最近、ReadyNAS 104のハードディスクが1つ逝った。で、それを機にNASの構成について考えた。ReadyNAS 104は4ベイNASで、なにも手を付けなければハードディスク4台構成のRAID-5が構築される。これはまぁ便利で、ハードディスクが1つ逝っても新しいものと入れ替えるだけで元通りになる。元通りになる、が……。
……意味ある?ということに気づいてしまった。ないっすわー。1ベイNASでええなぁ。
ハードディスクが壊れた
最近、ハードディスクが1台逝った。45000時間以上使っていたから、まぁ大往生だろう。Seagateのハードディスクだ。ちなみに、だいぶ前にも1台逝っているが、それもSeagate。ReadyNAS 104に、SeageteのHD2台とWestern DigitalのHD2台を入れていたが、見事にSeageteの2台が先に逝ったことになる。おかげで、今はすべてWestern Digitalだ。
さて、RAID-5を組んでいたので、本当であれば新しいHDを1台入れ替えればそれで済む話だ。それで済む話なのだが……色々と手違いがあって、ファクトリーリセットしてしまった。冗長性とっていた意味ねぇ。
意味ないのだが……ファクトリーリセットをしながらふと思った。「別にそんな手間でもないよな」、と……。
RAIDがしたいだけだった
いや、実際そのとおりで。もちろんこれが事業用ならば、少しのダウンタイムも許されない!ということもあると思うんだが、家庭用のデータ保管庫にダウンタイムがあったからってなんだ?バックアップさえ取っておけば問題なかろう。そう、問題ない。
とすると……あれ、そもそもRAIDする必要なくない?みたいな。あ、いらねぇわ、っていう。いや、ハードディスクを交換するだけで(しかもホットスワップ)元通りになるのは感動的だったけどね。感動的だったが……。
そんな、年に1回あるかないかの行事のために、コストかける必要ある?っていう。ない。ないさね。あーははは。
薄々気づいてはいた。気づいていたんだが……気づかない振りをしていた。だってRAIDしたかったんだもん。かっこええやん。RAID。
それにまぁ、今でこそ4TBとか6TBのHDの容量当たり単価が安くなっているけれど、このNASを買った頃には2TBが最安だったしねぇ……さすがに2TBじゃ足りんからなぁ。まぁでも、RAID5は必要なかったな……。結局やってみたかっただけなんだ。
NASは必要だがベイ数は…
NASの機能自体は必要だ。僕は複数のPCを持っているし、そうでなくても、今どきはタブレットやスマートフォンからもメディアにアクセスすることがよくあるわけで。それに、NASなら部屋の外に置いておけば静かだし。だから、NASはいる。しかし、RAIDはいらない。
そうすると、ひょっとして1ベイNASが最高なんでは?と思う。いや、多分、そうだ。家庭用NASは1ベイで十分だ。
気になっているのはSynologyのDS118。もっと安価なDS119jもあるんだけれど、こっちはメモリが256MBしかなくて、さすがにちょっと心許ない気がするので。でもDS118、今ちょっと高いね。
……いずれにしても、自分は既にReadyNAS 104を持っているので、この機体が壊れるまでは使い続けるであろう。2TBハードディスクも残っているし。今は、2台のRAID0で組んでいる。最終的にはReadyNAS 104を1ベイだけ使うという悲しいことになるかもしれない。
コメント
コメント一覧 (4件)
検索してて辿り着いて読みました。
そうなんですよね、NAS導入したからにはRAIDだぜっ!って、それだけなんですよね。
色々と踏ん切りがつきました。
ありがとう!
そうです、個人用途ではほとんどの場合RAIDしてるぜ、というだけなのです。
私のRAIDはそんな感じで終わってしまいましたが、この記事が参考になったなら供養になるというものです。良いNASライフを〜。
NAS環境の構築を検討している中でこちらにたどり着きました。
写真とかのデータがHDDの故障で消えると困るからNAS、RAID1かな〜と考えておりましたが、RAISD0だとHDDの故障が不安にはならないものなのでしょうか?
こんにちは。
NASの運用者にとって、HDの故障対策は悩みの種ですね。
HDの故障対策、つまりデータの消失に対する対応は、RAIDではなくバックアップとなります。
実際、本記事で私はRAID-5を構成していましたが、同時にバックアップもしていました(なので間違ってファクトリーリセットしても復旧できてます)。
RAID-1を組んでいても、結局バックアップはする必要があります。
HDが同時に故障したり、RAIDコントローラが故障したり、リビルドに失敗したりなど、RAIDを組んでいてもデータを消失する可能性はあるからです。
じゃあRAIDは何のために組むのかといえば、たとえばたとえば24時間常に誰かがアクセスしているサーバなどで、HDが故障しても使い続けられるようにするため、などですね。
逆に言うと、そうでなければあんまり意味ないです。
家庭用だと、常にデータの書き込みをしている録画サーバであれば、意味があるかもしれません。
あとはまぁ故障対応として、バックアップからの復旧よりホットスワップのほうが楽じゃない?はあるかもしれません。
でも現実には故障対応ってあんまりないので、いざやる時には結局手間かかるんですよね(実際本記事で私はミスっている……)。
家庭用NASでRAIDは、趣味の領域かなと思います。
今にして思うと、私も趣味で単にやりたかったからやっていました。