先日、アメリカでChromebookの2016年第1四半期の出荷台数がMacを超えたという、たいへん印象深いニュースが流れてきました(「「Chromebook」、「Mac」を米国出荷数で初めて上回る--2016年第1四半期 - CNET Japan」)。まぁ、主に教育機関で受けた結果によるものだそうですが。しかし、ラインナップも豊富ですし、一般向けでもまぁまぁ売れているのは事実なのでしょう。
Chromebook、悪くはないが…
私もHPのChromebook G1を使っています。法人モデルと思いますが、何故か楽天ブックスで19,800円で安売りされていました。スペックは国内で正規に流通しているものと同程度で、CPUがCeleronのN2830だかN2840、メモリ4GB、大きさの割に重さがちょっと、という感じ。
これまでに何度かその使用感をレビューしてきました。悪くはないものです。悪くはない、のですが。良いということもない。というのも、どうにも、処理能力が足りない。それは、このサイトを開くだけでも、MacBook Airなどと比べると感じるところです。遅すぎることはありませんが。まぁ、Core i5搭載のマシンと比べるのも酷か。
ブラウザはリソースの大食らいです。CPUもメモリも、案外使っています。Core i7でクアッドコアのMac mini 2012でも、Chromeで複数タブを一気に開けば、CPU利用率が100%近くまでしばし上昇します。まぁ、リソースを寝かせていても仕方ないし、使えるだけ使うという思想なのでしょう。それは、正しい。
ミドルレンジ帯でよいものを
というわけで、性能はやはり良いに越したことはありません。しかしながら、日本で正規に手に入るものといえば、どれもこれも似たり寄ったりのスペックです。何もクアッドコアCore i7 搭載のMac mini並に動けばとは言いませんが、せめてMacBook Airくらい快適だと良いのですが。私の使用感において、MacBook AIr 2013でChromeを動かすのとは快適さにかなり差があります。Chromebookはサクサクというのが世間的な(と言えるほど日本では売れていませんが)評価かもしれませんが、私にはそうは思えない。
もちろんそれは、日本で普通に流通しているマシン程度のスペックでは、ということで、Googleが自ら出しているコスト度外視のハイパフォーマンスマシンではサクサク動くでしょうし、そこまでいかずとも、アメリカでは$500程度でCore i5搭載マシンが売られています。日本でも、5万円くらいでそういったものが売られると、たいへん嬉しいのですが、めぼしいモデルがリリースされても、いつも日本発売は未定なのですよねぇ…。ミドルレンジでいいものが欲しい。
Chromebookに限らず、先日2in1なWindowsタブレットを購入した時にも似たような思いをしました。全体的に、5-7万円クラスのミドルレンジ帯が、なんだかポッカリと空洞化してしまったような気がします。いいものがなかなかない。激安品か、10万以上のハイコストなマシンに二極化してしまっているような…。
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