最近すっかりブログの更新が滞っていますが、まぁまぁ元気でやっております。なんだか一昨年くらいにも同じようなことを書いたような気ますが、今年は自分にとって転機となる年であったと思います。まぁつまりまた転職をしたのですが、色々とたいへんな思いをしました。
しかし、周囲の人に支えられて、結果的には良い道に進められたのではないかと思っています。もっとも、本当によかったと言えるかどうかはこれからの自分の頑張り次第なので、気を抜かずやっていきたいところです。
転機でした
2019年も色々ありましたが、自分にとってたいへんだったのはやはり転職に至る流れでした。最後は喧嘩別れであり、というか私は最後まで平和的に終わりたかったので、完全に一方的なものでしたが、数時間にわたる軟禁の末、実質的な解雇となりました。その際には「刺されますよ」など明らかな脅迫を受け(私を刺して何かいいことあるんでしょうか?)、身も心も傷つけられ、あのような反社会的な人たちに関わってしまったことが悔やまれます。人の紹介だからと思っていたのですが、最初から違和感はあったので、自分の直感をもっと信じるべきだったと思いました。
とはいえあのような最低としか言いようのない人たちが現実に存在する、ということを知られたことは、貴重な経験であったことは確かです。望んではいませんでしたが……。特に代表の人間は、サイコパスと呼ばれる病気だったものと思います(私は医者ではないので診断はくだせませんが)。
サイコパスについて本を読むと、実際に被害を受けただけに「なるほど」と思うところが多くありました。この文章を読んでおられる方もお気をつけください。世の中には「生まれながらに良心が欠如している」という人間(?)が存在します。しかもそれは、犯罪を侵さずに日常生活の中に溶け込んでいるのです(全人口の1-3%程度と言われています)。
そして、残念ながらそのような人に操られてしまう人たちがいます。逆に言うと、敵視された私は操られなかったとも言えます……それは私の性根もありますが、技術者を名乗る道を曲がりなりにも歩いていて、また今後もそうありたいと強く思う気持ちがあったからではないか、と思います。
ソフトウェアと法律
ソフトウェアとは畢竟ルールを決めることで、それは法律のようなものだという説明を受けたことがあります。そのように話したこともあります。すると、アナログ電子を得意とするオッチャンから「では、なぜバグがなくならないのか」「バグがなくせないということは、自分たちが決めたルールのことをわかっていないということではないか」「それは不誠実ではないか」ということを問われました。もう何年前のことだったでしょうか。
当時私はうまく答えられませんでしたが、今ならば少しは何かを言えるように思います。
そもそも、法律を我々は完全に理解していません。我々一般人は道交法についてなんら知らずに道を歩き鉄の塊を飛ばします。専門家でも、ある事件についてどのような判決がくだされるかは、結局は裁判をとおすことになります。
それにも関わらず、私達はなんとかかんとか日常生活を送ることができているのです。私達は法律の知識がなくとも、その場その場で適切な行動を取ることができます。道交法を知っていようがいまいが、運転中急に道に飛ば出てくる人が出れば我々は急ブレーキを踏みます。そうしなければ、人を轢いてしまうからです。
しかし、それがソフトウェアで制御されている場合は、そのようなケースについてプログラムされていなければ、そのまま轢いてしまう可能性があります。
ここに、法律とソフトウェアの違いが顕著に現れていると思います。法律の対象が人間であるのに対し、ソフトウェアの対象が論理であるということです。現代ではソフトウェアとは実質的に電子の流れの制御ですから、電子が対象であると言ってもよいかもしれません。
つまり、ソフトウェアとはルールを決めることだといっても、本質的には電子という自然の一部をなんとかかんとかして制御することに他ならず、そう考えると、本質的には自然の法則を利用するハードウェアと変わらないのではないかと思います。自然のことをすべて理解するのは不可能ですから、ソフトウェアにバグがあるのもむべなるかな。
自然の営み、人間の営み
長々と話しましたが、何が言いたいかというと、ソフトウェアにせよハードウェアにせよ、技術とは自然の営みの一つだ、ということです。それを扱う技術者は、この大いなる自然の中のちっぽけな生き物に過ぎません。
それとは逆に、人間の営みというべき職種もあって、営業や経営、政治などは多分にその傾向が強いでしょう。それ自体は必要なことですし、技術者もまた人間である以上人間の営みを軽んじることはできません。とはいえ、それがすべてでないこともまた事実。
ここから少し飛躍します(飛躍大好きです)。この世を人間的にしか理解できない、あるいは理解しようとしない人は、場合によっては悪徳の道を歩んでしまうように思います。人間はどこまでも最低になれます。卑俗になれます。堕落できます。一方で、自然はただそこにあるだけであり、その中でどうにもならない経験をしていると、人間として、畏怖の心といいますか、そういう気持ちを、それこそ自然に学べると思うのです。たとえサイコパス的な特性が強かったとしても、自然の営みに強い関心があれば、まぁいわゆる気難しい嫌なやつくらいにはなってしまうかもしれませんが、逆に言うとその程度で済むのではないでしょうか。なので、技術者たらんとする気持ちを大事にしていれば、まぁ人間ですから、それなりに堕落はしつつも、堕ちきることもなかろうと思います。が、それがないと、人間はどこまでも堕ちられるし、自分勝手になれる。
私を繋ぎ止めてくれたものの大きな一つは、普段は私を苦しめることの多い(笑)技術者たらんとする道とその世界観だったように思えてなりません。正直苦労の多い道だよなと思うのですが、それだけの道だと思います。もちろん、つらいときに私を支えてくれた家族や友人にも、感謝しています。
心機一転
正月早々、妙な話をしてしまいました。まぁ新年という区切りも迎えましたし、心機一転、頑張っていきます。今度の分野はIoTです。IoTはハードとソフト、そして人を繋ぐ分野だと思います。精一杯学び、学んだことはこのブログに書いて……いくかどうかはわかりませんが、自分なりにわかったことを、飾らずに書いていきたいと思います。
今年もよろしくお願いします。
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はじめまして。
はじめてコメントを残させていただきます。
ご転職おめでとうございます。
今度はIoTの分野だということですが、当方の感想は
「IoTはハードとソフト、そして人を繋ぐ分野」ではなく
ソフトウェアが支配する世界だと思います。
ソフト次第で、ハードが万全の性能を発揮することもあれば
ソフト次第で、十分な性能を発揮できないようなこともある。
大昔と違い、ハードが提供サービスの主軸となることはなくなりました。
当然全てではありませんが、ハードは多くがパッケージ化され、組み立てるだけで
機能を果たすことが可能になっています。そしてソフトがないと機能しないのです。
まさにソフトが主軸の時代なのです。
その中心に参画される今後に期待しております。
楽しんでください。
お祝いの言葉ありがとうございます。がんばります。
IoTは曖昧な言葉なので、何を思い浮かべるか、何をしたいかが人によって異なるかと思います(なので言葉に込める気持ちも人それぞれかと)。
まぁなんだかんだバズワードなんですよね。
IoTという言葉が使われなくなった時が、本当にIoTが市井に受け入れられた時だろうと思っています。ユビキタスのように。