最近めっきり涼しくなってきた。もう10月、昼間は多少の残暑を感じるが、秋と言ってよいだろう。うちの可愛いMac mini 2012は、どうやら五度目の夏も無事乗り切ってくれたようだ。新型買おうにも3年放置プレイなMac miniである。Appleからのネグレクトがいつまで続くのかもわからないし、頑張ってほしい。壊れさえしなければ、普通の人なら10年パソコン買い替えなくて良い時代になっている。
CPU温度80度オーバーもざらにあるMac mini 2012の熱対策
Mac mini 2012はクアッドコアCore i7搭載なのは良いのだが、ちょっとCPUが本気を出すとすぐにCPU温度が80度を超えてしまう。冬場ならば外気が低いからまだしも、夏場は外気も高いしまったく気が休まらない。
Mac miniの熱問題は多くのユーザーが悩まされているところで、検索すると色々と涙ぐましい努力が見受けられる。
私もまた、左のような機材を使ってMac miniを冷却しようと頑張っていた。合わせて8,000円くらいする代物。まったく、Mac mini本体よりも周辺機器に金がかかっている。Magic TrackpadにApple Wireless Keyborardも買ってしまったし、他マウス、ディスプレイも何度か新調しているしそれにディスプレイアーム、スピーカー……そう考えると、最初から全部揃っているiMacは、流用するものがない状態であれば、案外リーズナブルなものなのだろう。
それはさておき、Mac miniの冷却にはそこそこ金をかけているという話である。まずMac miniは縦置きにすると、省スペースのうえに心なしか若干冷えるような気がする。縦置きにしてよいのか?という疑問もあるが、もうかれこれ1年半ほど使えているし、まぁ問題ないのではなかろうか。そして裏蓋を開けて直接ファンを当ててやると、過負荷にしても80度はなんとか超えないくらいで収まってくれる。
Mac miniの静音性との兼ね合い
だがこれには一つ大きな問題がある。騒音問題である。端的に言って、うるさい。当たり前だ、ファンを回しているのだから。しかも小型のファンだからかけっこうな回転をしてくれるので、よけいにブンブンうるさい。
Mac miniに限らず、Macの良いところの一つに静音性がある。負荷が一定以下であれば、Macは本当に静かなのである。これはカタログスペックからは見えないところだ。昨今のAppleのMac軽視な姿勢を見るたびに乗り換えを考えるのだが、いつもこの静音性の点で乗り換えを考え直す。自作PCで音対策をしようと思えば、それなりに頑張らねばならない。それで結局、Mac miniを使い続けるか……という結論に至ってしまう。
ファンを回さずに、裏蓋だけ開けておけばどうか、とも考えた。静音性は多少損なわれるが、耐えられないほどではない。ところが、裏蓋を開けても、エアフローの関係なのか、閉じている時と較べて必ずしも冷却されない。外気を取り込むことで、内部クーラーの稼働率が下がってしまい、結果的にCPUがあまり冷えないのだろうか。しかし、蓋を開けているのでそれなりに音はする。ということで、裏蓋を開けるだけは埃と音を呼び寄せるだけの悲しい結果に終わった。
やはり裏蓋を開けるからには、外部ファンを稼働させなければおいしくない。しかし、Mac miniをデスクの上においている故に、その状態は常用では耐えられないほどうるさい。といって、必要な時だけ裏蓋を開けてファンを稼働させるのは本当に面倒だ。面倒臭い。
壊れてもいいやと思えば
……ということで、もう壊れたら壊れたでいいやという考えの元、今夏は裏蓋を一切開けなかった。いいお値段した外部ファンはただの飾りとなってしまった格好だが仕方ない。スクリプトを日がな一日ぶん回しているために、CPU温度が90度近くに張り付いたまま数日経過などということも珍しくなく、どうなることやら……と思っていたが、どうやら乗り切ってくれたらしい。
正直言うと、もう五年も使っているということもあり、いっそ故障してしまえば気兼ねなくマシンを新調できるという気持ちもないではなかった。既に十分過ぎるほど働いてもらったし、もうそろそろ休んでもらっても良い頃だ。が、まだまだ頑張ってくれるつもりらしい。
まぁ、それはそれで嬉しいことだ。何しろMac miniは2014モデルになってデュアルコアになってしまったうえ、それから三年も放置されている。時折、Appleから思い出したように「Mac miniは重要な製品だ」などというリップサービスをされるものの、その結果がパワーダウンした新型からの三年放置なので、信頼も何もあったものではない。
つまり今のMac miniが壊れてしまうと、必然的に別のモデルの購入を検討することになるのだが、これがなかなか悩ましい。ちょうどRyzen旋風でようやくIntelが重い腰を上げたタイミングということもあって、来年になればようやくここ数年しょっぱかったMac(Mac mini含む)のスペックアップがなされるのではないか、という期待もある。
十年使える時代
Macの停滞はIntelの停滞でもあったと思うが、致し方ない面もあった。自分の場合はプログラミングなどするので、今でもスペックに拘りがあるが、普通の人にとっては既にスペックは飽和しているのだろうし、AppleとしてはMac miniは特にそういう普通の人たちに売りたいモデルなのだろう(2012以前は、ライトユーザーからパワーユーザーまで取り込む懐の広さがあったのだが…)。
実際、私の母は、私が2011年に組んだ自作PCを使っていて(OSはUbuntu!「還暦の母がLinuxマシンを使い始める – 或る阿呆の記」)、現状何の不便もないらしい。私もMac mini 2012のスペックにさほど不満があるわけではない(まったくないわけではない)。現在大きな不満を抱えていないマシンであれば、十年後もハードウェアのスペック的にはもはや問題がないのではなかろうか。
壊れさえしなければ、マシンは十年使える時代になったとも言える。そうするとOSのサポートの問題があるので、いよいよLinuxの時代がくるかもしれないななどと、どうせ来ない未来を少し期待する今日この頃である。
コメント
コメント一覧 (2件)
私も同じ2012モデルのmac miniを使用しており、同じように80度を超えることがしばしばありますが、80度台前半ならあまり気にしなくてもいいような…
もともとモバイル用のCPUであり、ノートPCならそのくらいの温度に達するのは珍しくありませんし。
で、SSDを買ったときにおまけで付いてきたノートPCの冷却台(大口径ファン付き)の上にMac miniを置くようになってからはあまり80度を突破することがなくなりました。ただだったんで期待してませんでしたが、効果絶大でした。裏蓋は開けてませんし本体に手を加えてもいません。
大口径の静音ファンで、ゆっくり回るタイプ(回転数の調整可能)なんでうるさくもないです。
暑い期間だけ、Mac mini内臓のファンを高速設定にしてるだけです。
>詠み人知らずさん
私は80度を超えるとちょっと怖いですねー…と言いつつ、ずっと運用していますが…笑
裏蓋を開けずに、ファン付き冷却台で効果があるのは意外です。それでいけるなら素晴らしいですね。
ファンの口径が大きいと良いですね。私は小型のファンばかり買うからダメなのかも。どうしても回転数が多くなるからうるさいし。