M3 Pro発表前夜にウキウキでM2 Pro Mac miniを購入してキャッキャしていた愚か者が私です。
知っててポチったならともかく、何も知らずにポチったので阿呆なのです。そういえばTwitterでそれっぽいこと呟いている人いたなぁと後で思いました。最近私のタイムラインちょっと整理されすぎて技術的な話をする人がだいぶ減ってしまっている模様。ちょっとフォローする人を考え直さないと……。
まぁそれはともかくとして、ポチってしまった以上後はお楽しむしかないわけですが、それにしても、いったい僕の買い物はお得だったのかどうか、それについては結論を出す必要がある。あるんだ。
比較
まず買ったものは、M2 Pro Mac miniのプロセッサとRAMを盛ったものだ。これについて比較するため、M3 Pro MacBookProのつるしもかいておこう。恐らくここから10万円ほど差っ引いたものがM3 Pro Mac miniのつるしになると期待されるからだ。
比較表
項目 | M2 Pro Mac mini(盛り) | M3 Pro MBP(つるし) | 大本営発表 |
CPU | 12コア (性能:効率=8:4) 下位版は 10コア | 11コア (5:6) 上位版は 12コア | 高効率コア: +30% 高性能コア: +15% |
GPU | 19コア 下位版は 16コア | 14コア 上位版は18コア | ハードウェアうんたら |
NE | 16コア | 16コア | +15% |
メモリ | 32GB | 18GB 盛れば36GB | 18GBの違和感がすごい |
メモリ帯域幅 | 200GB/s | 150GB/s | まさかのダウングレード |
ストレージ | 512GB | 512GB | - |
価格 | 282,800円 | 328,000円 | MBPは+4万円。円安よぉ…… |
整備済み | 221,800円 | ? | ? |
CPU/GPU/NE
この表をまとめて思ったことは、「言うほどアップグレードしてないのでは?🤔」ということだ。いや、確かに僕はM2 Proをポチってしまった身である以上、心情としてM3 Proで大幅パワーアップは悔しいという気持ちはあるが、実際この表見るとさぁ……。いや、コア数増えてないどころか減ってるし。コア性能はアップしていると言ってもだよ。つるしだったらM2 ProのCPUは10コアなので増えてるように見えるが、高性能コアが減っている。うーんこれは罠。省電力化には寄与するだろうが、Mac miniだとそれはおいしくない。おいしくないというか、悲しい。ベンチが待たれるが、M2 Pro上位はM3 Proより強いのではないだろうか。
参考。無印はコア数変わらないだけに純粋に強くなってるっぽい。 Apple「M3」チップのベンチマーク結果が続々投稿されM2チップとの性能比が最大20%に上ることが明らかに - GIGAZINE
GPUについてはAppleの公式サイトではハードウェアアクセラレーテッドによるレイトレーシング対応としか触れられていない。ゲームユーザの少ないMacだとあまりおいしくなさそう。っていうか僕Macでゲームしないし。
NEはコア数そのままで性能が上がっているようなので、これは順当に進化している感じ。ただ昨今のAI事情とAppleと他者の差を考えると、微妙といえば微妙。M1->M2の40%くらいの進化が欲しかった。
ワットパフォーマンスの改善についてはMac mini目線故ノーコメントで。まぁラップトップならいいとは思う。
メモリ
メモリ容量が地味にパワーアップしている。18GBから36GB。……6の倍数……?🤔
違和感が凄い。
まぁもちろん容量が増えるのは歓迎なんだけれど、微妙なところである。18GBでは足りないからどうせ36GBに上げると思うけれど、32GBと36GBは恐らく体感的に変わらないんだよねぇ。つるしが24GBあったら盛らないという選択肢もあったんだけど……そうしたらかなり違ったと思う。
そしてメモリの帯域幅が地味に落とされている。うーん。まぁでもこれもやっぱり体感には繋がらないかなとは思う。思うけどさぁ……。
あと今回の比較対象ではないけれど、無印M3 MBPのメモリが8GBなのは何かの条約に違反しているのではないか。25万するマシンのメモリが8GBで増設不可ってMBP 2013の間違いかな?
価格と為替事情
本国の価格は変わらず$2000のようだが、円安を反映してお値段もかなりアップグレードしている。為替は水物であるため、M3 Pro Mac miniが出たときにはまた変わるかもしれない。ただまぁ、昨今の情勢も踏まえると、Mac miniも同じような値上げ幅は覚悟しておいたほうがよいだろう。
為替による影響の重要な点は、「旧モデルが安くなっても相殺されうる」ということだ。つまり、M3 Pro Mac miniが出たらM2 Pro Mac miniは今より安くなることが期待されるが、為替のために結局変わらない、ということも十分にありえる(まぁ逆もありえるのだが……)。というか現状そういう現象は既に起きている。
僕がM3 Pro Mac miniを買うとしたらメモリだけ36GBに盛る(なんて違和感があるメモリサイズなんだ)と思うが、その場合は価格が28万くらいになりそうだ。そうすると、整備済み製品まで待った場合、今回と同じくらいの価格になることが期待されるわけだが、そうするとメモリが微妙に上がるものの、肝心のプロセッサ部分は微妙ということになる。
M3 Proが出るまでの時間
さて、今回まさかのM3 Pro MBPの発表であったが、M3 Pro Mac miniの発売までは時間があくだろう。さらに整備済み製品に並ぶまで待つぞなんて思った日には、やはり1年くらいは待つことになりそうである(1年後の為替はどうなっているんだろうか……)。時は金なり。今マシンがあることは1年後にマシンがあることよりも強い。
結論
以上のことから、M2 Pro Mac miniをM3前夜に買ってしまったことについては、「まぁ悪くない買い物だったか?🤔」というのが現時点における結論だ。いや決して現実から目を逸らしているわけでは……。実際、たとえ今M2 Mac miniの整備済み製品が出たとしても、ポチるという行動を取ったような気がする。多分。多分ね。
詳細については各種ベンチマークが出るのを待つ必要があるのだが、スペックシートを覆すようなことになるとは考えづらい。まぁ、実際のところM2と比べて大幅なパワーアップではないために、M2 Pro MBPについては1年も待たずに新型発表でもいいだろ、ということになったのかもしれない。まぁM2 Proを出すのが遅すぎたっていうのはそうなんだろうね。
しかし代わり映えしないのもそれはそれでどうなんだという気はしなくもない。M1が出たときの衝撃は凄まじかったが、各社のキャッチアップも凄まじく、今となってはMacのアドバンテージはmacOSであることでしかないし、これは人によっては別にアドバンテージでもない。なんならディスアドバンテージである。まぁ僕にとっては大きなアドバンテージなので、結局Macを使っているのだが……。
全体的にワットパフォーマンスを優先しているために地味な感じになっている気はする。まぁAppleも今になって急にこんな情勢が変わるとは思っていなかっただろう。だいたいAIのせいだからなぁ。AI向けと考えると微妙感否めないけれど、Appleも認識しているだろうし、M4くらいからはまた変わってくるかもしれない。
参考
- M3/M3 Pro/M3 Maxの各チップの仕様をM2シリーズと比較してみた ー M3 Maxは上位モデルと下位モデルでメモリ帯域幅に違いあり | 気になる、記になる…
- Apple、パーソナルコンピュータ向けとして最も先進的なチップのM3、M3 Pro、M3 Maxを発表 - Apple (日本)
- M3 Pro、全てがアップグレードなわけではない? - iPhone Mania
- M3 MacBook ProをM2搭載モデルと比較。見た目は同じ、中身はどこが違う? | テクノエッジ TechnoEdge
- Apple「M3」チップのベンチマーク結果が続々投稿されM2チップとの性能比が最大20%に上ることが明らかに - GIGAZINE
- Appleが次世代Mシリーズの「M3」「M3 Pro」「M3 Max」を発表、Mac向けとしては初の3nmプロセスチップに - GIGAZINE
コメント
コメント一覧 (4件)
悪くないと思います
最高ではないが悪くない感じです。
M1、M2とM3ではチップの設計ばまるで違うんで、OSのサポートとかで差が出てくるかも?
M1とM2はほとんど変わらないので、同時にサポートが切られるかも?
どうせそんなに長く使わないのでセーフなのです
(と言いつつIntel Mac mini 2018をサーバとしてずっと稼働させている……)