本日、LPIC102を受験し、無事合格しました。スコアは740で、最大800、500以上が合格であることを考えると、十分な結果だと思います。勉強代から受験代まで、すべて自費ですから、とにかく絶対に落ちたくない一心で、余裕を持って受験しました。Junior Levelだそうですが、兎にも角にも、これでなんとか私もLinux子供レベルは名乗ってよいということです。
Ping-tだけで十分
さて、勉強方法ですが、それはひたすらPing-tでした。一応、受験直前には、大昔に中古で購入したあずき本も軽く卒読しましたが、内容はほとんどPing-tで勉強したことのおさらいという感じで、実質的にはPing-t一本といってもよいでしょう。
Ping-tは、模擬試験ではだいたい95%、記述式ではコマ問を全分野選択したうえでランダム出題し、80-90%くらいをコンスタントに取れる状態までもっていきました。ここまでいくのにそう時間はかからなかったのですが、仕事が忙しかったことや、Ping-tで販売している割引チケットがなかなか取れなかったこともあり、結局今日まで受験が伸びてしまったことは悔やまれますが、まぁよいでしょう。
とにかく言えることは、Ping-tさえやっておけばLPICレベル1は恐るに足らずということです。引き続き、LPICレベル2を取得すべく、Ping-tで精進していきたいと思います。
LPICレベル1は役に立つのか
ところで、LPICレベル1は果たして役に立つのでしょうか。私の考えとしては、それなりに役立つ知識を問うていると思いますが、試験問題だけ解いても実際に使えるかというのはまた別問題だと思います。sshコマンドについても随分学びますが、では試験問題が解けるからLinuxでSSHを使ってリモートログインを不自由なくできるかというと、それは恐らくできないでしょう。逆に、試験問題が解けなくても、SSHを利用した日常業務はこなせるものと思います。
ではLPICの試験は無駄なのかと言うと、そんなことはないと思います。基礎知識を体系的に身につけることで、たとえばSSHを学習する際、ネットの断片的な情報でも比較的楽に吸収できるでしょう。また、既にスキルとして習得している場合は、自分のやっていたことの意味を理解することができると思います。それはどうにも忘れてしまいがちなスキルの、長期的な記憶、本質的な理解に繋がるはずです。少なくとも、自分にはそう感じられました。
非常に実践的というわけではないのですが、実践するにあたり学習速度を大きく高める効能があると考えています。というわけで、LPICレベル2もやっていこう思ったわけです。それにまぁ、私のように名だたる企業に務めているわけではない身にとって、少なくともまったくの門外漢ではないですよということを示すことができるものでもありますしね……。
あと個人的に大きいかなぁと思うのは、Linuxを調べるうえでわからない言葉が減ることです。実務で使えるレベルではなくとも、一通りを体系的に学べるわけです。聞いたことはある、どういうものかなんとなく知っている、という状態は、見たことも聞いたこともない、という状態と比べると、心理的な抵抗感が非常に低い。これは、数値化することは難しいけれど、人間が学習するうえで非常に重要な要素だと思います。
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