[最終更新] 2016年12月24日
HPはネットワーク機器も出していたんですね。「ProCurve – Wikipedia, the free encyclopedia」によると、2010年からとのことで、ここ数年の話のようです。大掛かりな買収劇も絡んでいるようで、その業界ではけっこうな騒ぎだったのでしょうか。このあたりの事情には疎いのでわかりかねますが、HPとネットワーク機器は個人的にはあまり結びつきません。しかし、なかなか立派なものがある様子。
Procurve 2510G
HPの高機能なL2スイッチであるProcurve 2510Gをいじる機会が得られました。あまりこういった機器を取り扱ったことがなかったので、L2スイッチなのにDHCPでIPアドレスが割り当てられ、VLANが切れることに単純に驚きました。確かにハブ同士をつないでネットワークを構築する昨今、単純なイーサネットの規格では運用は難しいということなのでしょう。
今回、ループを検出し、動的に不必要なポートをブロックするスパニングツリーの機能をコンソールからONにする手順と、その動作確認をメモします。なお、初期設定ではOFFになっています。
ケーブル接続かTelnetでログイン
2510GはDHCPでIPが割り当てられるので、DHCPサーバーに繋がっていればIPアドレスを調べることで、telnetで接続することができます。その場合はtelnetで入ったほうが楽でしょう。IPアドレスを調べるのが難しい場合や、DHCPでIPアドレスが付与されない場合、ケーブル接続が必要です。ケーブルはDB9 – RJ45、つまりいわゆるシリアルとLANケーブルのコネクタのものです。USBしかないPCでは、さらにシリアル-USB変換をしてしまいます。
スパニングツリーの設定
接続後、まずプロンプトを確認します。プロンプトが > の場合、enable コマンドを実行することで、豊富なコマンドが扱える拡張モードになります。その場合、プロンプトが # になります。まぁ、今回の手順では必要なかった気もしますが、enableにしておきます。
で、 setup コマンドを実行し、Spanning Tree Enabledの項目がYesになっていることを確認し、これをEnableに設定します。
> enable ※既に # になっていれば必要ない
# setup
これで設定は完了です。
動作確認
これだけでは何なので、わざとループを作って、本当にブロックされるのかどうか確認します。今回、ポート1とポート11でループを作成しました。その状態で、 show spanning-tree コマンドを実行します。
# show spanning-tree
すると、下記のような画面になります。
ポート11がブロックされているのがわかります。
また、この状態でリブートをかけ、logコマンドでログを取得しました。enable を実行していない場合、log コマンドはログアウトになってしまいますが、その場合は show logging でいけるはずです。
# log
下記のログのとおり、Port11がスパニングツリーでoffにされたまま、オンラインになっていないのがわかります。ここで、STPとはSpanning-Tree Protocolのことです。
スパニングツリーをOFFにする場合は、やはりsetupコマンドからSpanning Tree EnabledをNoにすればOKです。
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