ここ最近のMacの愚痴

初めて購入したMacがMacBook Airが2010年版。あれから7年以上の月日が流れ、ノートのみならずデスクトップまでMacで固められるようになった。特にMac mini 2012はお気に入りだ。その反動もあって、このサイトでは2014モデルへの失望や、もう4年も待たされている苛立ちなど、不満を書き連ねたことも多い。

で、気がついたらWindowsマシンをポチっていた。そして、割と愉快に使っている。二度とWindowsマシンを買うことはないだろう、くらいに思っていたのだが……。

ここ数年のMacに対する愚痴

それがたまたまなのかどうかは、わからない。ただ、スティーブ・ジョブズ亡き後、ティム・クックに代わってから、Macの魅力が減退したように思う。

価格コムで一番売れているMacノートはずっとMacBook Airだが、これは数年前と比べて性能はあまり変わっていない。まぁメモリ8GBが標準になったことは良いことだと思う。でも、それくらいだ。MacBookは面白いけれど、その値段に見合うだけの性能があるのかというと、なんとも微妙。MacBook Proはさすがにそれなりだと思うものの、やはり価格のアップグレードにスペックが追いついていないように感じる。Touch Barのことはもうみんな忘れてしまったみたいだ(それでも3Dタッチよりは存在感があるだろう)。

デスクトップは悲惨の一言だ。2018年4月現在、実質、iMac以外に選択肢がない。Mac miniは2014年にスペックダウンした新型を出してからもう4年近く音沙汰がなく、年に一度のリップサービスだけが心の支え。

だがMac Proはさらに酷い。ゴミ箱と揶揄された2013年モデル、Proなのに内部拡張性に乏しく、ケーブルの山に埋もれ、クールとはかけ離れたMac Proの画像は当時大いに出回った。それでも当時はまだ、これが未来だ、という論調もあったけれど、今となってはApple自身がその方向性の誤りを認めたようで、次は拡張性のあるモデルを作るから待っていてくれとアナウンス、微妙にCPUをスペックアップさせたモデルでお茶を濁している。うーん……。

もっとも、iMacは依然として素晴らしい。確かに値段はそれなりだけれど、あの美麗なディスプレイ付きであることを考えれば、決して高くはないものだと思う。いや、むしろその価格に相応しいと言うべきだろうか。とはいえ、iMac Proはさすがにやりすぎだと思うのだが、まあオールインワンで最初から最強、みたいなのも一定数の需要(デザイン系の現場だろうか?)があるのかもしれない。しかしProとなればGPUがNVIDIAでないと困るという人もいるだろうし(主に最近流行りの機械学習周りの人で)、その需要は限定的に思う。

ということで、ハードについて、iMac 27インチは素晴らしいけれど、それ以外はなんともなんとも。

で、ソフトについても、自分はSnow Leopardより前を知らないのだけれど、いまだにSnow Leopardの時が一番使いやすかったように思っていて、特にspacesの仕様なんかは、今でもあの頃のほうがよかったなぁと切に思う。

バグについては、昔から多かったのかもしれないけれど、最近のちょっとした操作でパスワードなしでrootで入れるというわけのわからん脆弱性は、致命的すぎるように思う。あと、個人的にはSierraのPDF周りのトラブルなんかがつらかった。

他、LibreOfficeが非常に重くなって(なんでかなぁ、Java周りの話なのかなぁ……)、iWorkに乗り換えざるを得なくなったりした(iWorkの無料配布は遅きに失した印象ではあるものの、有り難い話)。SIPの対象範囲はどんどん広がって、ついにiTunes(これもアップデートが悪夢なソフトウェアだ)まで対象になったのもつらい。BetterTouchToolの挙動が変になる(左クリックがきかなくなったりとか)率も高くなったような。もともとトラックパッドが気に入ってMacを使い始めた面もあるので、これはけっこうつらい。あとmini DP出力の不安定さがちょっと無視できないくらいになっていたり気がつくと再起動していたりもつらいけれど、このへんは固有の環境による影響が大きいかもしれない。2012年から使っているものなぁ。

良かったことと言えば、うーん、フルスクリーン周りはよくなったか。それくらいかなぁ。

まぁとにかく、OSのアップグレードで便利に感じた記憶より、不便に感じた記憶のほうが断然多く、さらに致命的とも思えるバグの記憶も新しいので、非常に印象が悪いわけだ。

それで、私はここ数年のMacについては、ハードもソフトも、なんとも微妙だなぁと思っている。スティーブ・ジョブズとティム・クックの間で、PCに対する考え方がそれほど違うとも思えないのだけれど、実際に生み出されるプロダクトが随分異なるように思えるのはなぜなんだろう。

Windowsは良くなったと思う

そして、気がつくと私は、Windowsのデスクトップマシンをポチっていた。それも25万くらいするやつ。今、そのマシンでこの記事を書いている。キーボードは埃を被っていたHHKBだ。

本格的にWindowsを使うのは久しぶりということもあって、いろいろ戸惑いもあるのだけれど、まぁボチボチと自分向けにチューニングしていくつもりである。もうWindowsマシンを(サブのお遊び目的以外で)買うことはないと思っていただけに、自分の行動に驚いている。

Windowsはここ数年で良くなったと思う。自分にとっては、特にWSLの存在が大きい。割と購入の決め手だった。ストアにUbuntuがあるなんて、ちょっと前までは考えられなかったなぁ。まぁ実際に使って見ると、色々と癖があるのだけれど、まだまだこれから熟れていくだろうし、このへんの話はまた記事にしたい。

思えば、スティーブ・バルマーからサティア・ナデラに変わってからのことか。Windowsの変化については、間違いなくトップ交代の影響が大きいだろうな。Macも、頑張ってほしいんだけれどな……。Mac mini 2018、まだ待ってはいるんだよ。

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