メールの大量配信について調べたメモ

[最終更新] 2017年12月2日

現在携わっているプロジェクトが、大量のメールを捌く必要のあるシステムだった。それで、Amazonの提供するAmazon SESを使うのか、SendGridを使うのかなどという話になったのだが、あまり知らない分野で、話がよく飲み込めなかったので、初心者なりに色々調べた、そのメモ。調べてみると奥が深い。

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基本

一応こんなサイトを構築しているくらいなので、postfixで自分宛てにログメールを送るくらいのことはやっているが、メールサーバーの詳細についてはよく知らない。基本的な用語の知識がないと、記事を読んでもわけわからんので、まずそのへんを抑えるため、「メール配信に関する基礎用語|メールマーケティングのCuenote」の用語集に目を通すと、だいたい感じが掴めた。特にDKIMやSPFといった認証絡み、バウンス、レピュテーションなどの用語は、押さえておかないと関連の記事がまったく読めない。

あと他に関連する記事でよく見た用語を付け加えると、

  • スロットリング…ISPによる一時的なメール受信制限
  • IPウォームアップ…新しいIPアドレスで少しずつ配信量を増やしてレピュテーションを上げる(新IPで一気に送るとスパムと疑われる)
  • snowshoeスパム…送信成功するまで送信元IPアドレスを変更するような行為

とか。

メールの難しさ

基本的な用語を抑えたうえで、たとえば「フレクトのクラウドBlog: Amazon SESとメール配信の難しさについて調べたこと」「SendGridとAmazon SESを比較してみる – Qiita」あたりの記事を読んでみると、メールサーバーを運用する難しさが垣間見える。Amazon SESとは、Amazonの提供するメール配信サービスのことで、文句なしに安くて信頼性が高いと評判である。さすがAmazon。が、コスト安と引き換えに、自分でしなければならないことも多いようだ。それを一つ一つ検討していくと、なるほど多少コストがかかっても、SendGridなどのメール配信サービス業者がある理由がなんとなくわかる。

具体的には、バウンスがあったアドレスはSuppression Listに載り、次からは再送されないわけだが、Listにあるアドレスに再度送信するリクエストがあった時、Send GridではDropイベントが起きるが、Amazon SESでは再度バウンス扱いなので、バウンス率が高まってしまうため、Amazon SESでは特にバウンス時の処理が重要だ、とか、指定ドメイン以外弾く設定のある日本のキャリアケータイ事情だと、リージョン毎にリストを共有するAmazon SESは具合が悪い、とかそういった事情があるらしい。

ただ、コストは確かにAmazon SESは安いみたい「メール配信クラウドサービス13個の価格比較グラフを作りました(SES/SendGrid/Mailgun…) – atskimura-memo」。ってかこの記事すごい。

総じて

メールの配信は、先ず単純にメールを捌くことがもちろん大事で、そのためにスケーラビリティを考慮する必要がある。まぁでもそれは、今時はどのサービスを使ってもつつがなくできそうな感じがする。それよりも、いかにしてスパマーではないですよということを客観的に証明するかが重要そうだ。そのために認証技術が発達し、構築がやや煩雑になった。そしてバウンス率、苦情率、レピュテーションといった具合に数値化して評価する仕組みが出来て、そしてその数値を問題ないラインに維持する運用が、どうも非常にたいへんそう。そのたいへんさを自分たちでどれだけ請け負えるか、が実際の運用を考えたときの問題か。印象としては、メールサーバーの運用について詳しくかつ時間を割ける人がいないのであれば、Amazon SESよりもSendGridのようなサービスを利用することを考えたほうが、バウンス処理といった工数の話だけではなく、サポートもあるので、良いのかな、と思った。

  • メールを捌く…スケーラビリティ
    • だいたいどこも対応
  • スパマーだと思われないようにする
    • バウンス率、苦情率の監視
      • バウンス時の処理
    • 配信リストをクリーンに保って運用
  • Amazon SESは確かに安いけど自分でやることも多い

そういえば、前の会社でメールサーバーをレンタルサーバーの昔のプランからG Suiteに乗り換えた時、さくらのメールボックスやらConoHaのアプリケーションサービスやらを試したら、迷惑メールに振り分けられたりしてたいへんだったなぁ。結局Googleさんにおまかせするのが一番という結論に至り、それは間違えていなかったと今も思う。スパムに間違われず送るには多くの地味なノウハウが必要で、かつ止まることが許されないメールサーバーの運用は、なるべく信頼できる外部のサービスを頼るのが、結局安いのかも。

まぁなんにせよ、すぐに始められるAmazon SESをまずいじってみるのが何かと良さそうだ。

参考

勉強させていただきました。

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