2019年7月21日〜2019年8月17日の読書『痛い在宅医』とか

2019年7月21日から8月17日の読書と日常の振り返り。ここのところ忙しくて、あまり読めていない。

  • デスマーチはなぜなくならないのか
  • 痛い在宅医
  • 誰にでも伝わる文章力のつくり方
  • 入門監視
  • 日本に殺されず幸せに生きる方法
  • SQLアンチパターン
  • 現場で使えるデータベース設計
  • 橘玲 / もっと言ってはいけない
  • 健康になれない健康商品

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読書録(7/21 – 8/17)

ここのところ忙してく、あまり本が読めなかった。でも忙しさを言い訳にしちゃいけないよね。そして相変わらず実用書ばかりだ。なんだかなぁ。

宮地弘子 / デスマーチはなぜなくならないのか

ソフトウェア開発に携わる人であるならば、お馴染みの葉「デスマーチ」の考察本。

Amazonのレビューは芳しくない。ちょっとわかる。それは多分、本書のアプローチがあまりにもミクロレベル過ぎて、原因を個人の性質にしてしまっているように見受けられるからじゃなかろうか、と思う。

まぁ調理の仕方を考えると、そうなってしまうのかもしれない。本書の考察において用いられる「素材」が、かつてデスマーチになってしまった、という二人の経験がほとんどだからだ。これ自体はこの手の本にしては珍しくて、こういうのをデプス・インタビューと呼ぶのだろうか、なんて思いながら、彼らの生々しい体験談を面白く読んだ。

読み物としては面白いが、そのために本書タイトルである「なぜなくならないのか」について考えると、見える範囲が「かつての社員の経験」なので、どうしても社員個人の性質に起因するようなものになりがちだ。広げられたとしても、せいぜい「ソフトウェア開発者特有の考え方」程度の話。

もちろん、エンジニアの考え方に起因するところはあると思うのだけれど、それ以上に高い視座を求めてもいた。恐らくそのことは著者も理解しているはずで、日本のITゼネコンと揶揄される歪んだ開発体制についても触れられてもいる。だが、それとインタビューのところが繋がらない。ミクロとマクロに連続性がない。結果、タイトルから期待するものよりも、なんだか随分とミクロな、個人的な話だなぁ、という印象が否めない。

とはいえ、アプローチの仕方自体は面白くて、エスノメソドロジーというものに対する興味も湧いたので、個人的にはなんだかんだ楽しめた本でもある。

長尾和宏 / 痛い在宅医

読みながら涙が出てきた本。僕の両親は二人共家で最期の時を過ごしたいと希望しており、息子としてはその希望は叶えたいわけだ。まだまだ元気でいてくれると思いたいけれども、こればかりはわからないので、勉強しておくにこしたことはない。

ということで、在宅医のハードな本だなと思って手にとったのだが、内容が生々しくて読み進めるのがつらかった……。父親を看取るのに、在宅医にして失敗したと思い自分を責めている女性と、在宅医の対談(?)で進むのだが、やり場のない怒りや嘆き、悲しみの感情をダイレクトに伝えられていて、こう……。

件の在宅医に対する評価が、その場の流れで名医と評されたり藪と評されたり、二転三転するのもまた生々しい。遺族が悲しんでいる以上、少なくともその看取りは成功とは言い難いと思うが、しかしだからといってその在宅医が藪だったのかというと、どうもそうとも言い切れないようだ。

信頼できる在宅医をどのように見つけられるのか?実際のところ皆目検討がつかない。しかし運否天賦に任せるには事が重大すぎる。いったいどうしたらよいものか?ただ一つ、在宅で看取ることを決めたら、家族も相当に勉強と、覚悟をする必要ある、それは確かだということは、よくよくわかりました。。。

身内には在宅で最期を、と考えている人は、全員読んだほうがいいんじゃないかな……。

木暮太一 / 誰にでも伝わる文章力の作り方

文章力本。レポートとか、かしこまった文章を書く上でのアドバイス集。文章 = 構成 * 表現。構成はピラミッドで考える。これだけで十分。

Mike Julian / 入門監視 モダンなモニタリングのためのデザインパターン

運用本として話題になっていたので。とはいえ自分は本格的なオペレータではないので、ガッツリ読んだわけではない。実際、各論については結局個別でめっちゃ調べなきゃいけないだろうと思う。しかし、一通り監視なるものについて考える時、何について考えるのかを知ることができたのはよかった。その意味で、一番価値があるのは目次かもしれない。良い本だ。 とりあえずメールと、とりあえずチェックボックスのアンチパターンには私も漏れなくハマっております。ズブズブです。人間の適応力ってすごいから、ついつい甘えてしまう。そして苦しむのは私。ああ。

谷本真由美 / 日本に殺されず幸せに生きる方法

著者の谷本真由美さんはMay_RomaというニックネームでSNSやブログで情報発信をしており、界隈では有名人。だいぶ前に別の著書を読んだ記憶がある。

著者のスタンスは非常に過激なタイトルが察せられるかと思うが、読んでみると意外なことに日本よりむしろイタリアやスペインといった汚職インデックス上位のEU諸国の批判が目立つ。「何かができるよりも、誰かを知っているかで物事が決まってしまう」とは日本……ではなくイタリアを揶揄した文章である。

それらの国に比べたら、日本はまだまだマシだという。まぁ実際、日本は平和で治安もよく、まだまだ国民に余裕がある。

震災直後は「買い占め」が問題になりましたが、「奪おう」ではなく「買おう」と自然に思うのは豊かさの証です。

谷本真由美, 日本に殺されずに生きる方法 P.116

世界基準は凄まじい。しかしそう感じる僕は、知らずしらずのうちに日本という国の恩恵を受けているのだろう。「24時間営業は、治安がいいからできるのです(P.115)」とは、「24時間営業は治安に寄与している」という大手コンビニチェーンの主張と逆の論理だが、著者の論理のほうがしっくりくる。夜になれば強盗が入って店員が殺されるのが日常茶飯事であれば、コンビニも24時間営業なんてしないだろう。

また、これは意外だったが、国際競争力レポートなるものがあって、日本はなんだかんだ上位であり続けているという事実もある(【国際】WEF世界競争力ランキング2018、日本は5位。評価手法にインダストリー4.0取り込む | Sustainable Japan)。まぁこの手の調査は基準次第で、「「日本の国際競争力30位」から見えてくる経営者の危機感:日経ビジネス電子版」という記事もあるように、基準が変われば一気に順位を落としてしまうので、一つの目安でしかないわけだが、見方によっては日本も捨てたもんじゃない、ということは言えるだろうとは思う。

ではこのままでよいのか、といえばもちろんそんなことはなく、少なくとも自分は日本という国に閉塞感を感じているし、そういう人が多いからこそ、著者はSNS上で人気を集め、またこのような本が出版されているわけだ。日本の問題として本書であげられるのは、過労死が起きるような労働環境と少子化だ。間違いなく、この2点は今後の日本の行く先を決める大きな課題である(恐らく根底に同じものを抱えている…)。

とはいえ、本書が出版された2013年からしばらく、著者が手本にしようというイギリスは結局EU離脱で大荒れだし、アメリカはトランプ大統領が爆誕するし、まぁどこの国もたいへんである。

それぞれの国に固有の問題があり、そのまま真似できるものはなく、結局「1人ひとりが変わる意識を持ち、行動に移していけば、この国は、世の中は、必ずよい方向に向かうと、私は考えています(P.222)」ということになり、そりゃそうだとは思うんだけれど、それはみんなが平和を目指せば戦争は起きない、というのと同じ類の理屈ではないのか……。うーん……。

Bill Karwin / SQLアンチパターン

SQLというよりDB設計のアンチパターンが多い。特に論理設計のアンチパターンについては、自分で適当に考えるとビビるくらいハマっていくので「なんで僕が馬鹿なことを知っているの?」と先回りして愚かさを指摘されている気分になれる。エンティティアトリビュートバリューとかポリモーフィック関連とかマジでやっちゃう。そしてナイーブツリーはとても勉強になった。

まぁ中には「それはアンチパターンというより考え方では」というのもあって、まぁ著者もそれは認めているんだが、特にファントムファイル(BLOB型使うか否か問題)なんかは特に意見が分かれるだろうなと思う。僕は使わない派。皆が皆DBいじるわけではないし……。「恐怖のunknown」NULLの扱いも意見分かれそう。物理設計関連はどうしてもそうなるのかな。

現場で使えるデータベース設計

お硬いDB本。演習が豊富なのでやりやすい。よくある在庫管理システムが例題なので、それ系のシステムを組む上で、良い練習になると思う。在庫管理とか今の所扱う予定はないものの、まぁ知っておけば応用きくだろうし、このへんの考え方なんて時代でそんなに変わらないし、一回やっておくのもいいかなぁと思った。実際古い本だしね。

橘玲 / もっと言ってはいけない

言ってはいけないに続いて、主に遺伝的な面から「生まれた時からある程度決まってるんだよ」という夢も希望もないことをこれでもかと言い続けてくれやがる本。とても暗い気分にさせてくれるのだが、不思議なことに読んでいて落ち着くのは、僕が歳を取ったからかもしれない。

世の中には努力でどうにもならないことなんていくらでもある、そんなことは生きていれば誰しもが辿り着く当たり前の真理ではあるのだけれど、そのどうにもならないことが具体的にどれほどのものなのか、それはわからない。わからないので色々と苦しい。自分ができないのは努力が足りないせいじゃないのか、とか責めがちになってしまうし。でも遺伝ならしゃーないな!

で、遺伝の影響が思われているより大きかったとして、そんなら僕はどうしたらいいのか、本書ではそこまでは書いていない。まぁ書きようがないだろう。それこそ、一人ひとりの今いる環境、それまでの人生、考え方、それぞれでまったく違うだろうからなぁ。さすがに、自分の人生くらいは自分で考えないとね。戦い方は色々だ。

この本は、遺伝子という、自分というものを考えるうえで避けてはとおれない、しかしできれば考えたくない、大切なものに目を向けさせてくれる。自分に対しても、人に対しても、期待値をコントロールする考え方の指針になる。

佐藤健太郎 / 健康になれない健康商品

ゼロリスク社会の本がけっこう面白かったので……でも書いてあることあんまり変わってないですね。健康って数値化しづらいから難しいよねぇ。数値化できたとしても、それがどうなったら至適なのかも、だいたいわからないし。また、因果関係も掴みきれないし。

とりあえず、「コラーゲン配合」とかあの手の文句は意味がない、ということはよくわかりました。はい。

生活の振り返り(8/11-8/17)

音声機能付きSIMの契約

4年以上データ専用SIMのみでやっているが、音声付きSIMに乗り換えるか悩んでいる – 或る阿呆の記」でも書いたけれど、音声機能付きSIMに乗り換えるか悩んでいて、ついに契約の申し込みをした。理由として、一番はやっぱり緊急時の通報のためかなぁ。月々600円くらいことだし、一市民として、まぁ現状のインフラに合わせたほうがよいのではないか、と思ったんだよね。

契約先はBiglobeにしました。価格コムのキャッシュバックがすごかったので。1年後だけど……。キャッシュバック込みで考えたら、案外高くもないかもね。この特典狙いの渡り鳥もけっこういるんだろうなぁ。

paizaを解き始める

paizaはITのスキルチェックと転職案内をあわせたサービス(よく考えられたサービスだなぁ)。調べてみると「S級なんてすぐ取れる」みたいな記事がいっぱいあったので、ふーんと思ってみたら全然取れなくて凹んでいる。A級まではすんなりいけたのだけれど、S級が難しい。

技術者採用も片手間にやっていた身として考えると、これができたからといって実務に通じるかというと多分そんなことはないのだが、しかし最低でもBランクにはなっていてほしいとは思った。

自分のキャリアの見直し

職務経歴書などを見直している。我ながら、わけのわからん道を歩んできたなぁと思う。人に説明しづらくてつらい。こういう時、専門的な道に入れた人を羨ましく思う。何もかも中途半端で、嫌になる。

別自分のしてきた仕事を振り返ると、反省は多いし、後悔もある、でもこれだけのことをやってきたんだという誇りだけはある。しかしそれを人に説明することは難しいし、説明できたとして、それが魅力的に映るのかはわからない。もっと深堀りしないといけない。

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