ちょっとこんなニュース見て笑っちゃった。
ごみ袋品薄で「指定外でもOK」各地に広がる 中東情勢で買いだめ?(朝日新聞) - Yahoo!ニュース
市クリーン推進課によると、4月中旬ごろから「お店に行っても売っていない」などといった声が約100件寄せられた。市民からの情報では300枚入りの箱ごと購入する人もいたという。ごみ袋を購入できない場合は、4月28日から市販の透明または中身が見える半透明の袋を使えるようにし、店舗の在庫量が安定して以前のように買いやすくなるまで続ける。
あはは。こんなもん箱買いするやつもどうかと思うけど、それにしたってわけのわからない話だね。
環境のためという名目でレジ袋を有料にしておきながら、そのレジ袋を指定のゴミ袋に包ませる滅茶苦茶ぶりが、不足という容赦ない現実の前に打ちのめされた形だ。正直ちょっと痛快と思ってしまったな。
理屈なんてどうとでもつけられるもんだ。チンピラの因縁みたいな低レベルなもんでも理屈ではある。その理屈をとおすのは力。力はなくても頭のいい公務員の作り出したそれらしい理屈に、暴力装置を持った国家が後ろにつけば、ほとんどの無理はとおるだろうさ。平時はね。
しかしその無理を許さないのが自然の摂理。人間同士の取り決めは無理をとおせても、ないものはない。自然には勝てない。
だからちょっと不足が現実化しただけで、簡単に引っ込めてしまう。その理屈が無理筋であることは、理屈をとおす当人が本当はよく知っているからな。その程度のものなんだ。
こうしてみると、不況というやつは必要なんだと思う。怪我をして初めて気をつけるし、腹が出て節制しようと思うし、怒られて間違えたとわかるし、泣かれて傷つけたと気づくのだし、裏切られて人を疑うことを知る。逆に言うと、そういうフィードバックがなかったり、あっても無視できてしまうと、人というのはどこまでも増長してしまうらしい。
政府の強権にフィードバックがかからなくなって久しいうえに、この件でいえば資源は無限にあるという誤った前提があった。そんな中でエコだのSDGsだの言っていた。すべて茶番だし、本当は信じてないから言えた。安心して利益誘導できた。
だが資源不足は本当にまずい。人間は殴って押さえつけられても、地面を叩いても石油は出ない。こうなると、茶番ではない本当の対応が必要になる。その一つが、ゴミ袋の指定外OKという小さなしかし確かなものだ。追い込まれないと、彼らは本当の対応をしないのだ。
なので、正直なところ僕はこの原油危機が本当にもう少し進めば良いと思っている。不況が虚業を滅ぼすように、長らく続いた潤沢な資源という幻想が生んだ無駄と傲慢を、削る必要がある。
まぁ中東情勢を見れば、今のところどちらに転ぶかはわからないものの、少なくとも既に施設の破壊などは起きているのだから、ホルムズ海峡が明日開放されたところで元通りにはならない。また、地政学リスクが顕在化した以上今までどおりには使えない。代替ルートはコストがあがる。コストが高いから今まで主軸にならなかった。資本効率に反することで、コストが上がる。コストが上がるだけならいいが、量まで戻せるとは限らない。つまり、どうあろうとも見通しは今より下がる。供給は減るのだ。
問題は、どこまで減るかだ。あまり減りすぎて、本当にナフサ不足で透析患者が死ぬというような記事が現実になれば、それは完全にパニックになる。多分、今の日本人は病院にいってもなおらないという現実を突きつけられることに耐えられない。
僕は大きなショックは望まない。しかしほどほどの不況や調整がそう都合よく起きると信じても仕方がない。しかし僕も、ショックとして大きなところまで想定してしまうと、本当にどうしていいかわからなくなってしまう。いったい借金はどこまで膨らんでいるのだろうか。だがもしここで何もショックがなければ、恐らく次の返済期日の借金はさらに膨らんでいるだろう。
とりあえず、今あるモノは大事に使おう。それは急にできることじゃないし、環境の急変でせざるを得なくなるとつらい。まず気持ちから準備をしていきたい。
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