Macの便利な標準ソフトウェアの一つに、バックアップ機能のTimeMachineがあります。初めて利用した時、その勘弁さ、また復旧の見事さには感動さえ覚えました。たいへん素晴らしいソフトなのですが、トラブルの種でもあります。
便利な鬼門TimeMachine
私がMacで気に入っている標準機能の一つに、TimeMachineがあります。マシンの移行は、それだけでまず一日、さらにその後に出てくるトラブル対応などが数日あるいはそれ以上に続く、というのが経験でしたが、MacのTimeMachineは、それが数時間で終わって、しかもその後のトラブルがほとんどない。ライセンス対応などもほとんど必要がない。初めてマシンの移行をした時、その体験にたいそう驚かされたものです。
それ以来、TimeMachineにはずっとお世話になっていますが、しかしこの機能に起因するトラブル対応に何度も見舞われていることもまた、事実です。単純にバックアップに成功しなくなるとか、よくあるのがプロセスmdworkerが暴走し、プチフリが繰り返される、という症状です。これは本当に参りまして、ネットで検索すると困っている人がたくさんいるのですが、未だに決定打と言える対応策がありません。
条件がややこしくなるほどにトラブル
TimeMachine関連のトラブルは、条件が複雑になるほどに多くなるように思います。バックアップ容量が大きい、ファイルの書き換えが頻繁に起きる、ネットワーク越しである、Apple純正ではなく、ReadyNASなどのTimeMachine対応を謳うNASを利用する、など。特にネットワーク越しだと、非常にトラブルが頻発するように思います。昔、Mac miniでTimeMachineサーバーをたてたときも、エラーが頻発して結局使わなくなりました。そして今回、ReadyNAS 104で利用していましたが、これもエラーが出るようになりました。
バックアップの仕方を、いっぺんにするのではなく段階的にバックアップしたりといったことをすれば、ひとまずバックアップは完了できるのですが。しかし、バックアップが不安定というのはなにしろ不安。そもそも、バックアップ速度がたいへん遅い。
USBで外付けハードディスクにバックアップをとっていた時は、比較的安定していたように思います。あのときは、3TB近いデータをTimeMachineでバックアップさえしたものです。多分、それが一番差し障りがない。
せっかくのNASではありますが、これだけ不具合に悩まされ、時間を無駄にさせられてしまうのも考えモノです。また、これだけ不安定なバックアップでは、いざというときにちゃんと復旧できるか、どうか。復旧できるか不安なバックアップでは、なにがなにやらわかりません。
というわけで、現在また、ポータブルのHDをTimeMachineバックアップに利用しようか考え中です。また、TimeMachineによるバックアップ容量は小さめにして、データはできるだけrsyncを使ってNASに直接保存するようにしたほうがよいか、と考えています。
何も考えなくてもよいのがTimeMachineの良い所の一つだと思うのですが、2016年になっても、なかなかうまくいかないものです。
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