テレビとネット議論に思う電子書籍の未来

[最終更新] 2016年7月24日

テレビの有用性

ある著名なブログから

RSSの配信を見ていると、購読している有名なブログChikirinの日記にて、たいへん挑発的な記事がありました。曰く、「テレビを見ない人がいるなんてびっくり – Chikirinの日記」。挑発的とは言いましたが、ネットという世界で書かれたことを考えると、ということであって、恐らく一般的には普通の言葉でしょう。しかし趣旨はやや毛色が違います。テレビは時代遅れの不便なフォーマットかもしれないが、良い番組もあり、やり方を工夫すればかなり選別して優良なコンテンツを視聴できるのに、それを利用しないなんて勿体無い、というような趣旨であると思います。

このネットvsTV議論はネットvs本の議論に近い

テレビが題材に挙げられていますが、これは「ネットと本」の議論に近いと思います。なぜインターネットで何でも調べられる時代に、わざわざお金を出して本を買うのか、そして時間をかけて本を読むのか。それはhtmlより従来の形式が優れているから…ではもちろんなくて、本のほうがよくまとまっており、情報の質が圧倒的に高いことが多いからです。最先端中の最先端は書籍化された時にはもう既に遅いでしょうが、逆に言うとそれ以外の情報であれば、今でも本で勉強することが、通になるための近道であると思います。コンテンツの質の話ですね。

テレビも時たまつけると、だいたい愚にもつかない番組が電波にのせられていることが多いのですが、きちんと選べばたいへん良質なコンテンツもある、それは確かでしょう。重要な時事問題について非常によくまとめられていることもありますし、また音声・映像というのはイメージを形成するのにたいへん強力なツールです。特にあまり馴染みのない分野について理解しようとするには、なくてはならないものでしょう。

要は散逸的になりがちなネットの情報にばかり目を向けず、まとまったコンテンツを提供する既存のメディアも使い方次第なんだということで、これを否定する人はあまりいないのではないかと思います。

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でもテレビは見ない

テレビを見ない理由

さて、そう言いながら、実のところ私は全然テレビを見ません。持ってすらいません。私がテレビを見なくなったのは、明らかにネットをやり始めてからです。ネットのほうが楽しいですね。それはネットにある情報のほうが良いからというよりも、ネットの情報の多くがざっくばらんで性に合っていることや、私の興味あることがテレビではあまり放映されないことが要因です。たとえば先日軽く記事で触れたCalibreが一年ぶりにメジャーバージョンアップしたなんてニュースは、絶対にテレビじゃやらないわけです。

でももう一つ大きな理由がありまして、それは「動画を見る」という行為そのものが、私にとってはなかなかしんどいことだからです。だから私は、Youtubeもニコニコ動画もあまり見ません。主にテキストで情報を取得し、娯楽もまたテキストと、せいぜい写真と絵くらいのものです。ただこれは、テレビよりネットを優先する人たちの多数派の意見ではないだろうとも思っています。みんなYoutubeもニコニコ動画も大好きです。私も嫌いってわけではなく、時々は見て楽しんだりしますし、一時期はニコニコ動画の昔やっていたゲームのプレイ動画なんかもよく見ていました。好きなアーティストのライブ映像なんて本当に素晴らしい。が、全体の中で占める時間はそう長くありません。

動画を見るのはたいへんだ

そんなわけなので、録画したテレビ番組もあまり見ません。読んでいる漫画がアニメ化されたので、それを録画したということも多いのですが、ほとんど見ないまま消してしまいます。毎週一話ずつ消化していくのはどうも私向きではないが、といって数時間以上もたまった動画を一気に見ようとも思えないのです。時々やりますけども。そういえばひょっこりひょうたん島を数日にわたりぶっ通しで見た思い出があります。

なんにせよ、「動画を見る」という行為は「文字を読む」という行為に比べて非常にコストのかかる行為だと思うのです。時間の流れがこちらで制御できないので、同じ情報を受取るのにも時間がかかる。演説や講演の文字起こしなどはその点有難いですね。もちろん、映像・音声なくして伝わらない情報があるということは確かなのですが、自分で時間を制御できるという点でテキストは有用性があります。

これはコンテンツの内容ではなく、「動画」と「テキスト」という情報伝達手段の性質の違いですね。どちらにもメリットがありデメリットがあるが、人によって好ましい形式、苦手な形式というのはあるわけで、私の場合動画はあまり得意な形式ではないのです。そうはいっても、動画にしかない魅力もあるわけで…。

テキストを主体に、映像と音声を加えたコンテンツ、それは…

長くなりましたが、要は何が言いたかったかというと、テキストをベースにしながら、流れを壊さず必要に応じて豊富な映像や音声が提供される、そういった情報コンテンツがあればそれはたいへん素晴らしいものだなと思うのです。そしてその可能性を秘めたものは、やはり電子書籍ということになるでしょう。ようやく記事タイトルに繋がりました。この記事のカテゴリが電子書籍なのはそういうことです。多種多様な内容の電子書籍が、自由な形で(DRMなどというものは遠い記憶になり)流通するようになればよいなと、そう思います。

ガラポンテレビ

ところで話がずれますが、「全録機「ガラポンTV」 iOS、Android、PCで外出先から視聴可能」というものがあります。勝手に全番組を録画し、後から検索したりなんだりで自由に番組をネット経由でストリーミング再生できるというものです。これはたいへん魅力的なガジェットで、私にすら欲しいと思わせたのは、やはり情報を自分で選べる仕様であることでしょう。私が昔購入を検討したときには、たしか使用できるエリアが関東圏の一部で、ああダメだと思ったのですが、今見るとそのような制約の記述はどこにも見当たりませんね。どこでも使えるようになったということでしょうか。

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