2019年に開発目的でMacを1台だけ買うなら何が良いか

もうすぐ2020年も見えてきた今日この頃ですが。これからITエンジニアを目指す人が、開発用にMacを1台買うなら何がよいだろう?ということを相談されたので、個人的な意見を書きます。

まぁ結論を書くと、ノートならMacBook Pro 2019の13インチ、ノートじゃなくてよいならiMacですね。

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そもそも何がしたいのか

これからITエンジニアを目指す人が…とだけ言われても、正直これだけじゃなんとも言えんのです。iOSアプリを作るのか、Webアプリを作るのか、あるいはサーバーサイドでやりたいのか、とか……。

ただまぁ、そういう方向性もざっくりとしか見えていないだろう、とも思う。というか、決めるべきでもない。

とはいえ、恐らくこういう相談をする人はだいたいスマートフォン用のアプリケーションまたはWebアプリケーションをイメージしているだろう。で、どちらかというとどちらよりなのか、くらいは考えておいたほうがよい。スマホアプリ考えているなら、スペックは上目で考えておくと安心。

必要なスペック

基本的にはスタンドアロンのアプリケーションを作るほうが要求されるスペックは高い。当たり前だけれど。特にiOSアプリケーションを作るとなれば、ビルドしたりエミュレータを動かしたりするうえ、GUIの操作も大事になるから画面領域も欲しくなる。

一方、Webアプリであれば、コマンドラインで簡潔するかもしれず、また作業もほとんどサーバー上でできるかもしれない。とはいえ、基本的にはローカルでも満足のいく処理ができたほうがよいので、スペックは高いに越したことはない。

以上を踏まえたうえで、個別にスペックを見ていく。

メモリ

メモリは多ければ多いほどよいが、とりあえず8GBあれば良い。できれば16GBあると、長く使えるものと思う。予算と相談。

ストレージ

ストレージはその人の使い方でだいぶ異なるが、256GBが一つの目安か。128GBはさすがに心もとない。あと、SSDの特性上、容量が大きいほうが速度も出る、というのも一つ知っておくとよい。

多ければ多いほどよいのはたしかだが、予算はあるだろうし、ストレージを512GBにするなら、メモリを16GBにするほうが恐らく有意義。

画面と携帯性

一つだけ持つのであれば携帯性を考えねばならないので、その場合13インチクラスの画面が筆頭候補になる。ただし、携帯する気がないのであればデスクトップPCが視野に入る。

CPU

開発で使う場合、CPUが問題となる。というより、2019年現在、メモリとストレージについてはどのモデルを買おうと特に問題にはならんのだ(ストレージ128GBにだけ注意すれば)。考えるべきところはCPUです。しかもこれがカタログスペックからは中々わかりづらいところがある。

CPUのスペックは色々あるが、コア数、クロック周波数、TDPあたりが目安。コア数は現在2または4で、開発で使うのであればもちろん4のほうがよい。2でもダメなことはないが、2020年あたりからはIntelから発表されているモデルを見ると4コアが主流になりそうであるし、可能な限り4コアを選びたい。

クロック周波数は……もうあまり参考にならないが、まぁ基本的には高いほうが性能は良い。発熱も大きくなるけれど。熱がこもればパフォーマンスも落ちる。

初心者が見落としがちなのはTDPで、これはざっくりいうとどれくらい発熱するかの指標で、当然のことながら大きいほうがパワーはでやすい。もちろんその分熱は出るしバッテリーも消費するので、大きければよいというものではない。TDPが小さいものは、熱効率を考えた設計がされていると考えられるし、要はパフォーマンスと熱のトレードオフなわけだ。

なので、MacBookなどは当然省エネ寄りの設計であるし、一方デスクトップPCであれば比較的パフォーマンス寄りの設計になっているはずだ。実際、調べてみるとわかるがMacBook Air、MacBook Pro、iMacでそれぞれCPUの型番が違う。これはコア数やクロック周波数以上に普段使いの体感速度として現れるだろう。

参考:「ASCII.jp:いまさら聞けないIT用語集 TDPってなに? 消費電力じゃないの? (1/3)|ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情

中古の注意点

中古はオススメしない。Macの中古はあまり安くならないうえに、ソフトウェアの寿命が最新のものよりも短くなるから。具体的には、OSのサポートの問題。

つまり何を選ぶとよいか

以上を踏まえると、MacBook Pro 2019の13インチモデルがまぁ無難、ということになる。MacBook AirおよびMacBookは、CPUが2コアなので微妙である。MacBook ProはTouch Barの分割高なので、あまり好きではないが、まぁ仕方ないだろう。

ただし、前述したとおり、Intelから発表されているモデルを見ると、来年以降はMacBook Airあたりも4コアになる可能性は十分あるかなと思う。その場合MacBook Airも視野に入ってくるし、それでもよいかとは思う。

が、MacBook ProとMacBook Airでは用いられているCPUの設計思想が違うことに注意しなくてはならない。たとえコア数とクロック周波数が同じようなスペックになったとしても、その性能は随分違うはずだ。

個人的には、最初のMacは27インチiMacがいいんじゃないかなと思っていたりする。性能は文句なしで、画面も広いからなんでもできる。そして、本格的な開発は家ですることが多いはずだし、職場でやるならマシンを与えられるはずだ。で、外ではもう少しマイルドな価格のChromebookあたりを使うとか、まぁ奮発して多少値段が熟れたMacBook Airを買うとか。2台になるけど。でも仮にもデベロッパーになろうっていう人間が、仕事道具に投資しないってのも変な話だしね。

ということでMacデスクトップとMacノート両方買っちゃおう、とタイトルに反したことを言っておしまい。

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