Evernoteがプレミアムユーザー向けに月間アップロード容量を無制限にしたのは記憶に新しいですが、早速廃止となり、10GBに制限がかかったようです(参考:「最適なサービスに向けて」、「Evernote、プレミアムユーザーの月間アップロード容量を「無制限」から「月間10GB」までに変更 | 気になる、記になる…」)。
原因は想像以上に倉庫代わりに使うユーザーが多かったということです。妥当な判断ではないでしょうか。ややお粗末な展開とはいえますが、純粋にオンラインストレージのような用途として見ると、年額4000円は競合と比べて多少安いかもしれませんが、勝手はあまり良いと言えませんし、運営側としてもそういった目的で使う人はいないとは言わないまでも少ないだろうという判断だったのでしょうが、結果としては甘かったようです。
世の中に本当の意味で無制限というものはなくて、誰がどれだけ負担するかというものでしかありません。際限無くアップロードする人たちのコストは、普通に使っている人たちが支払うことになるわけですから、これはサービス提供者の本意ではないでしょう。私も、一ユーザーとしてそのような状況は避けてほしいと思います。
あらゆるコストのかかり方は均等でも平等でもありません。私はXperia Z3を中古で比較的安く買いましたが、これとて既存ユーザーに負担を負わせるMNPバラマキの結果にあるものでしょう。そういったものであるとわかっていながら購入した私は、あまり誠実とは言えないなと思います。しかしながら、そこに安く入手できる手段があれば誘惑に負けてしまうことがあるのも、人間として致し方面があるのではないでしょうか。今回Evernoteで本来とは違うやり方で使おうとした人たちも、そのような感じだったのではないかと思います。特にインターネットは、世界中のあらゆる人が使える、潜在的にはたいへん大きな市場ですから、抜け道がないかというのはシビアな話でしょう。安売りさえも、転売目的の人のターゲットにされておしまいというのもよくある話。制限のかけ方というのは、案外に難しいものです。
コメント