Intel Mac mini 2018からM2 Pro Mac miniに買い換えて1年5か月が経過した。M3は悲しい感じでM2大勝利だったが、M4で飛躍的な進化を遂げたので、結果論だともう少し待てばよかったのにこの愚か者、という感じではあるけれど、そうは言ってもあの時どうにも欲しいという情動があったのは事実だし、また1年早く多くのことを楽しめたのだからやはり買ってよかったのだと思え思うしかない思って。
体験は満足度が高い
まぁM4が強すぎるのでぐぬぬとなっているのは事実なんだけれど、正直M2 Proでほとんど不満がない。これは最大限の賛辞だと思ってよい。まぁLLMを使う上ではM4 Proだったらもうちょっと使い物になるかもと思える応答速度だったりしたのかなぁと思ったりなんだりもするけれど、結局普段使いはChatGPTやCodyなんだし、ローカルLLMに全振りするにはまだまだ時期が早い。
というわけで、全体的にMac mini 2018からすべてがパワーアップした一方、特に不便になったこともない。あったかもしれないけど思い浮かばない。この不便がない、というのはとても素晴らしいことで、実際のところ、普段使いにおいて重要なことはいかに不満が少ないかだ。
一般的なレビューでは、この新商品はアレができるコレができるということを言いたがるものだが、現実的に本当に手に馴染むかは何ができるかよりも何ができないかのほうがきいてくる。まぁもちろん何ができるかも重要ではあるので、そういう意味ではレビューも有り難いし、実際僕も買う前にはよく見るのだが、しかし最終的に本当に自分にとって良いかは機能ではない。
僕は長期的な使い勝手こそ本質だと思っているので、思い出したようにプロダクトの所感についてあーだこーだと書いている。別に開封の儀を腐すつもりはないのだが、しかしプロダクトの良さはインパルスではなく積分であるはずで、振り返って初めて、良かったなぁとか、あんまりだったとか、そういう感慨がわいてくるものだ。
それで僕はこうして、「特に不便がない」とわざわざ書き、そしてそれ以外特に言うことがない。この言うことの無さにじんわりとプロダクトとしての良さを実感するばかりだ。
懐かしのセルフホスティング(自宅サーバ)
まぁこれでは記事としてあんまりな気がするので、一点良かったなと思うことを書くと、セルフホスティングの良さを再び経験できていることだ。まぁつまり自宅サーバなんだが、VPSでやっているサーバもあるので、全部含めてセルフホスティング。
ただしここでセルフホスティングしているのは主に買い換える前までメインデスクトップにしていたMac mini 2018だ。M2 Pro Mac miniを買った後、まだ動くMac mini 2018を見て、コイツどうしてくれようか、まだまだ使えるし、売って端金にするのも尺だなぁと思って、コンテナサーバにしてみるかと思って使ったところ、これがなかなか具合がよい。ちょっと試してみたいソフトウェアをスナック菓子感覚で楽しめる。なんなら常用しているサーバも数多い。
もちろんM2 Pro Mac miniでも問題なくできるのだが、コンテナはけっこう何かと重たいし、またできるだけ常時稼働させたいものだから、常用していると再起動も億劫になってしまうので、物理的にメインデスクトップと切り分けできたのはよかったと思う。メインデスクトップであるM2 Pro Mac miniを開発サーバとして、いけるなと思ったらMac mini 2018にデプロイするということも可能だ。まぁそこまでちゃんとやってるのはあんまりないけど。
このブログも今はレンサバでやっているのだけれど、またセルフホスティングに戻したいと思う。まぁこのブログは一時期よりアクセスが大幅に減ったとはいえ、それでもだいたい常に何人かは来訪してもらえているので、帯域や安定性を考えると、さすがに自宅サーバよりはVPSかなとは思うけど。
M2 Pro Mac miniが変えた生活
M2 Pro Mac miniあんま関係ないやんと思われたかもしれないが、M2 Pro Mac miniを買わなければ、ここまでセルフホスティングを積極的に試していなかったであろうということに注目されたい。つまり、M2 Pro Mac miniは我が家のシステムを変えたのだ。こんなに素晴らしいことが他にあるだろうか。
つまり、良いプロダクトとは、まず不満がないことで、あまりにも不満がないために何も言うことがなく、気がつくと月日が過ぎており、思い返してその良さを積分でじんわりと感じられるものだ。そしてさらに振り返れば、生活そのものが実は変わっていた。そういうものであり、僕にとってM2 Pro Mac miniはまさに良いプロダクトだったのである。
これで明らかなように、M4まで待つ必要はなかったというのが論理的帰結であり、それはそれとしてM4 Pro Mac mini欲しい。

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