LPIC 201 合格しました
先日LPIC 201 の試験を受け、無事合格しました。202と同時受験を目論んでいたのですが、間に合いませんでした。スコアは 740 です。9割程度できているだろうという感触でしたが、まぁだいたいそのとおりでした。正答率は以下。
- キャパシシティプランニング 87%
- Linuxカーネル 77%
- システムの起動 100%
- ファイルシステムとデバイス 88%
- 高度なストレージデバイスの管理 100%
- ネットワークの設定 100%
- システムの保守 100%
記述式の問題が15問、全体の1/4あったのが印象的です。しかし、単純にコマンド名やファイル名を問うもので、あまり難しくはありませんでした。カーネル周りは馴染みがないだけあって、成績がよくないですね。勉強していてもイマイチよくわからなかったところです。カーネル周りの作業はほとんどしたことがありませんし、当然でしょうか。試験後、本屋でカーネル関係の本を読んだ時、そこで使われている用語がある程度わかったことは嬉しかったです。
勉強法と勉強時間
勉強法と勉強時間について。
Ping-t一本
学習に用いたのは、Ping-t 一本です。他の参考書は一切使っていません。大昔に中古で購入した、古いバージョンのLPIC教科書しか持っておらず、ちょっと読んでみたところ、範囲の違い、情報の古さなど考えると読まないほうがマシかなと思いました。ですので、Ping-tのみです。それでも、正答率9割はあったと思われるので、合格にはPing-tだけで十分だと言えます。
Web問題集を解く時、iPadが一番使いやすかったです。選択肢をタッチで選択できるのは楽だったし、何よりも顔と画面の距離が近いので、普通に本を読んで勉強しているみたいでした。顔と画面の距離は、けっこう大事なことだと思っていて、いかに大きなディスプレイでも、デスクトップPCでの学習は、タブレットを利用したものと比べると、やや効率が落ちるというのが個人的な感触です。同じく、コマ問もデスクトップPCよりノートPCのほうが、ちょっと捗る。人それぞれとは思いますが、参考までに。
かかった時間は24時間ほど
今回、勉強時間もメモしてみました。だいたい以下のような感じです。
- Web問題集を一周目 13.5時間
- Web問題集を二周目 5.5時間
- コマ問を一周 2.75時間
- コマ問、模擬試験による演習 2時間
合計23.75時間です。必ずしも集中した時間の使い方ではありませんでしたし、Web問題集の時間はもっと短くできそうに思います。要領よくやれば、半分くらいの時間で済むかもしれません。とにかく問題集とコマ問を一通りといて、それが終わったら、コマ問を全範囲選択して20問程度、あるいは模擬試験60問をひたすら何度も解く、というような感じです。まぁWeb問題集を全部金にして、コマ問を一通り解けば、その頃には十分合格水準に達しているのではないでしょうか。
201の試験内容は役立つか
201の試験範囲で、個人的に使うかなと思ったのは、システムの保守に関わるところでしょうか。vmstatやらiostatやらsarやらuptimeやらwやら、色々な形式の色々なコマンドがあるので、とっつきづらいところだと思うのですが、そのあたりのコマンドをまとめて覚えることができたのは、今後のサーバー運営で役立ちそうです。まぁ、使わないと結局身にはなりませんし。
RAIDまわりとカーネルまわりは、ちょっと機会がなさそうですねぇ。まぁ、概要はだいたい掴めたと思うのですが。
時折調べ物をしている時に遭遇する sysctl -w なんとかが何をしているのかわかったことは、ちょっと嬉しかったです。カーネルのパラメータを変更していたのですね。
LPICに限らず、資格勉強のようなインプット作業は、それだけでは実践的には特に何も変わりませんから、学習したことをどう活かすかが大切だと思います。202を合格したら、しばらく身につけた知識を血肉化させることを考えたほうがよさそうです(Ping-tもレベル3の新試験にはいまだ対応していませんし)。
コメント