僕はずっとクラシックエディタを愛用していた。普通に文章を書くだけならそのほうが使いやすかったからだ。クラシックエディタが使いやすいというより、Gutenbergが使いづらかったというほうが正確だろう。特に最初の頃、全文コピペすら手間がかかったのには閉口した。箇条書きのインデントの挙動もタブやShift + Tabで思ったように動いてくれず、あまりよくない(これは今もそう)。
Gutenbergを使い始めた
しかし、そんな僕も今はGutenbergをメインで使うようになっている。クラシックエディタは過去記事を編集する時くらいにしか使わない。その時には、クラシックエディタを不便に思うこともある。
いくつかのプラグインが、従来のクラシックエディタよりも使いやすいことがGutenbergを使うようになった大きな理由だ。特にMermaid記法を使えるようになるプラグインは有り難かった。また、このブログは比較的プログラミングのネタもちょくちょくあるから、コードのシンタックスハイライトがやりやすいことも助かっている。Gutenbergのプラグインを使えばビジュアルエディタのままシームレスに作業することができるのは楽だ。クラシックエディタの時はコード部分だけhtmlで記述するなど涙ぐましいことをしていた。ギャラリー機能なんかも、ちょっと画像をリッチに貼りたい時には便利なものだと思った。
ということで、僕程度のブログ書きでも、Gutenbergの機能はちゃんと使ってみるとけっこう便利なものが多い。確かにまぁ、単なるテキストだけで完結しないことも多くなったこの時代、ブロックエディタは必要な進化だったのかなと、ようやく僕も感じるようになった。
クラシックエディタのほうが今なお使いやすい面もある
しかしそうは言っても、ただテキストを書いて、いくつかの画像を添えるだけならば、今なおクラシックエディタのほうが使いやすいこともまた事実だ。だからこそ僕は長いことクラシックエディタを使い続けてきたのだし、今でもクラシックエディタを愛好している人がいることはとても理解できる。
Gutenberg、箇条書きの挙動はそろそろなんとかならんものだろうか。やはりShiftを押したときにはインデントをしてほしい。ネストが深くなった時にあれこれ編集していると、意図しない挙動になることもままある。箇条書きはテキストにおいてはもっともよく使う機能の一つなので、これはけっこうストレスフルだ。
あとあまり使っている人はいないかもしれないのだが、REST APIなんか使って編集しようとした時、Gutenbergは独自のタグが多すぎてとてもついていけない。まぁREST APIユーザはどちらかというとWordPressをバックエンドとして使う人のためのものかもしれないが……。
WordPressの開発はたいへんだろうが、クラシックエディタのほうが明確に良いと言えるユースケースが存在する以上、サポートはまだまだ続けざるを得ないのではないだろうか。
WordPressいいよね……
とは言うものの、基本的にはGutenbergで良いんじゃないの、と思う程度には、Gutenbergも熟れたように思う。あとはもうちょっとMarkdownっぽいコマンドがきくといいんだけどな。Notion並の操作感にならんかな。などと勝手なことを言っているが、WordPressにまったく金を出していない身なので、正直使えるだけでも有り難い。
WordPressの素晴らしいところは、多くのホスティングサービスが存在するところだ。昔は自分でサーバたててブログ運営するのも楽しかったが、今となってはひたすらめんどくさいだけなので、ホスティングサービスが多数存在し、切磋琢磨しているのはただただ有り難い。インストールも楽だ。
僕はカラフルボックスというサービスを使っているのだが、一つの契約に複数のWordPressをのっけることもできるので、だいぶお得だと思う。GUIでサクッと作ったり壊したりできるから、サイトのスクラップ&ビルドも手軽にできる。実際、運用するサイトの数を増やすことができたのはホスティングサービスのおかげだ。まぁ可用性については微妙なところもあるが、99.5-99.9%くらいは出せているようだ。ちょいちょい落ちるけど。とはいえ、自分でPHPとかDBのアップグレードする作業を思えば楽すぎてもう。証明書の更新失敗とかもないし。
これだけ使いやすい体系を世界的に構築したWordPressには、ただただ頭が下がる。WordPressは良いものだ。
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