今年に入って、無料ユーザーの端末制限や値上げなどで、あまり良い話を聞かないEvernote。私はプレミアムユーザーですが、そろそろ期限がせまり、更新するかしないかを決めねばなりませんでした。
色々と思う所があるのですが(特につい先日のプライバシーポリシーの改訂の件について「Evernote、ユーザーの猛反発を受け、プライバシーポリシー改訂を取り下げ ~ユーザーの許諾ベースで機械学習を試験 - PC Watch」)、結局、ソースネクストで3年分を1万円ほどで購入しました。契約続行です。
プレミアム機能
私はEvernoteプレミアム会員です。1年契約の終了時期がそろそろ迫ってきて、更新するかどうか、決めねばならなくなりました。Evernoteは最近残念なニュースが多く、今後やっていけるのか、不安になる要因がいくつもあります。愛用のサービスですが、無料のベーシックプランへの移行も視野に入れて、契約を続行するか考えなくてはいけません。
Evernoteは今年に入って、無料ユーザーは同時に同期できる端末を2台までとする、という大きな制限を課しました。サービスの特性を考えると、実質的に、無料プランはほとんどサービスの体験版と言っても過言ではありません。とはいえ、PCでの使用をメインとする場合、実はあまり困らないのではないか?とも思います。でもそれで満足だという人は珍しいというか、Evernoteである必要はないでしょうね。
後は、容量制限と、画像の文字列検索、PDFの全文検索が大きな違いでしょうか。これは従来どおり。
自分の使い方を振り返る
まず、私の使い方を振り返ってみました。
- 飯日記
- プロジェクト管理
- Webクリップ
- ローカルな書類(ゴミ出しなど地域情報や個人的な情報)の保管庫
- PDFの簡易全文検索システム
使いみちは人それぞれでしょうが、私の場合はこんなところです。
その中で、私のEvernoteの利用方法として、一番比重が高いのは飯日記です。かつてEvernote Foodという公式アプリもありましたが、なくなってしまいました。世にある飯日記的アプリは、どれもSNS前提のもので、機能の一環として、Evernote連携もできる、というものばかりで、Evernote Foodを完全に代替えできるアプリはいまだ見つかっていません。
なお私は、ブログのコメント欄で教えてもらったSnapdishというアプリを使って、Evernote連携して飯写真を投稿しています。たいていすぐに削除して、Snapdishの他ユーザーからは参照できないようにしていますが、外食時などは、まぁ消すこともないかと思い、そのままにしていることもあります。
正直、飯日記をEvernoteのシステムに頼っているのはまずいなと思っていて、もっと管理しやすい形態を考えななくてはいけないなぁというのが正直なところです。とはいえ他にアテもないので、当面Evernoteに頼りますが…。
プロジェクト管理、Webクリップ、ローカル情報の保管庫としての使い方はプレミアムに拘る必要性はあまり感じません。無料ユーザーでも十分です。
一方、PDFの簡易文字列検索システムとしての使い方は、これはなにげにプレミアムならではの機能と言えます。それなりに便利。……ですが、Evernoteでないとできないことかというと、微妙。
応援する気持ちも込めて
さて、それで結局、プレミアムを続行するかしないか、ですが。これは非常に悩ましいところで、私の場合、飯日記システムとPDF全文検索システムとしての利用が、プレミアムならではの特典といえるのですが、これはEvernoteじゃないとできないのかというと、そんなことはありません。
というより、Evernoteの一つ一つの機能を取り上げると、Evernoteじゃないとできない、というのはもはやないのではないかと思います。Webクリップの便利さが際立ちますが、これとて他でできないことではない。
したがって、最後の決め手は総合力であり、根底にある思想だと思います。Evernote、昔はRemember Everythingとか言っていたと思うんですが、今サイトを見るとどこにもそんな文言はないし、もう方向性は変わっているのかな。
最近のEvernoteの変質については私も感じるところがあって、特に「Evernote、ユーザーの猛反発を受け、プライバシーポリシー改訂を取り下げ ~ユーザーの許諾ベースで機械学習を試験 - PC Watch」のニュースは、今のEvernoteのあり方に大きな影を落としたと思います。
これは本当に大ポカであると私は考えます。クラウドサービスの業者としてやってはいけないことです。私は、いくつかのノートブックを消しました。元より、さして重要な情報を置いていたわけではありませんが……。Evernoteはギリギリ踏みとどまったかもしれませんが、既にこういう姿勢である、ということを考えないわけにはいきません。
とはいえ、自分専用のデータベースを作れるEvernoteに、名状しがたい魅力を私は感じていて、だからこそ、プレミアム会員にもなりました。不安はあります。でもまだ、期待したい、応援したいという気持ちあるので、プレミアムの続行を決めました。
……正直、祈るような気持ちです。
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