[最終更新] 2016年7月24日
Calibreなるもの
オープンソースの電子書籍管理ソフトであるCalibre(キャリバーなのか、カリバーなのか)が、一年ぶりにメジャーバージョンアップを行いました。バージョン2となったわけです。Calibreは公式でebook library management applicationと紹介されていますから、管理ソフトと考えてよいと思うのですが、日本語の情報を検索すると専ら電子書籍の形式変換ソフトとして紹介され、また用いられていることが多いようです。かくいう私も、CalibreはKindle本をあれこれするためのアプリとしてしか用いていません。
電子書籍の管理ツールというのはなかなか鬼門のようで、少なくとも日本ではこれというものがありません。現在はファイラ最強というのが現実ではないでしょうか。Calibreを使えればと私も思うのですが、まだ使いこんでいないものの、どうもUIが野暮ったいというかわかりづらいというか、少なくともこれを使って大事な書籍を管理しようとは思えませんでしたね。多分馴染みのない項目、コマンドが並んでいたらからだと思います。恐らく必要にして十分な機能があり、玄人好みではあるのでしょうが、素人にはわからない。
電子書籍の管理ソフトでやりたいこと
音楽と違い、epub、pdf、cbzなどいろいろな性質のまったく違う保存形式に対応せねばならないから、電子書籍の管理というのはたいへんです。しかしそれらのものを統合的に管理できて、かつ読んだり変換したり、またファイル名から自動的に著者、漫画であれば掲載された雑誌等が簡単に管理できればよいですね。またデータは体系的なディレクトリ構造の元に保存されていれば安心です。こんな時代ですから、スマートフォンやタブレットとの連携も必須でしょう。読んだりといいましたが、管理という観点からいくとリーダー機能は他に任せたほうがよいかもしれません。本棚表示等はその後の機能でしょうか。ひょっとするとCalibreにはこれらの機能があるのかもしれないのですが、どうにも取っ付きづらくまたわかりづらい。このあたりのことがわかりやすくシンプルな一つのソフトでまとめられていれば、それはたいへん使いやすいソフトだと思います。
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