僕はNintendo Switchは持っているが、PSについては初代プレステを最後に据え置きゲーム機からは離れている。プレステ2はFF12をやるためだけに誰かから借りた。誰から借りたのか覚えていない……なんか申し訳ない。FF12は面白くなかった。
なのでプレステ5が10万しようが100万しようが直接関係ないのだけれど、やはり現実に通常版が8万、Pro版が12万と言われると恐れおののくし、かつて家から帰ってからやるゲームが楽しみだった子供時代を過ごした者としては、やはり色々と思うところがある。
ゲーミングPC買ったほうがいい説
Pro版12万は多くの人に衝撃を与えたようで、SNSなんかでは「ゲーミングPCを買ったほうがいい」とも言われていた。これは自分もそう思った。「12万じゃ碌なゲーミングPCは買えない」という反論もあるようだが、これは「12万払うくらいならちょっと足してゲーミングPC買う」という意味だろうし、もっと言えば「なんと言われようとゲーム専用機に12万は払えない」だろう。
まぁでもあえて、真面目にちょっといくつかのパターンについて考えてみる。
前提条件として、PS5はグラボでいうならば通常版がRTX2060、Pro版がRTX4060相当であると言われている。「GPU(グラフィックボード)性能比較表【2024年最新版】 | PC自由帳」のベンチによると、RTX4060の数値は10665となっている。
12万でゲーミングノートを買う説の検討
12万でどんなゲーミングPCが買えるのかだが、参考までに僕の持っているゲーミングノートPCがRTX3060搭載、144Hz対応の液晶ディスプレイで、3年前に11万円ほどだった。
これは当時の相場ではだいぶ安かった。ここ3年ほどはグラボも別段安くなってない、なんなら高くなっている感もあるので、今でもCPUだけ最新世代にしたものの構成で、同じくらいするかもしれない。と思って調べて見たら、Amazonだと今は11万だとRTX3050クラスになるようだった。下がってるやん。ええー……。
円安傾向にあるとはいえ、3年前の同価格帯よりグラボのランクが下がっているのはショックだ。CPUも両方ともCore i5だし、世代が上がっているとはいえこれはなぁ。
上記のベンチでは、RTX4060の10665に対し、モバイル向けRTX3060は8261、RTX3050(6GB)は5345となっており、性能的にはちょっとつらい感じ。まぁさすがにモバイルはね。PS5にもディスプレイはついてこないんだから。
12万でゲーミングデスクトップ買う説
しかし、そうなると12万あればデスクトップならば多少良いのが買えるのでは?と思ったのだが、12万だとさすがに厳しいものの、+15000円ほどして13万5000円でRyzen 5 + RTX4060のガレリアがあった。これはけっこう良いのでは?
真面目にPS5 Pro買うならこっちのほうがいいような?
12万でグラボ買う説
「グラボだけ載せ替えればええやんけ」という民も当然いるはず。実際、12万出せばさすがにRTX4060以上のものが買える。ちなみに僕は去年10万払ってRTX4070を手に入れた。
あれから残念なことにグラボの相場価格はあまり熟れていないものの(さすがに今10万出せばRTX4070 SUPERが手に入るが)、12万出せばRTX4070 Tiも入手可能だ。RTX4070 Tiのベンチは上記サイトで22779、RTX4060の10665に対して圧倒的である。
ポイントなどを活用し安い時を見計らえば、RTX4070 Ti SUPER(いつ見ても骨折したようなネーミングだ)も射程に入るだろう。VRAMも16GBあるし。
ということで、どこのご自宅にもある電源750W以上のタワー型PCにこれを載せ替えれば、晴れてPS5超えが達成できるというわけだ。
……まぁ真面目に現実の話をするならば、この3slot占有するクソデカ爆熱電気大食らいグラボを載せ替えられる基盤を持ったPCを所持している人はそう多くはないだろう。最近はCPUも大食らいだしなぁ。
電源は一般的にはCPUとグラボの合計TDPの倍とか言われるけど個人的にはそこまでいらんと思ってる。1000Wとかオーバースペックもいいとこ。実際うちの第8世代Core i7 + RTX4070なPCは、グラボ100%の時でも280Wくらいだね。300Wもいかない。……だけどRTX50xxシリーズはさらに爆熱になるようだし、電源容量は盛っておいたほうが、後々になって活きることはあるかもしれない。
ちょっと足してさらに上のゲーミングPC買う説
個人的にはどうせゲーミングPC買うならもうちょっと上位ランクのやつを買いたい。特に上位のやつはPCパーツが全体的にそれなりになっているので、今後グラボだけ載せ替えるなどで延命もしやすい。
実際、RTX4070を載せ替えた僕のPCは6年半前に25万くらいで買ったものだが(当時はそれでハイエンドだった!)、グラボを載せ替えて未だに使えているし、まだまだ使う気でいる。ちなみにSSDとかも換装しているから、なんだかんだで40万は確実にかかってるなぁ。マザボの対応するメモリが32GBまでなのが残念だ。
これくらいのPCになると、ゲームをプレイするだけではなく、作ることもできる。いやまぁ作りたいかは別にして。まぁゲームつくらんでも、流行のAIをローカルで出来たりするしさ。うーん、これはお得。なお調子にのってAIやってると電気代で死ぬ模様。
僕が今から買うならRTX4070 Ti SUPERあたりが載ったやつを狙うかなぁ。それで10年くらいパーツを入れ替え入れ替え使っていきたいな。このクラスのPCになると、自作PC的な楽しみ方もできる(というよりそれができないとつらいかもしれない)。さすがにイチから自作PCやる元気はもうないけれど、入れ替えくらいならやるよ(マザボが死んだらめんどくさい……実際は故障箇所の同定は難しいので、故障する前に入れ替えないといけないんだけど……)。
PCはいいもんだよ
まぁつらつらと書いてきたけれど、12万ってやっぱり、ゲーム機の値段じゃないなっていうのは、SFC〜PS世代の人間としては率直に思う。SFCのカセットは高騰していたけれど、中古屋で安く買ったりしていたし(700円で箱無しの汚れたクロノトリガーをゲットできたのは今でも覚えている良い買い物だった)。通常版にしたって8万は高いなと思う。オッサンの趣味ならいいかもしれないけどさ。いや、もしかしてゲームってもうオッサンの趣味なのかな。一番の違和感はこれかもしれないな。別にそれでもいいんだけどさ。
なんにせよまぁでもここまで上がると、PCという選択肢が入ってくるのは当然だと思う。もうちょっと出せば更なる高みも見えてきて、ハイスペックPCならばゲームだけではない色々なことが出来るのだから、やはり個人的にはこの機会にゲーミングPCを激推ししたい。
12万のPCでもいいんじゃないかな。RTX4060のガレリアが13万5000円ならそれでもいいし、もっと安いのでもいい。最新のモンハンはできないかもしれないけれど、面白いゲームは昔のものやインディーズゲームまで見ればめちゃくちゃあるわけだし。
プレイするだけではなく作ることもできる。12万のPCでも色々やれるよ。僕が最近ヘタなりに技術やってきて良かったなと思うのは、開発していると永遠に暇を潰せるっていうのがある。僕はゲームは作らないけれど、Web開発はするからさ。アプリ開発だって今後はするかもしれない。まぁ開発までいかずとも、こうしてブログも書けるし。
別に作らなくたって、PCは本当になんでもできるしさ。僕だって昔はゲームを楽しんでいたわけだから、ゲームがいいもんなのはわかるけれど、PCはもっと楽しい。僕は高校受験の時に家庭用ゲームをやめて、それから結局戻ることはなかったんだけれど、それはインターネットがめちゃくちゃ面白かったからだ。あの頃のネットは面白かったな。今だってネットの世界を探せばディープなコミュニティはたくさんあるだろうし。
まぁ金の使い方なんて人の勝手なんだけれど、少しでも12万のゲーム機を高いと思うなら、ゲーム機以外に目を向けていいと思うし、それは新たな世界に旅立つきっかけだったと思える日も来るかもしれない。
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