補助金(税金)が不幸を生む

限界集落“移住失敗”報道にあがる「いきなり最高難度は無謀」との声。SNS上では“Uber Eatsも頼める”程よい田舎の地方都市探しが過熱 | マネーボイス

面白い記事が話題になっていた。いや、面白くはないかもしれないのだけれど。

平たく言うと、地域おこし協力隊で限界集落に移住した都会人が、いじめられて精神病んで撤退したという経緯のようだ。

これについて、地方都市くらいが最適なのになぜいきなり最高難度の限界集落になんか行くのかというド正論があるわけだが、それは純粋にそういう地方都市では手厚い(ように見える)支援制度がないというだけの話だろう。

こんなもんに補助金なんか出すからこういう不幸が生まれるんだよ、と思う。

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引っ越しを余儀なくされてきた

僕は今でこそ東京に住んでいるが、生まれは青森だ。また、父が自衛官、すなわち国家公務員で転勤族だったため、幼少期から何度も引っ越しをしており、小学校を3つ、中学校を2経験している。仕事を初めてからも特殊なキャリアを歩んだ僕は何かと引っ越しを余儀なくされており、同じ場所に連続して6年を超えて住んだことがない。東京に住み始めて5年くらいたつが、都内で住所を3つ経験していたりする。別に好きでそうしたわけではなく、そうする必要があった。

こういう人生だから、家や土地に対する執着は一切ない。どうせ持ったところで状況が変われば手放ねばならないと思うからだ。僕は好き好んで引っ越しを繰り返してきたわけではなく、そうしなければいけないからそうしてきた。引っ越しは経済的コストはもちろん、社会的コスト、精神的コストも甚大であり、しなくていいならしたくない。マジでしんどいからな。

先祖代々の土地とか言われても知らんがな

そんな僕からすると、先祖代々の土地がとか言われても「はぁ、生まれた時から不動産があってよかったですね」くらいの言葉しか出てこない(負動産かもしらんけど)。そんなに重荷なら手放せばいい。誰もあなたに先祖代々の土地を受け継ぎ続けてくれなんて頼んでない。こちとらこのクソ狭い部屋のために毎年100万以上払ってるんだよ(前に住んでいたところは140万払っていたぞ)。うちの両親だって、家のためにどれだけ苦労してきたことか。

いや、別にいいんだよ。僕は自分の意思で自分の人生を選択してきた。だからあなたもそうしたいならそうすればいい。自分の金でやるならね。

ところが、彼らの手前勝手な我儘を叶えるために、我が国はいっぱいお金を出している。もちろん原資は税金だ。僕が住みたくもない都内でたっかい金出しながら命削って納めた税金を、誰も頼んでない先祖代々の土地とやらを守らせるために使わせている。これも全部選挙のため。決して社会のためではない。限界集落を税金使って守ることで、日本がどう豊かになるんだ。

別に限界集落だけではなく、いわゆる中山間地域なんて非効率極まりない補助金がたくさんあって、そういう関係の仕事があると、「いったい僕は何をしてるんだ」と本当にダウナーな気持ちになる。こんなの全然日本のためにならない。そして彼らに事業の意義を聞いても「先祖代々の〜」しか言われない。なんなんだ、本当に。

税金で不幸の再分配

補助金出しちゃあいけないんだよ。補助がないと生きられない地域を、無理に生かそうとしたって無理なんだ。その地域が生きられない理由は、金がないからじゃないんだ。会社と一緒。会社は金を稼ぐのが目的だからわかりやすいけどさ(にも関わらずいっぱい補助してゾンビ企業たくさん作ってるけど)。結局は人間の問題なんだ。人間の問題は金で解決できない。

それで、記事の人なんか結局不幸になってしまったわけやろ。税金使って。あーあ。あーあ。

地方都市くらいから始めればいいのに……っていうのはド正論だけど、地方都市くらいじゃ大した支援制度ないしね。まぁ支援すること自体意味わからんけど。出す側はわかってんだよな。無駄だって。選挙のためだけにやってる。

欺瞞だなぁ。何もかも……。

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