第一級陸上無線技術士でわからなくても問題を解くずるい解き方いくつか

[最終更新] 2016年10月30日

普通に問題を解けるようになったうえで、マークシートならではの、理解していないのに問題だけは解けるような、そんなこすいやり方についても少し。私が今回受験した平成27年7月の試験問題をサンプルにして、書いていきます。

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単位は合っているか

以下は B-1 のイ番です。

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問題を理解していなくても、ここだけでもう答えが決まります。正解は2です。なぜなら、7は単位が合っていないからです。P=IV=RI^2 ですので、2しかありえないわけです。

つまり、単位の整合性の確認です。ちょっとした次元解析のようなもので、大学受験では定番の手法ですね。単位が合っていない選択肢は問答無用でバツです。他に、分数の分子と分母が逆になった選択肢問題もよくありますが、これも単位を考えれば正解は明らかなことが多いです。

ちょっと応用。以下は平成26年1月の A-19 のC番の選択肢です。

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ここで、Lは無次元、Tは温度のKが単位です。そう考えると、上の式は1という無次元数と単位Kの数値の引き算をしていることになります。単位の違う値の加減算は意味がわかりませんから、この場合正解は下の式になります。

1以上なのか、1以下なのか

以下は B-5 のウ番です。

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この手の選択肢の問題は多いですが、これもまず答えは決まっています。この場合は8番です。R’in/Rinの値はわかりませんが、仮にR’in=1でRin=4とすると、3番は4、8番は0.25となります。これを1-R’in/Rinに当てはめると、1 – 4 と 1 – 0.25 のどちらでしょうかということになりますが、数学的に意味があるのは明らかに後者です。25%割引ですと言われたら、じゃあ1-0.25=0.75で、75%の値段なんですね、というような操作ですね。

このように、1より大きいのか小さいのか、というのは選択肢において重要なポイントになります。

大きくなるのか、小さくなるのか

以下は A-14 のB番です。

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フレネルゾーンの計算、厄介ですね。しかしこれも、日本語さえ理解できれば答えが自ずと決まってしまいます。円の半径を求めろという問題で、問題文を読めば円はnに比例して大きくなることがわかります。ならば、ここのnは自然数ですから、nは分母ではなく分子にないとおかしい。したがって、この選択肢であれば下の式が正解です。

値が大きくなる選択肢と小さくなる選択肢に分かれていた場合、理屈を考えれば正解が決まることはよくあります。特に分子と分母が入れ替わってる問題は、この考え方でだいたい解けます。

他の答え・選択肢から逆算する

以下は B-5 のエ番とオ番です。エ番の解答が4 or 9、オ番が 5 or 10 です。また、エ番の答えはオ番の分子になることが問題文からわかっています。

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この選択肢だけで答えは見当がつきます。オはΓに二乗がつくのかつかないのか、という問題ですが、そのいずれかにかかわらず、 ‘ のつく場所を見ると、エは4番である可能性が高いと考えられます。また、エ番から Γ が P からきていることがわかりますが、電圧反射係数 Γ はPで表現すると平方根がつくので、(VがPの二乗に比例するところから類推できるかと思いますが)、オは10番です。

このように、他の選択肢に答えのヒントが書いてあることはよくあります。実際このB-5はウィーラーキャップ法の問題で、まったくノーマークだったのですが、選択肢がこんな感じだったので正解することができました。

短縮率を考慮した半波長ダイポールアンテナの素子の長さ

平成25年7月の A-4 番 の問題です。見づらいと思うので拡大して見て下さい。

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これは定番の計算問題の一つです。通常であれば、短縮率を計算してλ/4に掛け算して求めます。しかし、この問題の答えのパターンは決まっているようです。それは λ/4 より小さくて一番近い数値です。ここでは λ/4 = 3.75 なので、正解は 5 の 3.63 です。そんないい加減なという話ですが、私が今まで見てきた過去問で、この問題については必ずそうでした。

計算問題ばかりは、公式を覚えて真っ向勝負するしかないと思うのですが、この問題は数少ない例外のようで、それは大きいかもしれないと思い取り上げました。しかしながら、計算問題は本来稼ぎどころです。計算さえ間違えなければ確実に点が取れるからです。異常にマニアックな問題もありません。ですから、あくまで参考程度に、時間の許す限りきちんとした正解の道筋を覚えるほうがよいと思います、が、現実というのは色々ありますから、まぁこういう手段もありますよ、ということで。

諦めずに最後まで選択肢を吟味する

陸上無線技術士の試験は、現在マークシート方式になっており、難度は決して高くはありません。しかし、その内容自体はなかなかに高度で、すべてを理解しようというのはたいへん労力がかかります。ですが、問題を解くという観点では、ほとんど理解していなくても解けるものが多いですし、またここで取り上げた問題ほど確度はなくとも、あれこれと様々な方向から選択肢を検討すると、それらしい答えにはたどりつくことができることもよくあります。選択肢には、本当に多くの情報・ヒントが含まれているし、よくよく考えてみるとそれ答えやん!というものすら。具体的な数値を入れる、背理法的に考える、極端にしてみる(選択肢の変数の値がめちゃくちゃ大きい時はどうなる?とか)、時には常識に当てはまるか考える、など、あの手この手で選択肢を吟味する姿勢が思わぬ1点に繋がるもの。1点が明暗を分けるのが試験ですから、とにかく、わからなくても最後の最後脳ミソ焼けるまで抵抗することが肝心かと思います。

まぁとはいえ、基本的には勉強しなかったらだいたい落ちる(「第二級陸上無線技術士落ちたっぽい。難易度などの感想 : 或る阿呆の記」)ので、試験というのは割によくできた制度です。真面目な勉強については「第一級陸上無線技術士 解答発表、合格したと思うので難易度や勉強法の考察 : 或る阿呆の記」にて。兎にも角にも過去問ですよ。

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