なんでだろう。自分でやっておいて、なんでも何もないものだが、ログインシェルとして数年使っていたfishからbashに戻した。けっこう衝動的に戻した感じで、なぜ戻したのか、なんだかよくわからない。ただ急に、戻したくなった。
そもそもfishにした理由はなんだったか。確か履歴の共有とか、コマンド補完とか、コマンド検索とか、そういうのが割合楽に出来たから、だと思う。よく言われるように、fishは最初から整っている。
ただ構文については正直ケッタイだと思った。最初から最後まで慣れなかった。そうね、この構文に慣れなかった、のは一つ理由だろうな。それにスクリプトは結局bashで書くのだから、常にfishとbashのスイッチングは発生した。歳を取るにつれてそれがしんどくなった、のはあるかもしれない。それに僕はbashの構文が嫌いではない、というよりむしろfishよりも納得している、まであった。
あとホストマシンの環境がbashを標準にされてしまっている、のもある。たとえば環境の差分を吸収するためにDevContainerを使おう、というのはいいのだが、そのコンテナを作るところの手順がbash依存だった。まぁちょっとしたことではあるのだが、こういうことの積み重ねはけっこう心理的にしんどくはある。
こういう世情なので、環境をクリーンにするというのはわかる一方、構築する環境のうえにまた環境があるので、結局差分は生じる。まぁ一応、現在においてはDevContainerを使った開発が自由と統制の均衡点、ということになっているのだろう。とはいえ個人的にはやはり窮屈に感じる。
そうした色々が積み重なって、世情の流れに逆らおうという気もなく、さりとて自分で色々とやる元気もなく、fishが嫌というよりは、もうbashでいいんじゃないの、という気分が強くなったのかもしれない。
IT業界になんとか潜り込んで10年ばかり、なんだか何賽の河原で石を積んでいるような気分だ。迂闊にそんなことを愚痴ると責められそうな界隈なのだが、まぁ場末の個人サイトでくらいいいだろう。
しかしそろそろなにか、河原の外と思える場所に行きたい感じもする。それでなにかないかと、蜘蛛の糸をずっと探している今日この頃。

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