あらゆることが出来るのに、やりたいことだけピンポイントが出来ない気がして仕方が無い昨今、関心のある、あるいはあるべきニュースを流し聞き、流し見したいという基本的なニーズは案外満たされない。これに近いのはテレビのニュースかもしれないが、テレビで報道される内容は偏っている……あるいは、偏ってなさすぎており、遠くの強盗事件がわかる一方で、今興味のあるミニPCのセール情報は流れてこない。YouTubeのニュース系ライブも同様(ついでにライブとは名ばかりでループするし、かえって不便)。
個人的に指定した情報源を巡回するものとして、RSSは今なお有効、というかRSSくらいしかないのが実情だ。このためにRSSリーダーを使うことになるが、RSSリーダーは当然RSSを読むものなので、目と手を奪われる。複数端末で使う時は同期の問題も生じる。また、世情のためか、Pro版と称して高い高いサブスクプランに入れさせたがる。
そこで、RSSを音声で垂れ流しできると、それなりの体験になるのではないかと思った。こんなアプリたくさんありそうだ、と思ったのだけれど、調べて見るとそうでもない……というかそういえば、RSSリーダアプリ自体が絶滅危惧種に指定されつつある昨今だったかもしれない。
「RSSを音声で聴きたいという話」のようなのを見ると、音声で聞きたいというニーズのためだけにアプリを作ることになったようなので、スキマだったりするんだろうか。インストールしてみたところ、シンプルで良いアプリだと思ったが、自分の元々あるフィードを登録するような感じではない。というかプレミアムが$15/月でサブスクであるため、対象外になる。
RSSリーダというのは、データ収集・解析と、それを表示して読む・読んだものをマークする、と分かれるわけだが、これを同期しようとしたときに、どうしても中央サーバが必要になり、SaaS的にやろうとするならこれの負荷がしんどい、という実情はわかる。とはいえサブスクならInoreader ProでTTSを使うかな……。
結局のところ、ないんだね、僕がほしいものは。これというのも、サーバの問題がまずあるからだ。サーバの運用負荷を考えると、無料はありえない。わかる。じゃあ、サーバを自分でたてればいいじゃないか、となる。「GitHub - tt-rss/tt-rss: A free, flexible, open-source, web-based news feed (RSS/Atom/other) reader and aggregator.」を今度試してみるか、と思ったが、すると今度はリーダをどうしよう問題が勃発するんだね。これも作るしかないんだろうね。
っていうか、Tiny Tiny RSSの人、止めるみたいね(「Tiny Tiny RSS to shut down as developer ends project entirely by November 1st, 2025 | AlternativeTo」)……やっぱりOSSってたいへんなんだな。
「FreshRSS, a free, self-hostable feeds aggregator」あたりも候補か。APIが使えればなんでもよい。あるいはLAN内なら自作もあるような気はする。
ということで次のセルフホストはRSSサーバ、さようならFeedly、までいけるかどうかはわからない。

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