独自ドメインのメールは誰しも2つか3つくらい持っておきたいものだが、どうしてもコストがかかってしまう。僕は阿呆なのでCloudflareのEメールルーティングで受信 + Amazon SESで送信という荒業で無理矢理実現していた。
本当に阿呆だった。こんな苦労しなくても最初からZoho Mail使っていればよかった。Zoho Mailならば、制約はあるものの、独自ドメインで簡単にメールができる。
前回はZoho Mailでフリーのアカウントを作成していたが、一通り使えそうだったので、今回は独自ドメインを利用するように設定してみた。
制約とできること
まず無料プランの制約についておさらいする。
- 5人まで
- 添付ファイルは25MBまで
- ストレージは5GB
- SMTP/IMAPなし(Webメール、アプリのみ)
人数は仕方ないとして、SMTP/IMAPなしが強烈なところではある。これはつまりメーラ使えないということを意味している。それだけならいいが、開発しているとメール送信系でSMTPが必要になることもあるだろうから、そこがネックになる可能性はあるだろう。まぁGmailのエイリアスで無理矢理送るとかもあるけれど、何かと厳しいご時世だしそのうち届かなくなりそう……。
一方で、できることとしては以下がポイントか。
- メーリングリスト
- 差出人変更
- ちょっとしたコラボレーションツール
メーリングリスト使えて嬉しい。差出人をメーリングリストのアドレスにすることも可能。コラボレーションツールは、非常にシンプルなのだが、なんというか「こういうのでいいんだよこういうので」感があった。5人以下の少人数チームだったら割と便利かも。
Zoho Mail Bookmarkはちょっと便利そうだなと思ってブラウザにエクステンション入れてみたが、永遠にログインできなくてうーんってなってる。
設定は簡単
簡単といってもメールサーバの設定であるので、DNSをいじったことがなければややつらいと思われる。ただ途中でCloudflareの例を使った時の設定ビデオもあるので、何もわからずとも、とりあえずなんとかなるのではないか。
まぁUI的にわかりづらいところもある(最初に登録するEメールアドレスってなんでもいいの?とか)ので、参考記事があったほうが良いのは確か。これについては何故かギズモードに記事があった。
有料のGoogle Workspaceへ移行せず、無料で独自ドメインのメールを使い続ける方法 | ギズモード・ジャパン
あんまりギズモードでこういうハウツー記事は見ない気がする。語りがいつものギズモード口調なこと以外は普通に参考になってしまった。
あまりいないと思うが、設定内容について定性的な意味を知りたい人はよろしければ拙記事をどうぞ……。
普通に使えるのでよし
可もなく不可もなし。メールはそれでいい。ちゃんと送れてちゃんと届けば、なんでもいい。まぁWebメール + スマホアプリ限定というところが確かに不便ではあるのだけれど、さすがに無料なので仕方がない。スマホアプリなら比較的アカウントの切り替えは楽なので、スマホアプリでの管理も念頭においてやるのがいいかな。お気に入りのメールクライアントの機能をバリバリ使って仕訳するタイプの人だとつらいかも。
メーリングリストを使えるのはとても有り難い。差出人もメーリングリストのアドレスにできたし、少なくとも自分がやりたいことは一通りできたなと思う。
コラボレーションツールについては、簡単なカレンダーとタスク管理があるくらいだが、少人数だとこれくらいで十分かもしれない。ちょっと試してみようかなと思っている。ブックマーク共有は面白そうだったが、Chrome用エクステンションで一生ログインできなくて使えてない。悲しい。
まぁそんなわけで、ホビーはもちろん、ビジネスでも零細企業や個人事業主だと非常に有り難いサービスではなかろうか。
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