ITエンジニアのように、仕事のうえで必ずしも特に物理的な空間を必要としない場合、オフィスの住所だけほしい、という需要がある。それは自宅の住所を公開するのはこのご時世怖すぎるというプライバシーの問題であるとか、賃貸契約の住居なので事業所にするのは問題があるとか、そういった事情だ。
で、世の中にはほぼほぼ名義貸しに近いバーチャルオフィスなるものがあるので、ざっと検討した。
オフィスの種類いろいろ
オフィスの種類にも色々あり、バーチャルオフィスの他にシェアオフィスもある。シェアオフィスは物理的な空間が確保される。それが必要な業態であればそちらを検討することになるだろう。
しかし物理的な空間が必要のないバーチャルオフィスのほうが当然ながらコストを抑えられるため、必要がなければ基本的にバーチャルオフィスでよいだろう。そしてそのコストはだいたいどこも似たり寄ったりであり、ざっと見たところはDMMとGMOの2強といったところだ。GMOもだけど、DMMなんでもやってんな!
ところで法人向けになるが、2024年10月以降、株式会社では代表者の住所非表示措置が可能となった。バーチャルオフィスでも非表示措置をできるのかどうか不安な人もいると思うが(僕がそうだったので)、問題なくできたことを書いておきたい。詳細は下記の記事で。

さて、正直このサービスになってくるとほぼほぼコストで決まる。まずGMOのpricingは以下のようになっている。

660円、1650円、2200円、2750円とある。それぞれの違いはもっぱら「郵便物の取り扱い」による。また、660円を選べるのは個人事業主だけだ(しかし郵便物は一切受け取れない)。入会費がかからないのが特徴。なんといっても、150g以下であれば転送料金無料が強い。
一方で、DMMのpricingは以下となっている。

660円、1650円、2530円〜となっており、GMOのだいたい同じように見えるが、よく見ると1650円プランは荷物の受け取りがない。また660円プランでも転送があるのは嬉しいが、GMOのように転送料金に無料枠がない。とはいえ、そもそも転送オプションがないGMOの660円プランよりよいとは見做せるだろう。また、無料枠がない分全体的に転送頻度は週イチと高め。なお、入会金と謎の保証金(何もなければ解約時に返却される)がかかる。
総じて、GMOのほうがちょっと安い、とは言えるだろう。
GMOが安い
他にもいろいろバーチャルオフィスを出しているところはあるけれど、コスト面や規模を考えるとGMO/DMMに太刀打ちできるところはなさそうだった。
基本的にGMOのほうが少し安いと思うが、その中でも若干の違いはある。たとえば個人事業主で最安で済ませたい場合、GMOの660円プランだと転送をオプションでもやってくれないので、もしもの時のためにDMMというのはありだろう。逆に1650円プランだとDMMを選ぶ理由はないように思える。2000円以上のプランだとまぁそれぞれに特徴があるかな、という感じか。
まぁ事業全体の経費からすると誤差といえば誤差かもしれない。基本的にはGMOで良いと思うが、同じ価格帯でDMMのほうにメリットがあると思われる場合はそちらも検討、くらいでよいのではなかろうか。僕は個人事業主・法人ともにGMOと契約している。
(ちなみに探せば10%OFFクーポンを配ってる人が見つかると思う。アフィリエイトかな。僕はそういうことはやっていないので、存在するよとだけ)
名刺にも住所を入れた
個人事業主のほうは転送なしプランなので名刺に住所を入れていないが、法人のほうは一応転送契約があるため、名刺にも住所を入れている。「え、こんな一等地借りたんか!」という反応の人もいれば、「あ(察し)」という人もいて面白い。まぁ本当に来られても困るので「バーチャルオフィスなんですよハハハ」という話はしている。まぁ住所が仕事するわけじゃないから(震え声)。
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