こんなニュースがあった。
立憲民主、共産、れいわ新選組、社民の野党4党は10日、物価高騰による国民生活への悪影響を緩和するため、消費税率を時限的に5%へ引き下げる法案を衆院に共同提出した。所得税の最高税率の引き上げや金融所得に対する課税方法の見直し検討なども盛り込み、所得の再配分機能を強化する。
端的に言えば、「俺から取るな、あいつから取れ」である。この結果はどうなるか?全員が取られることになる。
理屈は全員にある
どう理屈をつけても、減税と増税をセットで主張するのは、そういうことだ。そしてこれは、必ずうまくいかない。結局取られることになるし、実際それで僕らは取られ続けてきた。
いやでも消費税は逆進性がとか、まぁ色々理屈はあるだろう。同じように、相手方にも色々理屈がある。僕なんかは消費税は最も公平な税だと考えている(消費税の増税に賛成と言っているわけではない、念の為)。どちらも絶対的な正義ではない。
だが一つ言えることがある。俺と俺以外では、いつだって俺以外のほうが多いということだ。
そんな中で、俺よりも取られるに値するやつがいるぞと理屈をつけたところで、俺以外の奴らから俺が取られるに値する理屈を言われるだけだ。理屈は全員にある。
100人の村で全員が「俺以外から取れ」と言えば、100人全員が、99人から取られる。俺以外の全員が、俺から取る。
誰からも取るな
最近はにわかにインボイス廃止の言説も盛り上がってきており、いいことだと思うが、インボイス廃止に続けて累進課税の強化や金融所得課税の増税には賛成する声が散見されるのが気になっている。記事の野党案がまさにそれだが、これはインボイス廃止の逆風を自ら吹かせているようなものだ。
僕自身はインボイス廃止には賛同する考えだ。消費税ほど公平な税制度はないと思っている僕がインボイス廃止に賛成するのは、そうしなければあらゆるものが増税されるからだ。
「誰からも取るな」
俺が取られないためには、そう言うしかない。
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