Core MなWindowsタブレットの実力…HP Elite x2 1011 G1購入記

初代Surface Proのウンコぶりに耐えられず、新たなWindowsタブレットを購入しました。Windowsタブレットの選択肢は思っていたより随分狭く、あまり考えたくないのであればSurfaceブランドなのでしょうが、私はもうSurfaceにはコリゴリで、いかに今は洗練されたと言われても買う気にはなりません。値段も高いですし。

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Core MのWindowsタブレットを購入

マシンの選定は悩みましたが、結局Core Mを採用しているHPのElite x2 1011 G1を購入しました。その顛末は「さらばSurface Pro…マシン買い替え、Windowsマシンは選ぶのが難しくなりました : 或る阿呆の記」に書きましたが、現状でAtomではないCoreシリーズのWindowsタブレットを求めれば、妥当な選択だったと思います。

Core Mシリーズは省電力で、新型MacBookにも採用されているプロセッサです。本機のCPUはCore M-5Y51で、クロック周波数は1.1GHz。ターボブーストで2.6GHzまでいくようです。MacBookでも採用されている効用で、情報はけっこうあります。使用して数日たったので、以下に雑感をつらつらと。

ちょっとした作業は割合スムーズだが思いの外ファンが回る

全体的な動作は、Windowsタブレットであることを考えるとまぁそれなりにスムーズかと思います。Webブラウジングやちょっとしたゲームなど、Windowsタブレットで行うような作業はストレスなくできます。

ただ、すぐにファンが回ります。それこそ、このブログを見るというだけでもファンが回ることもあります。MacBookはファンレスでなんとかしているようですが、Windowsタブレットではやはり難しいということでしょうか。ただし、熱は筐体がほんのり暖かい程度です。内部的にはわかりませんが、少なくともSurface Proのように火傷しそうなほど筐体が熱くなるようなことはありません。また、手で持つところのあたりには熱が伝わらず、このあたりはさすがHP、うまく設計しています。

仮想化でAndroidを動かすと、やはりややひっかかる

少し重い作業として、Windows用のAndroid仮想化のソフトであるDuOSを用いて、Androidを動かしてみました。いくつかゲームをしてみたのですが、その挙動はやはりひっかかりがあります。とはいえ、アクションゲームはまず無理でしょうが、動きの少ないゲームならば、まぁできるのではないかと思います。

Androidはタブレット市場が今ひとつで、特に10インチ超えのものは現在皆無に近いです。OSそのものの評価も芳しくなく、あまり力が入れられていないのでしょうか。したがって、大型の端末でAndroidを動かしたいとき、Windowsタブレットで仮想化して動かす、というのは現実的に選択肢に入ります

まぁとはいえ、とてもじゃありませんが常用はする気になれません。Core i5やi7搭載の端末であれば、また変わってくるかもしれませんが、発熱問題もあるので、その場合はさぞ盛大にファンが回ることでしょう。可能であるならば、AndroidはやはりAndroid端末で動かすのが筋です。

半日くらいであればバッテリーは持つかな

Core Mですし、バッテリーについては期待したいところです。(特にWindowsは)使い方によって大きく異なるのでなんともいえないのですけれど、半日くらいは持つかなぁという印象です。まぁとはいえ、本当に使い方次第です。前述したAndroidの仮想化などすれば、まぁせいぜい3時間程度ではないかと思います。一方で、Webブラウジング程度であれば、5,6時間持つかもしれませんし。まぁ、バッテリーの評価は使い始めて数日でできるものではありませんが、少なくとも悪くはない、というのが印象です。

まぁ、充電さえできればとりあえず文句はありません。充電できるだけで嬉しいです。

ペン対応だが…

2048段階の感圧を検知する(そんなに細かく制御してもあまり意味が無いような気がしますが)ペンに対応します。しかし私は絵描きではないし、また普段ペンを使うような作業もしていないので、無評価です。しかしペンを収納するスペースもあり、便利そうなので、いずれ使ってみたい。

思い切ったインタフェース

本機のインタフェースは非常に思い切っています。というより、無いに等しいです。特殊なコネクタが一つあり、通常はそこに電源ケーブルを挿入するのですが、USBポートに変換することのできるアクセサリーが一つついています。もちろん、それを使っている間は電源を供給できません。まぁ、外部インタフェースなんざ使うなということでしょう。どうしても使用したければ、なんとかHPのパワーキーボードを手に入れれば、それにUSB3.0に対応したポートが一つついているようです。

また、コネクタの位置が下部であり、コネクタそのものが大きく外れやすいこともあって、充電しながらは使いづらいです。まぁ、タブレットを充電しながら使うなということでしょう。

タブレットとしてのWindows

Windowsタブレットの何が嫌かといえば、タブレットに最適化されてないが故の誤タップなのですが、Surface Proの10.6インチから本機の11.6インチに画面領域が広がったおかげで、誤タップは随分減りました。これが13インチクラスにもなれば、誤タップはほぼなくなるように思います(解像度フルHDの場合、150%に拡大していればの話ですが)。誤タップさえなければ、そう悪くもありません。

しかし、やはりすぐに発熱してファンが回るのは本来がデスクトップ用途であったWindowsだから仕方ないところでしょうし、バッテリーのことも考えると、やはりタブレットとして設計されたiOSやAndroidと比較するのは酷に思えます。やはりWindowsはパソコンです。Windowsタブレットは、寝ながらパソコンがしたい人のためのものだと思います。

ところで、パソコンがPersonal Computerの略であることを思えば、むしろタブレットこそパソコンの名を冠するに相応しい気がします。まぁでも、CTといえば一般的にはX線CTのことであってMRIのことではないように、パソコンの意味はきっともう変わらないのでしょうね。そのうち、パソコンが業務用語になる日も来るのでしょうか。

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