[最終更新] 2016年7月31日
MacBook Air(以下MBA)を買ったのが、たしか去年の7月頃だったと思います。あれから一年以上経ちました。MBAは私が現在もっともヘビーに使っているものの一つ…というより、あらゆるものの中で一番よく使っているかもしれません。
MacBook Airの性能
11インチで、CPUはCore i5(1.3GHz)、メモリ4GB、SSD256GBの、なんの変哲もないMBAです。MBAは今年もアップデートされましたが、CPUの性能がわずかに上がったこと以外は、取り立てて言うことはないようです。思えば2010年のモデルから、MBAのアップデートはずっとそんな感じでした。さすがに2010年のCore 2 DUOはちょっといろいろつらい面もあるでしょうが(それでも使えないというほどではありません。13インチの2010年モデルは現在サブマシンとして活躍しています…メモリを4GBにしていたことが大きいですが)、2011年モデルでメモリを4GBにしていたら、今のものと使用感はほとんど遜色ないのではないか。これは昨今のPCスペックの停滞も一因ではありましょうが、しかしこの日進月歩のIT業界においてそれだけMBAという製品が完成されたものだとも言えるでしょう。
一年使ってみて
さて、本題に入って、MBA 2013を一年使っての使用感をつらつら書きたいと思います。といっても、MBA自体は2010年の年末、2011年の年始くらいから使っているので、MBA歴自体は3年半以上ということになります。それはつまり私がOSXというOSから離れられなくなっているということです。そうである以上、私にとってノートパソコンとはMBAかMBPかということでしかなくなってしまいました。
CPUは時々辛い
MBAはモバイルで使うことを想定されたPCですから、処理能力は決して高いものではありません。とはいえ、1.3GHzという数値だけ見ると昨今のスマホにも見劣りするようなスペックの割には、ずいぶんと頑張ってくれています。少なくとも1.86GHzのCore 2 DUOでは開くのに時間がかかったやや重いWordのファイルなども余裕で開いてくれます。ただ、やはり仮想化ソフトを動かしたり、数値演算や画像処理などをさせると「うむ」という感じです。CPUパワーはMAXになり、非常に無理をしていることがよくわかります。そもそもそういったことをMBAにさせるべきではないのです。あとはブラウザでしょうか。ブラウザはもっとも基本的なソフトでありながら、意外とパワーを食うソフトのようで、いくつもページを開いていると時々動きが悪くなり、「無理をさせているかな?」というように感じます。虹色マークもちょくちょく現れます。しかしこれは後述するメモリの関係もありそうです。
メモリは常に70-80%台
この使用量が大きいのか小さいのか、他の人のことを知らないのでわかりません。16GBのMac miniだと50-70%くらいになることが多いようです。OSX Marvericksは放っておくとどんどんメモリを消費します。しかし、OSXのバージョンのいつ頃だったかは常に90%近くだったときもあるので、その頃のことを考えるとだいぶ安心できる数値です。虹色マークがちょくちょく現れるのは、メモリの関係もあるのでしょうか。
時折漫画を読むとRetinaが羨ましくなる
画面サイズが11インチであることは、13インチのマシンを二年半ほど使っての結論なので、何も後悔はありません。別に絵描きでもないし、時折ある開発の真似事はCLIであることが多い私にとっては、11インチで1366×768の解像度は必要十分です。ただ一点、自炊した漫画を読むときに、ああこれがRetinaであれば、と思うことがあります。1366×768の解像度は、漫画を読むには荒い。これはイレギュラーな使い方かもしれないけれど、私にとってはそれなりに頻度の高い使い方で、それがちょっとばかり残念なこともあります。yosemiteになって、iPadとの連携がもっとうまくいけば、この不満も解消されるかもしれません。現在はiPadにファイルを移すのがけっこう手間ですからねぇ…。
持っていて楽しい
私は特別ガジェットが好きということもあると思いますが、それにしてもこのMBAは持っていて楽しい。なんだったら、画面を閉じてまな板のような状態にして、それを手に持って重みを感じているだけで、なんだか心地よい。トラックパッドの周りを意味もなく撫で回したくなる。素晴らしい質感。なぜ多くのWindowsマシンは、Core i5だのWindows 7だのという何の意味もない情報をペタペタと貼り付けるのでしょう?PC製作に関わる仕事の友人に聞いたところ、あれを貼るとお金が入るからだそうで、あのシールを外せば値段が上がるとのこと。人間とは不思議なもので、1万円もらったってあんな無粋なシールをw足しのMBAに貼るのはゴメンですが、購入する時にあのシールがあるかないかで1万円違うモデルを並べられたら、これはかなり悩ましいのではないか。しかしあのシールを貼ることに、メーカーはもちろんIntelやMSにとって何の意味があるのか、まったくもって謎です。私がMacを好む理由の一つは、あの無粋なシールが貼られていないという点が少なからずあり、そのような人は他にもいると思うのですが…。
少し話がずれました。何が言いたいのかというと、購入して一年以上経ち、不満点はありますが、それ以上に愛着がわき、また便利に使わせてもらっているということです。買ってよかったと思います。ケチらず、通販の安いサイトで店頭モデルを買わずに、Apple Storeでメモリ8GBにしてもよかったかもしれません。
もっと日常の使用感を読みたい
ところで、ネットにあるレビューについての雑感を一つ。私がネットを徘徊していて思うのは、もっと個人の日常的なレビューが読みたいというものです。ですが、製品名とレビューや使用感といった言葉で検索しても、大手の業者による客観的で数値的なレビューか、開封の儀とかいう何の意味もない流行、買って3日程度の雑感、これから買う人へのアドバイス、といったものばかりがひっかかります(開封の儀について、購入して嬉しいのはわかりますが、それが検索結果に並んでいると嫌になります…これはGoogleの責任でもあるのでしょうか)。そうでなければ主に匿名掲示板のログかそれをまとめたものが多いのですが、それらについては検索結果から除外しています。実際、そこに書かれているものを見ると目に余る罵詈雑言が、時折とてもしんどくなり、あまり愉快ではありません。
私はもっと素直な個人の感想が、それもずっと使っている人の率直な気持ちが知りたいのですが。カタログを見てもわからないことってそういうことでしょう。でもそれが一番大事なことですよねぇ。それがあまり見当たらないのは、この広大なネットの海にも数が少ないのか、それともGoogle先生がそんなものは大事ではないと切り捨てているのか、あるいはスペシャルなキーワードに私が気づいていないだけなのか。検索で探すということ自体が間違っているのでしょうか…。ブログの中で探していけばまた違うのかもしれません。いつまでも検索エンジン至上主義な私が古いのか。
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