[最終更新] 2018年6月17日
世の中で最も愛と憎悪を一身に受けているソフトウェアはExcelじゃなかろうかと思う。本当にあちこちで使われている。もうそれしか使わない勢いだ。Excelは表計算ソフトを超えて、ライティングソフトでありDTPソフトでありペイントツールでありプロッターでありすべてである。
というのはもちろん愚痴で、無意味にExcelで編集されたデータを私は憎む。可能であれば直ちにcsvに変換するのだが、セル内の改行という悪魔に出会って面倒臭い。
Excelは表計算ソフト
Excelは確かに便利なものだと思うが、何でもかんでもExcelで編集されると辟易とする。Excelは表計算ソフトである。表しかないドキュメントであれば、Excelを使うのもわからないではないが、小論文のような文章の羅列をExcelで編集する人はマゾヒストかと思う。まぁたいていは作成者のWordアレルギーで、主に図表の挿入やらで思うようにいかずブチ切れた過去を持っていたりするようだ。確かにWordは癖の多いソフトではあるが、だからといってより使いづらい方向に行ってどうするのだ……。
もう一つ度し難いのが、計算しない数値の羅列だ。表計算ソフトなのだから、計算しないのであればテキストファイルで十分である。すなわち、csv。まぁテキストファイルはテキストファイルで、文字コード、改行コード、機種依存文字についての最低限の理解がないと、色々なトラップに引っかかってしまうものの、逆に言うとそこさえ気をつけておけば問題がない。テキストファイルの取り回しの良さは、何物にも代えがたいものだ。
セル内の改行とcsv
ということで、Excelである必要がないな、と思ったものはとりあえずcsvにしてしまっているのだが、ちょっと困ったのがセル内に改行のあるファイルである。
セル内に改行があると、csv化した時に、”行1\n行2″のようになる。つまり、””内に改行コードが含まれている。これが非常に厄介で、たとえばlessなどのページャで開けば、当然改行コードのあるところで改行されるから、
“行1
行2”
のように表示されてしまうわけだ。grepで検索する時にも当然行1と行2の部分は別の行として扱われてしまう。まぁやろうと思えば、いったん改行コードを削除した上で、カンマの数を頼りにして改めて改行するなど、やりようはいくらでもあると思うが、しかし手軽さがない…。これではテキストファイルとしての魅力がだいぶ薄れる。まだしもExcel形式のままのほうが扱いやすい。
セル内で改行が必要になるようなものを作らないでほしいと思うわけだが、そういうちょっとしたデータベースのようなものを、誰もがすぐに扱える形式で、となると、結局Excelになってしまうのかもしれない。
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