13インチのMacBook Proに対して、マルチコアでという制限付とはいえ、同じProの名を冠したiPad Proの性能のほうが高い。どうも、そうなりそうだと。それは私にとってショックなことです。
iPad Proのマルチコア性能がMacBook Proのそれを上回る
「iPad Proの真のライバルはMacBookだと思う3つの理由(アップル系ライター海老原昭) - Engadget Japanese」の記事は最近ちょくちょく見る論調の記事です。
最初の価格とタブレットで置き換えられる作業が増えてきた、ということについては「それはそうだ」といった程度で流し読みしていたのですが、最後のCPU性能比についての言及には驚きました。曰く、13インチのMacBook Proに対して、マルチコアでという制限付とはいえ、同じProの名を冠したiPad Proの性能のほうが高い。そうなのですか…。もちろん未発売の端末なわけですから、実際どうなるかはわからないとはいうものの、恐らくそうなるのでしょう。他記事でもiPad Proはラップトップ級のスコアが予測されていますね(参考:「iPad ProとSurface 3 &Surface Pro 3の違いは?スペックやアクセサリを比較!」)。
これが昨今の異常に高スペックなAndroid端末であれば気にならないのですが、やはり同じApple製品となると、そういう時代なのか、という感が強くなります。iPadは好きです。初代は発売日に不精な私には珍しく街へ買いに出かけました(しかしどこも売り切れで買えなかった)。Retinaになり解像度が上がってからは特に素晴らしく、また現在のiPad Air2は処理能力も高くて、まったくストレスを感じさせず、今は毎日使っています。けれど、やはり私にとってはタブレットよりもPCのほうが特別なコンピュータで、そしてまた、スペックとはもっともわかりやすい指標ですから、これがMacBook Airや最近新しく出たMacBookならばともかく、仮にもProを名乗るMacBook Proが、同社のタブレットのProに、一部とはいえ劣るところがあるのは、なんとも言えず寂しい気がします。そしてMacBook Proが負けるということは、デスクトップマシンであるMac miniも…2012モデルならばクアッドコアなので大丈夫でしょうが。
PCの次は
PCがメインストリームから降ろされる時が近づいていることは、きっと確かなのでしょう。それはデジタルデバイスに関心のない一般の人たちのみならず、ガジェット好きなオタクにとっても。今回の記事で取り上げたタブレット端末のことばかりではなく、Raspberry Piのようなシングルボードのコンピュータもあります。実際、私など今一番遊ばせてもらっているのがRaspberry Piで、PCの進化は正直なところもうあまり期待できないところがあると思っていますが、このシングルボードのコンピュータについては、これからまだまだ進化していくだろうと思え、たいへん楽しみです。まぁ、これについてはPCの一種だろうという見方もできるわけですが、実際の用途を思うと私にしてみればやはり別ジャンルです。
高性能のPCが必要とされなくなることはありえませんが、全体の需要はもはや下火ということになるのでしょうか。一つの時代が終わりつつあるのは寂しいことですが、それは新しい時代の幕開けでもありますから、楽しめるだけ、楽しみたいものです。次のPCを買う日は、だいぶ先になるかもなぁ…。
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