起業の観点から、事業計画書の本、経理の本を何冊かまとめて読書の記録。
起業で使える事業計画書の作り方
本書は起業家向けに特化した事業計画書の指南書だが、特に「創業融資を得ること」にフォーカスしているように思える。逆に言うと、IT系などで特に元手がさほど必要ない場合、特に頑張って融資を得る必然性もないので、本書の内容の7割くらいはあまり役に立たないかもしれない。とはいえ、「融資を得られるくらいにしっかりした事業計画書を書く」ということは重要なことではあろう。
誰に向けて書くかという点で、以下に分類される。
- 自分自身
- 出資者など身の回りの協力者
- 創業補助金などの審査員
融資が必要なかったとしても、関係する人は確実にいるし、何よりも自分自身のためは外せない。
で、具体的に何を書くかだが、とどのつまりは損益や収支を月ごとに書けること(p.26)とまとめられると思う。その根拠として事業の具体性や代表のキャリアがある。事業計画書のフォーマットもそれが出来るものを選べ、とある。本書でも用意されており、なんか入力させられるかなと思ったがそんなことはなかった。
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日本政策金融公庫にもある。
まずこれらを埋めてみようというのが一つのゴールになるだろう。
簿記の初歩が面白いほどわかる本
内容はかなり基本。本書だけで足りるかと言えば足りない。とはいえ、150ページ程度で短くまとまっているので、さっと読み切るのには良い。練習問題もある。初学の段階で何冊か読む本の一冊としては良いように思える。簿記の試験に受かるためのよもやま話もある。
キャッシュフロー計算書がよ〜くわかる本
キャッシュフローに焦点を絞った入門書なので、損益計算書と貸借対照表についてはわかっていること前提。ページ数は200ページくらいあるんだが、内容はそこまで濃くない。キャッシュフロー自体が割合わかりやすいこともあるだろう。営業CF、投資CF、財務CFのそれぞれの作成、また赤字の場合の考え方とその対応について書かれている。最後にIFRSについても書かれている。サクッと読める入門書
個人事業の経理と節税
オールカラーでビックリしたが、カラーの意味はあまりない。むしろ全体的に色がゴチャゴチャしていて重要なところがわかりづらい。オールカラーがウリのシリーズなので仕方ないのかもしれないが、正直オールカラーであることは生きていない。
内容は他書のフリーランスや個人事業主向けの経理の本と大差なく、特にこの本ならではというところは見受けられない。と言いつつ、勘定科目の表はよくまとまっていたので覚えるのに使わせてもらっている。
所感
気がつくと結構読んでいる。だいたいどの本も書いてあることは同じなので、そろそろ新しい発見みたいなものはなくなってきたなぁ……。実務をしない座学ではもう限界にきた気がする。そろそろ実務で試さなくては。
それにしても、経理、多分僕の気質的に実はけっこう向いていたのではなかろうか。まぁ経理のキャリアを進む気は全然なかったし今もないので、べつにいいんだけれど。
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