2019年9月8日〜21日の振り返り

[最終更新] 2019年10月29日

読んだ本は以下のとおり。軽い本が多め。

  • ネットではわからない親の家問題の片付け方
  • 勉強できる子卑屈化社会
  • 首都圏住みたくない
  • サラリーマンは自宅を買うな
  • 佐々木俊尚 / そして、暮らしは共同体になる。
  • 天田士郎 / プログラミング経験者がGo言語を本格的に勉強する前に読むための本

失職のショックからは多少落ち着いてきたけれど(色々思い出すと腹立たしくなることもあるけれど)、今度は転職活動の厳しい現実に悩まされている。

読書

ネットではわからない親の家問題の片付け方

親の家を片付ける、という一大事業について書かれた本。60分でつかめるとあるが、60分ではちょっと読めないと思う。

親とはいっても、自分ではないという意味では他人だ。他人の家を片付ける、とはたいへんなことである。物に対する考え方は人それぞれなので、場合によってはその人のアイデンティティを踏みにじりかねない。

実際、親の家の片付けとは、「親と向き合うこと」「親の人生を振り返る作業」というような表現が本書でなされ、これが本質だと思う。これは非常にたいへんなことなので、誰かと一緒にやるのが吉で(そしてうまくいかなくても自分を責めない)、できれば親が元気な間にやりたい。親が亡くなったあとであれば、それは「親の死を受け止め、送り出す」ことになる。

上の世代は、特にものに対する執着があると思う。うちの母も、僕がミニマリストに対する憧憬を零したとき、「ミニマリストって何が楽しくて生きているの?」とかなり真顔で問うてきた。母はものを捨てるのが苦手だ。元看護師で元ケアマネージャーである母だから、自身の死については深く考えていて、身の回りの整理もしなくてはいけない、と自覚しつつも中々ものを減らせないのが現実である。片付ける、とは単なるハウツーでは語れない。

ただまぁ、最近この手の本を読んでいて思うのだが、色々な家族の事例を見ていると、本当にたいへんだなぁと。うちの両親も色々あったようだが、今はお互い良い距離感を取ってうまくやっているように見える(40年夫婦やってようやくわかってきた、とは母の言である……)。最期まで良い人生を歩んでほしいし、そのために僕もできる限りのことをしたい。

前川ヤスタカ / 勉強できる子卑屈化社会

この本、公立の小中学校で勉強できる奴ポジションだった人はわかりみで吐くと思う。勉強できる子たちの悲しいあるあるが綴られている。特に「勉強はできるけどスポーツはできない」タイプだった人は……まぁ僕なんだけれど、共感で胸が張り裂けるかと思った。

僕は大人になってから、成り行きで一年ほど剣道をやっていたんだけれど、剣道をやっていることを周りに伝えた時の、掛け値なしに応援される感じが、生まれて始めてのことで、すごくすごく驚いた記憶がある。

本書は基本的に勉強できる子あるあるが書いてあるだけなんだけれど、それでも「ああ、同じような苦しさを味わった人がいるんだなぁ」と思えるだけでもなんとなく嬉しい。

なぜ「勉強できる子」が素直に褒めてもらえないのかについての社会的な背景も、本書では軽く分析されている。まぁそれ自体は一意見という感じで、面白くはある。でも……多分、もっと単純なんじゃないかなぁ、とも思う。学歴の社会における絶大な効力が、あまりにも生々しすぎて、いい大人にさえ素直に子供を褒めさせない、そして大人たちのそういう態度が、子どもたちにも影響を与えているんじゃないか……なんて思ったりする。専門的な実績さえ積めればいいけれど、その実績を積むための取っ掛かりがね……若い間は、普通は学歴くらいしか実績ないしね。

学校は息苦しかったけれど、僕の場合少なくとも両親は認めてくれたから、有り難かったな。そして色々と捻くれつつも、そこそこ勉強を続けてられたのは、学ぶことが自分にとって楽しかったからなんだろうな、とも。もっと素直に勉強すりゃよかった。今だから思うことだけれど。まぁ、色々あったな。

首都圏住みたくない街

東京に住んで二年ほど。東京と言っても色々あるもんだなと、インドアの僕もなんとなく感じられてきた今日この頃、そろそろまた引っ越さにゃならんので、なにか参考になるかなと思って読んでみた。参考になるかは微妙だったが、それはそれとして面白い読み物だった。

東京DEEP案内 – 東京アンダーグラウンドタウンガイド」というサイトの運営者が書かれた独断と偏見に満ちた一冊なのだが、こういうメチャクチャなの好き。個人サイトってこうだよな。うん。馴染みのあったエリアの記述とかつい読んでしまう。

ってかよくこんな本出せたなぁと感心もする。ものすごい罵詈雑言を浴びているんじゃないのかな。実際、Amazonのレビューの真っ二つで、怒り心頭って感じの人もいるし、そりゃそうだろうなと思う。特に事実誤認があって、それで揶揄されたりしたら、そら嫌だよな。Webなら指摘して修正もできるだろうけれど、書籍じゃそうもいかないし。そういう意味では、個人サイトの書籍化の難しさを物語ってもいる。

まぁ色々問題があるのはそうだけれど、アマチュアリズムに満ちていて、僕は好意的に見ている。こういうのは、愛がないと書けないものだから。ちょっと東京の街をぶらりとしてみようか、なんて思わせられたしね。

サラリーマンは自宅を買うな

この手の家を買うな系の本は既に数冊読んでいるので、だいたい知っていることが書いてあった。2010年だが、比較的情報が整理された読みやすい本だと思う。

なるほどと思ったのは、自宅ローンは投資という観点でみるとほぼ負け確定の持ち分投資であり、リターンのない負債である、と。一方、ローンを組む銀行はほぼ勝ち確定の貸付投資である、と。なんて不平等。こういう構図すごく嫌。

そのうえリスクは莫大であり、会社の存続と職場の安寧を前提とし、未来の自分を一つの場所に縛り付け、ライフサイクルの変化への対応力を落とし、そのうえ完済後も固定資産制、都市計画税、相続税で金をとられる。マンションならばマンション修繕積立金とマンション管理費もバカにならない(上がっていく傾向があるようだ)。古びた家のメンテナンス費用もかかる(実家が今まさにこれ)。

「持たない」ことで変化に対応できるようになる、とはまったくそのとおりだと思う。ただ、恐らく自宅を買うとは、多くの人にとって投資ではなく(実際的にはそのように解釈すべきだとしても)、一つの価値観なのだろうとも思う。まぁ、その価値観自体が、戦後の時の政権によってかなり作られたものだ、と以前読んだ本では指摘されていたが……。ただまぁ、価値観なだけに、持ち家派の身内がいると、説得は難しい。

投資と考えられれば、どう考えてももう少し割の良いものはいくらもある。で、本書ではそのまま不動産投資の話になるのだが、これはやや本書のテーマを逸脱しているような気がする。投資自体は色々あるので、その中で不動産投資を選ぶストーリーに説得力がない。実際、プロの不動産投資家にならなければならない、的なことが書いてあって、本業の片手間でやるには随分とまぁ難しそうな……。

佐々木俊尚 / そして、暮らしは共同体になる。

佐々木俊尚氏の著書ということと、共同体というキーワードが引っかかって手にとった。僕は今後の生活のあり方についてだいぶ問題意識を持っていることと、自宅至上主義的な考え方から脱却するうえでの参考になるのでは?とも思ったので。

で、読んでみたのだが……ううん、なんとも言い難い。今の、一般的な、現代的なライフスタイルに対して、問題提起していることはわかる。生きる、ということそのものに焦点をあて、”プロセス”を重視することの大切さは、個人的にもわかる。オイシックスの話、農家の話、面白いと思うのだが、どうも話が散らかっていて頭の中で整理されなかった。合間合間にあるレシピも謎である。似たような著書がいくらかるようなので、それを読めばもう少し何かわかるか?

天田士郎 / プログラミング経験者がGo言語を本格的に勉強する前に読むための本

Go言語の技術課題を出してきた企業があったので。経験がなかったから、短時間で一通りさらっと学ぶのに役立った。最近はKindle Unlimitedでこういうのがあるから面白いね。

……選考落ちたけど。

振り返り

粗大ごみ

部屋を片付けている。気がつくとすぐにもので溢れかえる。僕はだいぶものが少ないほうだとは思うが、もっと減らしたい。

実は粗大ごみを自分で出したのは初めてだ。脚付きの座卓で、うまく回収されるか不安だったが、問題なくいけたようだ。来週には、カラーボックスとマットレスを回収してもらうことになっている。さすがにカラーボックスを全部なくすことは難しいのだが、1つあれば十分かと思っている。部屋がだいぶスッキリしてきた。

……一番対処に困っているのは、電子工作で使う部品であったりする。もう一年以上なにもしていない……でも捨てられない……。またやりたいんだけれど……。15インチの液晶ディスプレイも未練がましく置いている……Raspberry Piとつなげて何かモニタリングしたら面白いかなとか……いつやるんだ、っていうさ……。

30代の転職活動は難しい

転職活動は難航している。最初の頃はまず書類でバッサリ落ちて、これはまずいと書類を書き換えたら、そこそことおるようになった。が、今度は1次面接で落ちる。僕のキャリアはストレートではなく(なので興味を持ってもらえている部分はあると思う)、ITエンジニアとしての経歴は2年弱に過ぎない。30代の転職は現時点での能力と経験が大きく問われるから、やはり経験不足であるとか、力不足であるということになりやすいのである。

それでも書類がとおったということは、面接次第ではうまくいったのかもしれないのだが、少なくとも僕にもうひと押しがあるとは思ってもらえていないのが現実ということになるのだろうか。面接の場でハッキリと「正直厳しい」と言ってくれた人もいて(ベンチャーのCTOだ)、それはある意味では親切であったと思う。多分、皆同じような印象を抱いたのだろうし。まぁ、書類審査をする人と面接する人が違う疑惑もある(僕の経歴は、興味を抱く人とそうでない人で反応が真っ二つという感じ)。

僕自身、ITエンジニアとして学ぶべきことがたくさんあると思っているので、経験が不足している、と言われてしまうと言葉に詰まる。だからこそ、現在も進行形で学習を続けているが、今の僕に必要なのは実務の経験年数なので、あまり良い状態ではない。

となると、過去の経歴が多少なりとも評価されそうな業界のほうが、可能性はあるかもしれない。純粋なWeb系よりも、IoT系のほうが可能性はありそうな気はする。別にWebにこだわっているわけでもないし(というかソフトウェア系なら正直なんでもよかったりする)。というか、Web系はほぼほぼ全滅して、残っているのがIoT絡みのものばかりだ。

僕も前職では採用をしていたので、面接で時間を取ってもらえているのは有り難いことだと思う。第一線のエンジニアとまとまった時間話せる機会は早々ないし、やはり面接を重ねてわかったこともある。とはいえ、やはりお祈りされれば凹むし、面接は一つあっても相当消耗するし、技術課題を出されれば時間もかかるし、色々とたいへんなことも事実。正直、少し休みたい……。

膨大な手続き

退職金の申請(あることにびっくりした)、iDeCoの切り替え、家の審査から家賃の振り込みであるとか、年金の切り替え、保険の切り替え、失業保険の申請、などなど、とにかく手続きがこれでもかというほどあって、非常に苦労したのだが、ようやく一段落つきつつある。一時期は申請に関わる紙で机が埋もれていたが(なんでこの手のって全部郵送させるかね)、だいぶ片付いてきた。

お勉強

技術課題のために、djangoやらGo言語やらをやりつつ、Vue.jsの学習もしている。Firebaseをやろうとしているが、あまり進んでいない。

英語学習サイトのエンジリッシュで単語の学習をしているが、圧倒的な一位で笑う(エンジリッシュで1位になったが、英語学習の先は長い – 或る阿呆の記)。ストレス解消でタイピングするのに使っている感。タイピングゲームみたいな感覚。

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