このサイトはWordPressでできている。で、WordPressといえば最近ゴタついており、何かと極端なTwitterなんかではもうオシマイだみたいな言説も流れていた。自分はそこまでは思っていないし、なんとか軟着陸してほしいと思ってはいるけれど、そうは言ってもリスクは感じていて、ブログも今のうちから移行を検討すべきだろうか、などと思っていた。
まだまだ続きそうだが、対応はいったん保留
経緯については「WordPressとWP Engineの戦い #WPDrama」がとても詳しく、また更新してくれている。今のところ緊迫した状況が続いているようだ。まぁ裁判沙汰にまでなってしまったし、長期戦になってしまうのだろうと思う。
色々と思うところはあるのだけれど、いったんそれは置いといて、WordPressにあまり寄りかかってしまうのもリスクはあるよなと、わかっていたことではあるのだけれど、認識を新たにした。それで、WordPressから他に移行することもちょっと考えた。3か月前に契約したVPSがほとんど遊んでいる状態なのもあり、そっちに移行しようかな、とか。
考えたが、結論としてはいったん保留。確かに緊迫した状況ではあるけれど、長年に渡って巨大なエコシステムを築き上げてきたWordPressの世界が今日明日で崩壊するはずもなく、また少なくとも今あるソフトウェアは使い続けることができるのだから、大慌てで引っ越すのはしんどいだけで割に合わないだろう。今後状況がよくなる可能性だってあるのだし。また、現在のWordPressホスティングサービスも契約は1年以上残っているため、大急ぎでVPSに移行するメリットは特にない。
いざとなれば移行できるような見通しはたてたい
ただそれはそれとして、いつでも引っ越せるようにはしておきたいとも思った。テーマやプラグインを使っているところ……具体的には、このサイトはテーマとして有料のSwellを使っているのだが、Swellの機能で実現しているブロックや、またプラグインでコードのシンタックスハイライトをしている部分などは、調整が必要そうだ。12年も続けているので影響範囲を調査するだけでも労苦である。今さらだけれど、あまり使い過ぎないようにしておいたほうが良さそうだ。
また、WordPress以外のCMSを実際に運用したことがないので、何か小規模なサイトを立ち上げて試していきたい。移行の準備とまではいかなくても、本当にいざとなれば「これこれをすれば移行できるかな」くらいの見通しはたてたい。今はそれすらもないので。
以下は現在検討中のもの。CMSもあればいっちょヘッドレスCMSやってみるかな。
- Statamic: LaravelベースのCMS。いったん使ってみるつもり
- Ghost: node.jsベースのCMS。ヘッドレスとして有名だがヘッドもあるっぽい。消費メモリが多そう
- microCMS: ヘッドレスCMS。国産。セルフホスティングできないが個人サイトなら無料の範囲で収まりそう。フロントエンドの勉強はいる。
- Strapi: 有名なヘッドレスCMSだがXでは悪評を聞く。外人がshit shitと言っていたので逆に気になる
- Netlify CMS + SSG: だいぶ勉強がいりそう。SSGはNext.jsかHugoか。VPSは馬鹿らしいのでホスティングサービスの選定も出てくる
こうして書いてみて思ったが、エンジニアとしてはヘッドレスCMSやNetlify CMS + SSGみたいな仕組みを使いたいなぁという気持ちになる一方で、コンテンツを運用・管理するブロガー目線だといやちょっとそれは……という気分になる。更新のしやすさは更新頻度に直結する。
あとブログには向いてなさそうだが、調べている間にDirectusなるCMSもあって、これはコンテンツ管理というよりデータ管理っぽいのだが、既存のRDBなデータベースをマネジメントできるヘッドレスCMSという感じで、ダッシュボードをつくったり管理画面を作ったりするのに良さそうで興味がわいた。このブログとは別のブログで使いたい感じがした。
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