MacBook Air 2013を6年半ほど使っていたが、今年2020年の初売りで、ついにMacBook Pro 2019を注文してしまった。正直タイミングとしては微妙なタイミングだと思っているが、まぁいろいろな条件が重なって…といったところだ。
後悔はしていない。してないんじゃないかな。多分。
限界に近いが限界を超えてはいなかったMacBook Air 2013
僕の愛機MacBook Air 2013は、もう6年半も活躍している。仮にも開発者を名乗る人間が2020年に使うノートPCとしては非力さが否めず、あらゆる挙動に一呼吸必要で、またバッテリーもさすがにヘタレて2時間ももたない有様だった。
それでもmacOSのサポートは続いていたし、開発も別にGUIのスタンドアロンなアプリケーションを開発しているわけでもないので、まぁなんとかならないこともなかった。限界を感じるが、限界を超えたとは思わなかった。ハードウェアは古びても、macOSというソフトウェアは替え難かった。もうホント使いやすいんだよ。
ここ数年のMacは微妙だった
ということで騙し騙し使っていたものの、本当はノートPCをずっと新調したかった。なぜしなかったのかといえば、ここ数年のMacがいまいちパッとしなかったからだ。ゴミ箱Mac、Touch Bar、バタフライキーボード、スペックを超えて上がるお値段、忘れられたmini……ジョブズ亡き後、こうまで悪くなるのかと思った。
が、2018年頃から、ようやく暗黒期を抜け出し始めたような兆候が見られる。Ryzen旋風のおかげでIntelがようやくちょっと本気を出して、MacBook Proの13インチに晴れて4コアが搭載されたし、デスクトップについては、大幅にパワーアップしたMac mini、続くMac Proと大きな変革があった。iMacはCPUとストレージで今現在はうーんと思うところあるものの、もともとが良かったこともあり、まぁ良いかという感じである。
で、Macノートも変化が見られ、最近では16インチMacBook Proはなんと従来のバタフライキーボードを改めてシザーキーボードを搭載、さらに物理ESCキーがつきます!……っておい、と思ったのは僕だけじゃないだろう。ここ数年のMacノートでウリとされていたところが悉くなかったことにされている。だが正しい。それでいい。ついでにTouch Barをなくしてくれていたら完璧だったよ。指紋認証さえあればいい。
結果論といえばそうかもしれないけれど、出始めから悪評の多かった機構が、結局悪評を払拭できないままに追いやられてしまった、という印象だ。あまり目立たないけれど、iPhoneの3Dタッチもなかったことにされているし、Face IDもなんだか微妙に雲行きが怪しいし、Apple自体、開発の方向性で迷走している感が否めない。
外野としては、デザイナーの意見が通り過ぎてしまっているんじゃないのだろうか?なんてことを無責任に思ったりする。今のAppleの立役者の一人といえる、ジョナサン・アイブがAppleを退社したのは2019年6月で、氏が今のApple製品にどれだけの影響力を行使できていたのかは謎だが、いろいろなメディアの記事などを見ていると、Touch Barやバタフライキーボードの採用については、少なからぬ影響力があったように思える。
というかまぁ、立場的にないはずがない。もちろん氏の功績が偉大であることは言うまでもないのだが、スティーブ・ジョブズという稀代のバランサーを失った中で、彼の存在は大きすぎたのではないだろうか。内部のことはわかるはずもないし、開発にかかるスパンを考えるとまだ暫くは影響が残っているはずだが、そのうちに製品という形で見えてくるだろう(ちなみに僕の言っていることは別に珍しい意見でもない…よくある憶測である。参考「Daring Fireball: Jony Ive Is Leaving Apple」)。
待てばよいのはわかっているが…
事情はどうあれ、Macはまた魅力を取り戻しつつあるように感じている。なので、できればもう少し待ちたかった。2020年にはきっとMacBook Proの13インチが刷新されるはずで、そうすればきっとCPUはIce Lakeだし、キーボードはシザーキーボードだし、ESCキーはついているし、もしかしたらTouch Bar……はあるだろう。はい。
が、MacBook Pro 2019だってそう悪くはない。仕事で使っているのだけれど、スペックが申し分ないのはもちろん、第4世代バタフライキーボードの打鍵感は個人的には実は好印象だったりする。故障さえしなければ問題ないのだが……こればかりはもうしばらくたたないとわからないな。が、今の所MacBook Pro 2019のキーボードが死んだ!という話は聞かないし、まぁいざとなれば修理プログラムがあるし……。ESCキーがないのはつらいけれど、vimよりEmacs派であるし。だがTouch Barは驚くほど使わない。マジでなんだこれ。
で、これだったら2020まで待ったほうがよいのはわかっているんだけれど、そうすると職場のノートPCが自分のプライベート用ノートPCより劣ってしまうことになり、それは自分的に耐えがたいのではないか、という気がした。ちょっとネガティブだが、自分の最後の後押しをしたのはそれだった。いやいや大事。
あとはまぁ、買い換えたら、MacBook Air 2013は姉の元にわたり、姉が喜んで使ってくれるだろうしな、という気持ちもあった。姉は以前僕が使っていたMacBook Air 2010も、画面が輝線でどうにもならなくなるまで使ってくれたようだし、今回も有効に活用してくれるのではなかろうか。
ということで、初売りでポチりましたとさ。SSD 256GB、メモリ16GB、キーボードはUSにカスタマイズして20万円也。わーお。そして送られてくるだろう24,000円のギフトカードは……AirPods Proを買ってしまうかもしれないなぁ!無印AirPods持っているのに!なんだかんだ、Appleに囲い込まれている私であった。
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