、「やるべきでないことはできない」でもある。それはガードレールのようなものだ。道から外れないためのサポータの役割を持つ。問題は「やるべきではないこと」とは何かであり、これは一般化できないため難しい。その制約はユースケースで決まる。Querierは「管理画面」というユースケースを見つけ、それに賭けたことで、適切な制約条件を見つけることができた良いサービスだと思う。

最近だとAWSがStep Functionsをローコードの触れ込みで売ろうと頑張っているが、個人的にはアレは無理があると思っている。なぜかといえばStep Functionsはほとんどなんでも出来てしまうからだ。Step Functions自体はたいへん良いものだが、あれをローコードだと言い張るのはちょっと無理があるように思う。

GUIの管理画面は必要

まぁつらつらと書いてきたが、一番言いたいことはGUIの管理画面は必要なものだなぁという実感であったりする。自分は色々と呪われてきたので、コマンドラインでなんでもできるみたいな思想になりがちなのだが、実際画面があると全然違う。自分はもっとGUIについて習熟すべきだったと今更になって反省している今日この頃である。

とはいえ管理画面のアプリケーションの作成はどうにも苦痛で楽しくない。その苦痛を和らげて設計に集中させてくれるので、Querierは良いツールだなぁとつくづく思う。そのうちに仕事でも使ってちゃんと課金したいもんである。

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