おサイフケータイをオススメできる人…財布嫌いなガジェット好きにうってつけ

ジョギングの帰りにホームセンターのカインズホームに寄り、電源タップを購入しようとレジに持って行きました。財布を持っていませんでしたが、ケータイがあるし……と思いきや、カインズホームの電子決済はクレジットカードのみ。あらら、と残念に思いつつ商品を戻したのですが、当然のようにレジに持って行った自分に驚きです。いつの間にかそういう感じになっていたんですねぇ。

本記事では、私にとって非常に便利な、しかし他人にとっては必ずしもそうではない「おサイフケータイ」というサービスが、どんな人に向いているのかについて、私の実体験からくる感触に基づいて書きます。私の見解を一言で言うと、おサイフケータイは財布が嫌いな人向けのサービスです。

目次

メリットとデメリット

最初に、メリットとデメリットをざっくりまとめます。まずメリット。

  • 財布をもたなくてよい(こともある)
  • 財布を出さなくてよい(こともある)
  • 履歴が残る
  • デジタルデバイスで決済が出来る

これのどこがメリットなのか?と思う人は、おサイフケータイは向いていないでしょう。特に最後は、デジタルデバイスによる決済そのものに喜びを感じる、というものなので、まぁある種の特殊な性癖みたいなものです。

次にデメリット。

  • 紛失すると面倒臭い
  • 紛失しなくても機種変更すると面倒臭い

紛失は想像するだけで嫌になります。また、ガジェット好きにとっては、機種変更に伴う手続きの煩雑さは大きな枷となるでしょう。

以上をまとめると、表題の通りおサイフケータイは「財布嫌いなガジェット好き」にうってつけ、ということになります。

以降、もう少し細かく見ていきます。

財布を持ち歩きたくない人のためのサービス

おサイフケータイは、必要のない人にとってはまったくもって不要なサービスで、その有用性は非常に理解し難いものです。しかし、有難い人にとっては本当に有難い代物。どういう人にとって有難いかというと、それは簡単で、できるだけ財布を持ち歩きたくない、持ち歩くのが面倒臭い、持ち歩くのを忘れる、そういう人です。そして財布を持っている時でさえ、できれば財布を出したくない、財布を出すのが億劫だ、財布を探すことに異常に心的エネルギーを消費する、そういう人です。ATMに並びたくない、財布の中から1円玉を探すことは人生の浪費だと思っている、そういう人です。

そういう人もいるのです。私です。そして私など所詮この世界においてはどこにでもいる一人の坊やですから、私以外にもそういう人はいるのでしょう。おサイフケータイを愛用している人たちというのは、大なり小なり、財布が嫌い、あるいはあまり好きではないのだと思います。

逆に言うと、それ以外の人にとっては、ちょっと微妙なサービスかもしれません。財布を持ち歩く場合でも、電子決済の利便性は認める人が多いでしょうけれど、世の中にはクレジットカードという便利なものがあります。おサイフケータイが使えるということはクレジットカードも使えます。そして、おサイフケータイに対応しているところはだいたいクレジットカードにも対応しているものです。ならば、クレジットカードを使えば良い

しかし、防犯上の観点から、クレジットカードをなるべく持ち歩きたくないという人もいるかと思います。そういう人にとっても、プリペイド式で使えるおサイフケータイには利点があります。おサイフケータイはだいたいオートチャージ機能も備えていますが、落とした時のことを考えて、私は使っていません。チャージの操作をすることで、「俺は金を使っているんだ」という感覚を忘れないようにしているというのもあります。

もう一つ、最初にあげましたが、「財布を出さなくて良い」をメリットと考えるのであれば、クレジットカードは財布ないしカード入れに入れいていることが多いでしょうから、それらを取り出す機会を減らせるおサイフケータイにはメリットがあります

まぁとはいえ、おサイフケータイも、ましてクレジットカードもどこでも使えるわけではありません。電子決済自体、まだまだ途上のサービスです。汎用性において現金にかなうものはありませんから、究極的に財布を持たない、出さないということはありえず、そのためおサイフケータイは中途半端なサービスのように感じられても不思議はありません。しかし、財布が必要な機会を減らすことはできますから、それにどれだけの価値を見いだせるか、ということです。

履歴が残る→レシートいらず

電子決済の良い所の一つは、履歴が残ることです。私のようにレシートを貯めることができない人間でも、履歴を見ることはできます。クレジットカードも履歴は残るのですが、即時性という点で、おサイフケータイには利があります。

実際、私は過去何度も家計簿に挑戦し、そのたび失敗してきたのですが、ここ1年くらいで、ようやく定着しました。家計簿が定着できたのは、おサイフケータイの履歴機能のおかげです。支払いを極力おサイフケータイにすることで、後から履歴を確認し、家計簿をつけるのに利用しました。

レシートの保存はもちろん、写真を取るのも面倒で続かなかったのですが、この方法は、私に向いていたようです。多分、財布嫌いはレシートも嫌いです(自分調べ)。経費の申請に使うとなると、レシートもなくせませんが。

デジタルデバイスで決済できる喜び

所有しているスマートフォンで決済できる、それそのものが喜びです。今後は、スマートウォッチによる決済も広まっていくでしょう。決済時になるあの効果音を聞くと、快感を感じます

Suicaの効果音は、スピード勝負の仕事人なので仕方ないとは思うのですが、ちょっと味気ないです。一方、Edyの効果音はいかにも払ったという感じがしてよいですね。底深い賽銭箱に賽銭を投げて響くエコーのようです。

ちょっと何を言っているのかわからない、と言われるとすみません。

なくした時のことは考えたくない

便利なものですが、もしデバイスを紛失してしまったら…紛失しなくても、故障してしまったら…もう考えるだけで面倒臭いです。考えたくもありません。

また、機種変更の際には、使用しているブランドが多ければ多いほど、面倒臭い手続きをすることになります。

これは、明らかにデメリットです。もう少し、なんとかならないものか…(これは二段階認証など、デバイスと紐付いた管理システム全般に言えることです)。

なけりゃないで死にません

私はiPhoneを使っていた時期があります。最近になって、FeliCaに対応するなどの噂も流れていますが(「iPhoneでSuicaが使える日も遠くない?」)、少なくともこれまでiPhoneではおサイフケータイが使えなかったし、これからも当面はそれが続くでしょう。iPhoneを使っていた時、当然おサイフケータイは使えません。

で、その時私はどうしていたかというと、普通に財布を持ち歩いていました。そして、それを特別不便だと感じることはあまりありませんでした(iPhoneに乗り換えてしばらくは、財布を忘れてあばばばば、ということも何度かありましたが)。

つまり、おサイフケータイはあれば便利ですが、なければないで、まぁ、という感じです。おサイフケータイを非常に良いサービスと考え、愛用している私でもそうなのですから、多くの人にっておサイフケータイが必須のものでないことは自明でしょう。

でも、あれば便利です。iPhoneから今のXperiaに乗り換えて、またおサイフケータイを使い出しましたが、やっぱり便利だな、としみじみ。今は家計簿におサイフケータイの履歴機能を使っているので、もはや「なくてはならない」とさえ言えるかもしれません。

まぁ色々書いてきましたが、財布が嫌いでガジェットが好きな人なら、まず間違いなく便利なサービスだと思います。

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