[最終更新] 2016年12月25日
デジタルデバイドという言葉もあるように、デジタルに対する理解力の格差は大きいです。これだけ世にコンピュータが浸透し、かつ利用されているにも関わらず、その理解度の差は驚くべきほど大きく、特に自分が何をしているのか、どうなっているのか、まるで理解できない人がたいへん多くいます。アナログ的なものは、日常生活からある程度感覚くらいは養うこともできますが、デジタル的なことは、本当に一度ちゃんと学ばないとなかなか理解できるものではありません(現在デジタルネイティブと呼ばれるような世代になると、デジタル的な感覚くらいはあるのでしょうか)。コンピュータのごくごく基本的な知識は読み書き計算レベルのもので、現代においてはすべての人がある程度理解していないといけないことだと思いますが、現実にはそうもいかず、人が学ぶのには時間がかかります。
サポートの時に困ること
ここ一年ほど実家住まいの私は、必然的に家族のPCサポートをすることがちょくちょくあるのですが、その際どうにも困ることがあります。それは、パスワードを始めとしたユーザー情報を求められることです。一般的な事柄であれば、私にも対応できますが、他人が登録したパスワードはわかりません。パスワードばかりは、登録した本人が控えていないといけません。
たとえばApple IDです。iPhoneを買いました、OK、それならAppleのアカウントを作らないといけないね、もうもっている、なるほどパスワードは?なるほどわからない。困ります。
Apple IDを登録する方法や、iTunesの使い方は教えることができます。しかし、あなたのApple IDのパスワードは私にはわかりません。Googleで検索しても出てきません。いや出てきたらヤバイ。
パスワードだけではありません。パスワードとセットになるものにアカウント名がありますが、このアカウント名がわからないことがあります。パスワードがわからないだけであれば、再発行などでなんとかなりますが、アカウント名もわからないとなるとこれは非常に厄介です。そうなると、もう最初からやったほうが早いんじゃないかな、となります。
そもそも「アカウント」という言葉が通じないことがあります。「アカウント」と「メールアドレス」がごちゃ混ぜになっているケースもあります。どうも、「アカウント」という言葉に馴染みがないため、アタマからスポーンと抜けてしまうようです。メールアドレスをアカウント名にしているサービスも多いですし、ややこしいのかもしれません。
アカウント名は使用者名簿に登録する名前みたいなものだよ、メールアドレスはそのままメールアドレスだよ、メールアドレスをアカウント名に使うことが多いけど、使わないこともあるよ、イコールじゃないよ、などと言っても、なかなかわかってもらえない。どうしたものか。
これだけおさえておいてほしい
色々と思うところはあるのですが、とにもかくにも、各サービスの「アカウント名」と「パスワード」をセットで控えておいてほしいです。そして、アカウント名とメールアドレスは別の概念である、ということだけでも理解してもらいたい。アカウント名にメールアドレスを利用するケースが多いというだけで。
といっても、この記事に辿り着ける時点で、そんなレベルの人でないことは間違いないのですが。ままならないものです。
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