イギリスのEU離脱に思う…イギリスと街の本屋が恐れたもの

[最終更新] 2016年11月16日

平生はあまり政治的な話をしないのですが、今回のイギリスのEU離脱は非常に大きな出来事ですので、私も注目していました。個人的には、9.11クラスの衝撃です。本当に離脱が決まるとは。

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大きな出来事

まぁ、原因については色々あるとは思います。若者は残留派が多いという指摘の一方(参考「英EU離脱に見えるシルバー民主主義 反対派多数の若者の声が反映されない可能性 | ニュースフィア」…日本の記事かと思いました)、階級社会、格差社会による影響だという指摘もあります(参考:「イギリスはEUから離脱するのか~貧富の格差がもたらしたナショナリズム(児玉克哉) – 個人 – Yahoo!ニュース」…イギリスは世代間格差もあるはずで、定性的には先の結果と一致しないように見えますが)し、まぁ色々な考えがあると思いますが、とどのつまり、イギリスは今なお大英帝国なのだということではないでしょうか。

大きなものが小さなものを飲み込む

EUは、そもそもが多分に理想主義的な面がありますが、それだけに期待していた・している人は多いものと思います。しかし、これは日本でいうとアジア全体で一つの共同体を作ろうというような思想でしょうから、私としては、あまり賛同できるものではありません。というのも、理想はどうあれ、実際的には、大きなものが小さなものを飲み込むことでしか、目的は達せられないだろうと思うからです。

ITの世界では、いくつかの限られたサービスのみが生き残ることができると言われます。検索はGoogleの天下だし(び、Bing…?)、買い物はAmazonだし(楽天はよく頑張っていると思います本当に…使いませんが)、そんな大きなものでなくとも、たとえば動画サービスは、お絵かきサービスは、掲示板は…などと思い当たるサービスを考えると、まぁそれぞれ2つ3つしか思い当たらないものです。

集団が大きくなっても、一位を取れるのは一人だけです。そして、インターネットは一つです。そうして、いつのまにやら、ネット上では何をするにもやけに見覚えのある名前ばかりが見受けられるようになりました。

最近ではリアルでも、グローバル化にともなって、多くの分野で生き残れる企業が限られるようになるという言説も見ますが、まぁ、いくらグローバル化といったところで、物理的な問題がある以上、インターネットのようにはいかないでしょう。それでも、世界が地方を飲み込むという形で、グローバル化が進んでいっている面はあります。街の本屋がAmazonに駆逐されているなど、その代表例でしょうか。

便利です。しかし、多様性は失われます多様性とは保険でもあり、また自由でいるためにも必要なものです。今、AmazonやGoogleに嫌われたら、ネット上で生きていくのはたいへんです。それでも、なんとかなる程度には、まだ多様性はありますが。

多様性とは、独自性の集合でもあります。だから、独自性は、とても尊く大切なものです。大きなものに頼る便利さは、しばしば多様性、つまり多くの独自性の破壊に繋がるので、そのバランスについては、よくよく考えないといけないと思います。

そういう考えなので、複数の国で一つの共同体を作ろう、という思想が、私はあまり好きではありません。もちろん、共同体を主張する人たちに、各々の独自性を失わせるつもりなどないでしょう。でも、現実には失われてしまうだろうと、今のインターネットを見ていると、思います。

イギリスが恐れたもの

イギリスの人たちも、飲み込まれると、思ったのではないですか。それが、EUからの要望に答えねばならない窮屈感からなのか、移民に職を奪われるという恐怖感からなのか、それとも移民の紅茶の飲み方が気に入らなかったからなのかは、わかりません。ただ、EUという大きなものに飲み込まれて、イギリスがイギリスでなくなるという危機感のようなものが、あったのではないですかね。独自性は、当事者にとってはアイデンティティであり、その喪失は人によっては死ですらあるかもしれません。

既に大幅なポンド安が進んでいるようですし、今後、イギリスには多くの難題が待っています。それはイギリスだけではなく、EU諸国にとってもそうですし、早速円高に振り切っている我が国もそうです。また不景気になるんでしょうねぇ(次の新卒組の皆さんご愁傷様です。まぁ人生なんとかなりますよ)。しかし、これはもはや金の話ではありませんからねぇ…。

独自の文化があり、言葉があり、民族がある。その集合を国としてまとめ、国と国は互いに条約を締結して国交を結び、国々の国民は各々の意思で他国の国民と交流する、それくらいで、良いバランスではないのかと、私は思いますが。関税などがあるのも、致し方ないところでしょう。

様々な情報が錯綜し、また議論がなされています。あまり政治・経済の具体的なところをよく知らないので(勉強しなくてはいけないと、常々思って入るのですが、なかなかです)、私なりに親しみのあるところから考えてみました。本件については、人の数だけ見解があって、面白いですね。しかし、解釈は無限でも、現実は一つです。そういう意味では、少なくとも、次に日本で発売される新型Macが安くなることは期待できそうです。

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