絶叫隣人、怒鳴り声。隣人トラブルで引っ越した話

このサイトは初めてもう6年ほどになり、そこそこの更新頻度を保っていると思うのだが、先月は珍しく一度の更新もなかった。というのも、先月は仕事もプライベートも色々なことがありすぎて、身も心も非常に疲れてしまっていたからなのだが、その原因の大きな一が、隣人トラブルである。最終的に、私は超特急で引っ越すことになってしまった。

スポンサーリンク

絶叫ライブ開催中

「目めっちゃ赤い」と出社してすぐ指摘されたのは、先月のはじめのことだ。睡眠不足である。もともと不眠の気があった私だが、その時は本当に眠れていなかった。というのも、隣の壁から怒鳴り声が連日、それも夜中まで響いていたのである。

自分は環境音をあまり気にしないほうで、現に交差点に位置していて常に車のエンジン音やら人々のざわめき声やらがなりやまないところであったけれど、特に気にしてこなかった。時折同じマンション内の人が友人を連れて賑やかにしていても、「ああ楽しんでいるんだな」と思うだけで別にイライラすることもない。

しかし、怒鳴り声はつらかった。関西系の発音と語調で、同じことを何度も何度も繰り返す。「いちいちうるせーんだよこのアホー!!」うるさいのもアホなのもお前だ。

しかもこれが長い。ほんと長い。一度始まると2時間、酷い時は3時間ほど続く。最初に聞いた時は「夫婦喧嘩かな?(同居OKのマンション)ま、そういう時もあるさね」という感じだったのだが、それが毎日続くものだから、さすがにこれは異様であると感じた。

というか、隣で聞いていても恐怖を覚えるのに、パートナーの心身は大丈夫なのだろうか?また、もし怒鳴られているのが子供だったならば、虐待ではないのか?とちょっと心配になり、壁に耳をそばだてて聞いてみたところ、どうも相手のいる気配がない。だが、先のような「うるさい」「このアホ」などの言葉から、相手はいるはず。とすると、電話だろうか?

また、この怒鳴り声が始まる時間帯に、規則性があることもわかってきた。朝の8時頃、夜の8時頃、夜中の0時頃の三部構成である。つまり1日あたり6時間以上。よくできるなと逆に感心する。時間は常にぴったりというわけではなく、特に夜8時の部は9時から始まったりなどずれが大きかったが、だいたいこの三部構成で、昼頃はまずまず平和であった。

時間が決まっていて、電話と思われ、とにかく怒鳴る……。このマンションは都庁から歩いて数分の西新宿で、家賃は決して安くない。ニートではないはずだ。となると……何かもう、そういう職業の人なんじゃないのかと思えてならない。ミナミの帝王という言葉が脳裏をよぎる。いや、新宿だけど。

いずれにしても、これではとても部屋で休めたものではない。特に深夜の部はタチが悪い。私は毎日、耳栓か、ないしイヤホンをつけてずっと音楽をかけなくてはならなかった。音楽をかけていると、曲と曲の合間に例の怒鳴り声が聞こえてきて「まだ続いてるんかい……」とうんざりさせられることしばしば。

で、睡眠不足に陥ったわけである。

トラブル対応

さすがに問題ありということで、まぁ会社からも管理会社に苦情入れろ、でも多分無駄だから引っ越しを検討したほうがよい、っていうか引っ越せ、というような話になった(社宅として借り上げているので、会社も絡むのである)。

管理会社も自分の言い分を受け止め、隣の人と話はしてくれたようだ。自分は録音をとっていて、かつ怒鳴りの声の時間帯を詳細にメモしていた。自分が怒鳴り声に悩まされ始めた時期と隣人が越してきた時期が一致すること(しかも上の階から越してきたらしい…謎過ぎる、というか上の階で苦情はなかったのか?)、壁に耳当てれば明らかに隣であるという私の証言(四方の壁、床に耳をあてて調査していました…)、隣人の言い分が不審(休日はカフェを転々としていていなかったとか、ありもしない工事の音をうるさいと言い出すとか…まぁ工事していたとして、怒鳴り声の件とは関係ないのだが)、自分は一年間苦情とは無縁だった、など状況証拠的に、管理会社も隣人が怪しいとは思ったらしい。

隣人は怒鳴り声を否定していたそうだが、苦情を入れて最初の一日は、怒鳴り声が収まった。が、それは最初の一日だけで、翌日からまた絶叫ライブ再開。連日続く怒鳴り声。この時点で、「もう引っ越すしかない」と思った。

とはいえ手順は大事なので、再度苦情を入れることになったのだが、この時には上司が割って入って、自分に代わって管理会社にものすごいクレームをつけてくれた。これはたいへん申し訳ない気持ちになった。

そのために、管理会社との関係は多少拗れてしまったところもあるのだが、結果としてずいぶんと対応が親身になり、なんだかなぁと思うのである。

私が話した時点では、管理会社も「つらいですよねー、えー、えー」というだけで、隣人にも電話するくらいで特に何をしてくれるわけでもなかった。自分が「もう退去するしかないと思っています」と言ったときも、「えー仕方のないことだと思います」として、本来であれば二ヶ月前に解約を通知しなければならないが、もっと前でも良い、とりあえず一ヶ月前でよいですか、いいですね、いいですよね、じゃ、それで。そのようにオーナーと話をします。あ、クリーニング代は43,200円(税込み)です、と。はぁ。何を急かされているんだろう私は。

で、上司から「礼金敷金どうなるか聞いとけよ」と釘刺されていたので(繰り返すが社宅扱いなので会社も絡む)、それについて聞いてみると、さきまで「つらいですよねー、えー、えー」だったのが途端に半ギレになり「は?いやいや、関係ないですよね。契約書読みました?書いてますんで」というような具合。ま、さすがにこれは誇張気味だが、テンションの代わり具合はこんな感じ。一瞬にして声色と空気が変わる。というかこの管理会社の人、何を話しても二言目には契約書である。

正直言って、私としては金銭的負担はすべて私にかかっていいと思っていたくらいで、聞けと言われたから聞いただけ、別に実際にどうにかしろと思っていたわけではないのだが、あまりにもにべもない、同情の欠片もない冷たい響きに、「ああ、結局管理会社は私のことなんてどうでもいいんだな」と思わされた。

考えてみれば、管理会社からしてみれば、私が不眠になろうが退去しようが、関係ないことである。むしろ、私が立ち去ることによって(管理会社視点では)トラブルが一つ解決するわけだ。別に私がいなくなって賃料が取れなくなることも、管理会社としてはどうでもよいわけだし。

それが、会社の上司が怒鳴ってクレームつけた途端に、オーナーと相談して、空き部屋の鍵を届けてくれたうえ、解約の日取りはいつでも構いませんので都合の良いときをおっしゃってください、クリーニング代もけっこうです、ときたもんだ。なんだかなぁ。

もっとも、この対応自体は素直に有り難いと思った。特に空室の使用許可は有り難い。逃げ場ができるというだけではない。空室を使わせる、なんてオーナーとしてはできればやりたくないことのはずだ。それを使わせてくれる、クリーニング代の免除も含めて、これは身を切った対応である。それ自体を、嬉しく思った。「おつらいことと思います」なんて言葉よりも、よほど誠意ある対応と思う。まぁ経緯が経緯なので、内心は色々思うところあったかもしれないのだが……。

自分は、そんなに大事にする気もなかったのだけれど。憔悴していた自分が求めていたのは、金銭ではなく、安心であり、同情であり、慰めだったのだけれど。まぁね、管理会社もこれまで色々な人と対応してきて、こうなったんだろうと、「契約」を連呼する様から思う。

そして何か対応してくれたのかわからないが、隣人の怒鳴り声も、かなりマシになった。完全になくなったわけではないものの、毎日三部構成で何時間も怒鳴り声が続く、ということはなくなった。まぁその頃になると、自分はちょっとでも声がしたらすぐに耳栓をしていたので、実際のところどれくらいおさまっていたのかはわからないのだが、まぁしかし、かなりマシになったことは事実。もっとも、それがいつまで続いたかは、今となってはわからない。私がいなくなった今、気兼ねなくまた絶叫しているんだろうか。

特急で引っ越し

さて、退去が決まった後は大忙しだった。結果として、退去を決めてから二週間で新居にうつった。新居は2日で決めた。電気、水道、ガス、ネット、郵便物の転送、転入・転出……あ、転入届を忘れていた……(転入届は転入日から14日を経過すると、マイナンバーカードが失効してしまうのである。自分は1日間に合わず、たいへん面倒なことになってしまった…そして運転免許証の住所書き換えイベントがまだ残っている)。Trelloを使って管理すればよかった……。

ガスとネットは立ち会いが必要で、日程の調整には苦労した。会社も業務時間に電話のやり取りこそ見逃してくれたものの、どうせ残業時間はそれ以上になっているし(もちろん、みなしなので残ったところで給与が上がるわけではない)、有給が取れる感じでもなく。土日も1度しか挟まなかったので、残された朝と晩の僅かな時間を使って、必死の荷造りと最後の掃除、そして各種調整を、一人でしなければならなかった。ハッキリ言って相当しんどかった。

せめて3週間、できれば1ヶ月、引っ越しには必要だなぁ。今回のような事情でも、あと一週間は伸ばすべきだったか…。というか、粗大ゴミを捨てるのにそれくらいかかる(粗大ごみは引っ越し日まで予約がいっぱいで捨てられず、持ち込みも受け付けていなくて、新居にまで持っていく羽目になった)。引っ越し代も割高になってしまったと思う。

疲れた

今にして、自分にも至らないところは多々あった。今ならばもう少しうまく立ち回れたろう(二度とこんな急ピッチでやりたくないし、やるべきでもないけれど)。そもそもいかなるプレッシャーがあったとはいえ、最終的にこの日程を決めたのは他ならぬ自分だ。ただ、とても、とても、疲れた。

これを東京という地域にまで広げてしまっては違うかもしれないけれど、自分はこの街にいたら疲弊するばかりだと感じた。東京に一年住んで思っていたことでもある。皆、余裕がない。そして自分も、その中の一部になった。

おかしな人に性差なし

今となっては、あの絶叫隣人も、何か心を病んでいたのではなかろうかと気がかりだ。ちなみに、あえてここまで書かなかったのだが、この絶叫隣人、女性である。今まで周囲の人に相談したとき、それが女性のものであることを話すと、皆「あ、女!?」と意外そうな反応を示されることが多かった。それは管理会社の人もそうだった(管理会社の人には「あ、女性の方ですか!」と言われた…皆、頭に「あ」ってつけていたのが面白い)。

確かに話だけ聞くと男で想像してしまうよな、と思う。思い出したのは、昔道徳だったかの本で読んだ、「ステレオタイプを考える / 東海大学新聞」の記事にあるような、外科医と聞いて男を思い浮かべるステレオタイプを自覚させる話だ。まぁその話とは違い、今回のケースは外科医のような社会的ステータスのある仕事とは逆の話だが、ま、本質的には思い込みがあるということだ。

調べてみればわかるが、この手の怒鳴り声の問題は、けっこう男女ともにある。隣人トラブルに性差はない。

賃貸なら住民の層を確かめたい

性別よりも、住民の層だろうなぁ。最後の最後、誰が隣になるかは博打だとしても、賃料の割に住民の質はあまりよくなかったよなぁと今にして思う。挨拶しても返してくれない人多かったし。宅配ボックスの機械が、タバコを押し付けられて壊された事件とかあったし。タバコといえば、隣の建物にタバコを投げ捨てて怒られましたという張り紙もあった。

というか、なにかと警告する張り紙がやたらと多かった。ゴミ捨ても問題あったんだろうな。最初、ゴミ捨て場に行って、瓶・缶の場所がわからず、たまたまいた人に聞いてみたところ「え?いつも適当に置いてるからわかんないです」おいおい。

1階エレベーター前にゲロがぶち撒かれていて、それをパートナーと思しき人が一生懸命処理していたこともあった。自分はそれを手伝って、ちょっと人助けになったかな、と少し気分がよかったのだけれど、あれも兆候だったのだろうか……。

学生時代に住んでいたエレベーターもない安賃貸でも、こんなことなかったんだけどなぁ……。

身軽でいたい

こういうことがあると、やはり賃貸が身軽でいいよなぁと思う。マイホームで隣にわけわかんない人が引っ越してきたら、相当つらいよな。でも、一人ならともかく、家庭をもって子供とかできると、家ほしくなるのかな。今回、一人だったから精神的にも相当まいった、ってのはあるしなぁ。家族に電話で相談した時、初めて味方ができたように思えて、気が楽になったものな。。。

なんてことをグダグダ思っていると、なんだかとても沈鬱な気持ちになってくる。独り身はつらいよな、と最近思う。思うが、どうにもしようがない。とりあえず、今は深夜に隣から怒鳴り声が聞こえてこなくてハッピーです。

関連コンテンツ

関連記事

スポンサーリンク

4 Replies to “絶叫隣人、怒鳴り声。隣人トラブルで引っ越した話”

  1. はじめまして。
    たまに覗かせていただいています、初コメントさせていただきます。

    とても大変な思いをされましたね。
    私も賃貸に住んでいますが、隣人とは顔も合わせたことがないので、まれに話し声が聞こえる程度の関係です。
    隣人トラブル(しかも騒音系)なんてあったら…すごく消耗するの、わかります。私は話し声がするだけで、何やねんと思ってしまうので…。笑
    家ではとにかく休みたいですもんね。
    引っ越しも、労力が思った以上にかかりますよね〜。引っ越しは本当に疲れる…!
    相当おつらかったと思います。
    管理会社の対応だけでも、私だったら心折れそうですわ。

    新居ではゆっくりお休みになって、また元気なときには新しい記事お待ちしてますね。失礼しました。

    1. >mayaさん
      はじめまして。励ましありがとうございます、本当にたいへんでした。。。家で休まらないのはつらかったですねー…。
      まぁでも、いい勉強になったかなとプラスに考え……いやどうなんだろう。
      またちょこちょこと記事を書いていきますので、よろしくお願いします。

  2.  私もアパート住みですが、下の階の住人のドアを閉める音やから騒ぎには、そのモラルの無さに憤りを感じます。
     私は電気工学を選考している学生で、PythonやRaspberry Piをいじっています。その他作曲やサイト制作で、もはや自分の部屋が憩いの場ではなくワークスペースとなってしまって、さらにうるさくては生活に困っています…。
     ブラック研究室のページを見ているうちに、このサイトに辿り着きました。現在、学校の学業に専念していても未来の展望が湧く、将来所属する研究室にも不安を抱えています。
     よろしければ、大学生のうちにしておいたら良いこと(就職のため、スキルアップのため)を教えて頂けませんか?現在は読書とプログラミングに耽っています。
     学生にとって研究室や電気情報系の記事はとても有益です。為になる記事を掲載していただき、ありがとうございます!

    1. >yoshinoさん
      あー、あの記事ですね。アレは研究室に入る前に読んでほしい記事なんですが、実際には入った後に絶望に打ちひしがれながら辿り着く人が多いので、お役に立てばなによりです。まぁだいたいのところはまともなので、あまり怖がらなくて大丈夫です。

      >大学生のうちにしておいたら良いこと(就職のため、スキルアップのため)を教えて頂けませんか?
      うーん、自分も人様に言えるような身分でもないですが。。。
      理系で真面目にやっていれば、就職できないということはないのですし、スキルは仕事してからでも必要なものは身につきますので、まぁ慌てずに、学業に邁進してください。基礎大事。

      と言ってしまうとつまらんですかねー。
      せっかくなので、過去の自分に何か一つ提案するつもりで考えると、、、自分が欲しいと思うプロダクト(できればハードからソフトまで絡むようなもの)を、自分で作り上げるといいよ、って感じでしょうか。。ついでに人に見てもらうとなおよい。自分に足りないものとか、実際うまくいかねーなーとか、色々わかると思います(面接でも話しやすい体験 笑)。世界の見え方もちょっと変わる、はず。多分真面目に勉強しようって思える 笑。

      自分の成し遂げたいこと、目指す生活をお互い模索していきましょう。。。

      読書はいいですよね。技術と全然関係のない本を目一杯読むのがいいと思います。仕事始めると中々仕事以外のことをやる時間が取れないので。。。
      私もここ一年ほどはWeb系に転職したので、そればかりでした。でもそろそろ、またRaspberry Piでも触りたいなぁ。。。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。