Evernote のアップロード無制限廃止

Evernoteがプレミアムユーザー向けに月間アップロード容量を無制限にしたのは記憶に新しいですが、早速廃止となり、10GBに制限がかかったようです(参考:「最適なサービスに向けて」、「Evernote、プレミアムユーザーの月間アップロード容量を「無制限」から「月間10GB」までに変更 | 気になる、記になる…」)。

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世の中の3つのやり方:正しいやり方・間違ったやり方・俺のやり方

この記事の半分は書評で、半分はメモです。個人的によく読み返している本「UNIXという考え方」の、「7.9 (9) 劣るほうが優れている」という逆説的な小題に書かれていることが、UNIXに限らずあらゆることにおいて普遍的だと感じるところがあり、私自身が物事のやり方を決める時の指針としてメモします。

3つのやり方

軍隊経験のある人なら、世の中には「正しいやり方」と「間違ったやり方」と「軍隊方式」があることを知っている。< 中略>…軍隊方式は白とも黒ともつかない雲に覆われている。このやり方では、うまくいくはずのものがなぜか失敗したり、惨めに失敗するはずのものが空前の成功を収めたりする。
「UNIX方式」は、この軍隊方式にどこか似ている。

Mike Gancarz 著, 芳尾 桂 監訳 , UNIXという考え方(2001, オーム社) P.120より

本書では、UNIX方式を軍隊方式になぞらえて、正しいとも間違っているとも言い切れないやり方としています。多くの評論家から批判され、当然死ぬべきはずのものなのに、生き残り続けている。軍隊方式というのは我々日本人には馴染みの薄いものですが、「軍隊」の部分を「(自分の所属する)組織」や、もっといえば「自分」に置き換えても、よく理解できるのではないでしょうか。私たちはたいてい、正しいとは言えないが、間違えているとも言い切れないやり方をしています。そして時折、「こんなんじゃダメだ、こうあるべきだ」と、正しいやり方を考え、実践しようとしますが、結局それは果たせられぬままに頓挫し、最後に残るのはいつものやり方。何故そうなってしまうのか、本書によれば、それは「劣るほうが優れている」から、と。逆説的ですが、要は正しいとか優れているという言葉をどのように解釈するのか、という問題かもしれません。

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16進数が思いの外伝わらなくて考えたこと

最近、職場の子にプログラミングの基礎的なところを教えることがありました。昔なつかしいROMライターでROMの中身を読み込み、読み込んだバイナリデータの正誤を判定するスクリプトを作ってもらいました。バイナリデータなので、16進数については理解していないと中身を検討することもままなりません。どうもそのへんの理解が曖昧だったようなので、簡単に確認をしました。

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IoT の期待感と現実

IoTが新しい顔文字に見えて仕方がありません。この言葉を見ない日がない今日この頃です。急激に流行りだしたように思いますが、それはいつ頃からのことだったでしょうか。これからのトレンドとして非常に期待されていますし、私もこういった流れを好ましく思っていますが、どこか胡散臭いものを感じる自分がいることも確かです。この期待感と、胡散臭く感じる理由について、少し考えてみました。

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1PasswordとLastPassを併用し、両者のサービスを比較検討する

追記:この記事は、1Passwordがサブスクリプション始める前、またLastPassがスマホの同期も無料化させる前の記事です。したがって、記事内容には古いところがありますのでご注意ください。追記終わり。

ここ何ヶ月か、1PasswordとLastPassを併用しています。LastPass使いですが、Parallels Desktopに1Password 5がバンドルされていたので、使うことにしました。ビジネスモデルが違いから、両者のいいとこ取りをすることで少しでもローコストでパスワード管理アプリを使うことが可能になります。

以下、二つのサービスを併用している身として、結局どちらを使うのがよいかを検討していきます。結論を言うと、それは結局どちらの思想が自分にとって好ましいかという選択に落ち着くと思います。
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Evernote プレミアムからプラスに移ろうと思う

Evernoteは個人的に応援しているサービスです。すべてを記憶する、というキャッチコピーにはたいへん魅力を感じます。まぁ、現実には記憶すると今度は「引き出す」ことが課題になるのですが。闇雲にデータを保存してもまず使いません。そこにEvernoteの難しさがあると思います…が、そのことについては今回は触れません。

Evernoteはいわゆるフリーミアムモデルというやつで、無料サービスで間口を広くしておき、一部のサービスを特に気に入ってくれたユーザーに有料のプレミアム版を提供することで収益をあげています。私もまたプレミアムユーザーで、毎年Evernoteに4000円を支払っています。そんなEvernoteですが、最近プレミアムとフリーの中間にあたる、新しいプランを提案しました。プラスというやつです。「Evernote ベーシックを無料で入手するか、プラス版またはプレミアム版にアップグレードできます。 | Evernote」によると、月の容量が1GBに増加し、またスマホ版でのオフラインノートブックなどプレミアム機能で特に必要とされやすいものを使えるもので、たいへんよく考えられた、ユーザーのニーズに即したプランだと思いました。利用料はプレミアムの半額にあたる年額2000円、機能を思うとたいへん良いプランです。少なくとも私の必要としているものはプラス版でほぼ満たされます。次の契約からは半分の料金で済みそうです。

ところで、最近Mac版Evernoteが不安定な気がします。一日に一度は強制終了している印象です。まぁ何か実害があるわけではないのですが…。

格安SIMで一ヶ月3GBはなかなか多い

IIJmioと契約しています。最低の料金プランでSMS付き、税込み1125円かな。これで使える容量が一ヶ月3GB。有り難いことに、使いきれていません。

しかしながら、最低料金プランですし、別に使いきらないといけないというわけではないのですが、貧乏性の私はもらえるものを使わないのはなにか損したような気分になります。なので、ちょっと気持ち贅沢に使っているつもりなのですが(時々電子書籍をダウンロードしたり)、全然です。5月も下旬ですが、いまだに4月分に付与された3GBを使いきれていません(バンドルされた容量は2ヶ月間使うことができます)。

動画を見ないからなのでしょう。私はYoutubeもニコニコ動画も、とにかく動画コンテンツを見ません。理由はいろいろありますが。見たとしても、Wi-fiのある落ち着いた環境下でのみでしょう。携帯回線で見ようとは思いません。そんなわけで、相変わらず4月分の3GBさえまだ使い切れないまま残っています。

最近出てきたDMMなどは、かなり細かな料金設定を行っているようで、1GB,2GB,3GBと段階的に引上げていくことが可能です。私の場合は2GBくらいが恐らくちょうどよいのですが、しかしまぁ料金がどれだけ変わるかというとせいぜい月々150円かそこらといったところです。SIMを作る料金、手間、また使い切れないほどあるという安心感を考えると、まぁ現状維持が最適解になりましょうか。しかし、かなり限定的にしか使わないことがわかっている人であれば、今後の料金プランとして、3GBがミニマムのIIJよりDMMのほうがよいということはあるのでしょうね。

いずれにせよ、少し前の通信事情を思うと、たいへん素晴らしい進歩を遂げたものだと思います。

大阪都構想の意志を継ぐ人はいるか

先日、大阪市で大阪都構想の是非を問う住民投票がありました。今を生きる日本人で知らない人はちょっといないのではないかというほど、かつてないほどに人々の関心を喚起した画期的なものでした。住民投票の投票率は66.83%と非常に高い記録を残し、これだけ人々に政治への関心を一時的とはいえ寄せさせたというだけでも、非常に意義ある投票であったと思います。

結果自体は、周知のように都構想(というよりその足がかりとして大阪市の解体ですが)は否決されました。70万vs69万票という僅差での決定です。大阪市民でもない私はさほど積極的に情報を集めていたわけではなく、私が見ている範囲でのニュースフィードやブログの記事等から、なんとなくけっこうな差で否決されるのではないかな、と思っていたので、この僅差は驚きでした。私自身は都構想については賛成派なのですが、この惜敗に、どういうわけか非常に悔しく思えました。何か政治的な活動をしていたわけでも、平生から政治的な主張をしていたわけでもないにも関わらず。つまり、私は橋下さんのことを好いていたのだろうと思います。実家に帰った時などに時折テレビでその姿を見かけるだけでしたが、それでもそこから滲み出る必死さ、懸命さに、私は深く共鳴したものです。

橋下さんといえば、否決の結果から、以前より公言されていたように、橋本さんは政治家を引退することになりました。これについてもまた賛否両論ありますが、市長自体は任期を任期を全うするわけですし、それ以降の身の振り方については彼の考え方として理解するしかないでしょう。何をどうするのが正しいという問題ではありません。ネットでの感想を見ていると、いずれ帰ってくるはずだと彼の言葉を信じない支持者がいたり、これで彼はいなくなると彼の言葉を信じている不支持者がいたりするのは面白いものです。人は自分の見たいものを見たいようにしか見ないという一例といえるかもしれません。一方で、彼が言うのだからもう帰って来ないのだろうと嘆く支持者、いやいやヤツの言うことなど信じられるか、いつかまた帰ってくるともしれない、気をつけろと警告する不支持者もいます。こちらのほうが筋は通っていそうです。私といえば、ハナから人の言うことを信じるタチでもありませんので、気が向けば戻ってくるだろうし、どうにもならなければ戻ってこないだろうと思っております。まぁたいていの人はこういった感想かもしれません。希望としては、戻ってきてほしいと思っています。

しかし戻ってくるには、自分から戻るというのはあまりに厚顔無恥ですので(いまさら橋下さん自身も政治はやりたくないでしょう…これこそ橋下さんの不支持者が考える展開ではないかと)、それなりにお膳立てが必要です。意志を継ぐ人が活動を続け、基盤を築き上げ、舞台は整った、さぁ今度こそ、というお膳立てです。果たして、それを出来る人がいるのか、どうか。いや、それはもはや問題ではないか。橋下さんが戻ってくるこないに関係なく、活動を続けられる人自体、どれだけいるのか。

多数決主義は民主主義の原則ですが、少数派への配慮なくして成り立つものではありません。ですので、通常これほどの僅差となれば相応の配慮が勝者側にも求められましょうが、どうも今回の住民投票はそのようなものでもなさそうです。勝者総取りと言うと聞こえは悪いですが、そういった投票であったように思います。したがって、これから、維新の会というか、都構想、あるいはそれに準じる勢力に対する逆風は凄まじいものになるでしょう。その中で、橋下徹という稀有なリーダーを失ったまま、戦っていける気骨のある政治家がどれだけいるのか。それは非常に少ないのではないか。政治家とて人間ですから、私にはそれを責められません。

ではもう大阪都構想は潰えたかというと、そのような評価も多く見ますが、私はそうとも言えないと考えています。橋下徹一人が大阪を大きく揺るがしたように、こういったことは数では測りきれないものがあります。つまり、たったひとりでも、都構想の意志を引継ぎ、研鑽を重ね、地道に活動を続け、そして天に恵まれれば、どうなるかはわからないということです。否決とはいえ半分の支持を集め、さらによく報道されているように70代以外のすべての年代では過半数が賛意を示したのですから、基盤がまったくないわけではありません。私としては、橋下徹の復活劇よりかは、そちらを望みます。今回の敗因も、あまりにも橋下徹一辺倒であったことがあるでしょうから…。

私には私の日々やるべきことがあり、ここでせいぜい一国民として考え方を述べる程度ではありますが、一人の人間があれほどのエネルギーを賭して主張した構想を無下にはしたくありません。意志ある政治家が一人でも多く生まれることを願います。私自身もまた、少しでも勉強し、賛否はともかくとしても、周りの人たちと一つ一つの事柄について、考えを深めていけたらと思いました。

Evernoteのアプリを削除してまたインストールしたこと

Evernoteは便利なアプリです。私は毎日の食事をEvernoteに保存しています。Evernote Foodという支援アプリの使い勝手はなかなかで、あまりITに関心のない人でも、Evernoteに撮り貯めた食事履歴を見ると、「これってなんてやつ?」と興味を示す人がけっこういます。また、デジタル的な日記もEvernoteに保存しています。Webで気に入ったコンテンツも保存しています(意外と読み返す)。
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ATOKからGoogle日本語入力に移ることにした。リアルタイム変換が便利

私はATOKを使っているのですが、今月これを使い続けるかどうかで悩んでいました。
Windows、Mac、Androidと複数端末をもっている私は、
ATOK Passportというサービスを使っています。
これは300円/月で10台のPCに最新のATOKをインストールできるという大変素晴らしいものです。
私がこのサービスを使い始めてからちょうど一年が経ちます。
辞書の同期もあり、私としては別段不満があるわけではないのです…が。
Google日本語入力が気になります。

Google日本語入力はリリースされてからすぐに試用して気に入り、去年(2012年)の4月まで愛用していました。
そんな私がATOKに移ったのは、やはりATOKのブランドです。

日本語入力にあくまでこだわるJustsystemのATOKを使うこと自体が、なんだかステータスに思えるのです。
Google日本語入力はたしかに便利ではありますが、その変換候補はあまりに軟派。
ネットスラングが率先して候補にあがることにもなにか気恥ずかしさを感じます。

そんな私なので、多少時事がGoogle日本語入力より疎くても変換能力自体に不満はないのです。
ATOKを使い出して気に入ったことはいくつもあります。
私はタイピング速度は早いもののあまり正確ではないのですが、
ATOKは私のタイプミスを汲み取って変換時に自動的に直してくれます。
私が正確でない言葉遣いをすると警告をしてくれます。
要注意な言葉を使うと注意してくれ、勉強になります。
MacだとCtrl-Wで辞書アプリと連携してくれるのも嬉しい。
Androidでは数字キーが表示されたりするのも嬉しいし、ジェスチャー入力も慣れると速い。

一方気に入らないところもあります。
いくつかの差別的とされる言葉が辞書に登録されておらず、苦労しますし、
そもそもそのような言葉を除外するポリシー自体が気に入りません。
また不安定で重いところがあるように思います。
特にMacでは、ATOKが原因とおもわれるケースで虹色の風車が頻繁(昔のWindowsでいうところの砂時計)に出現し、処理を待たされます。
ATOK Syncはよく同期が止まっていますし、ATOK関係のソフトが定期的にバックグラウンドで暴走してCPUを加熱してくれます。

そんなこんなですが、全体的にはよく働いてくれていて、特に不満というほどのものはありませんでした。
今後も使っていき、辞書を鍛えていこうとすら思っていました…が、
私は長期の海外出張が予定されており、かなり長い期間にわたってインターネットが使えなくなります。
で、ATOK Passportは二週間に一度はインターネットに接続されないといけないのです。
それはちょっと問題だなぁ、その間他のIME使わないとなぁ…ちょっと慣れておくか、と、
今月はじめ、久しぶりにGoogle日本語入力を使ってみたところ…

これが超便利。
なにが便利って、リアルタイム変換です。
リアルタイム変換というのは、入力しながらリアルタイムで変換候補が表示される機能なのですが、
もともとMS-IMEに調教され連文節変換より単語変換を主とする私にはうってつけの機能でした。
入力しながらタイプミスに即座に気づけるし、
正しく変換されるかどうかすぐにわかるので変換によるタイムロスが少ない。
語彙はもちろん言うまでもなく素晴らしい。
 
他の要素はともかく、このリアルタイム変換は私にとって何物にも代え難い素敵機能ではないだろうか。

でも悩みもあります。
私は上述したATOKのお節介なところがけっこう気に入っていたのです。
ATOKのお節介は、ビジネスメールを書いているときなどに何度か威力を発揮しました。
頻度は決して多くはないけれど、日本語指南の代金としても月300円は悪くないなと思っています。 

それにATOKを使うということは、物を書くことに拘りがあるという端的に示すステータスだと私には感じられます。
ATOKを使うということそのものが、MS-IMEを長いこと渋々使っていた私には一種の憧れなのです。

ああどうしようか、いずれにせよ今月末までは契約は続くのだし、月末までATOKとGoogle日本語入力を両方使って考えよう…
そんな風に考え、そして今月がもう終わろうとしています。

結論として、私はATOKからGoogle日本語入力に移ることにしました。
決め手はやはりリアルタイム変換。
そしてATOKのように不安定な挙動を見せなかったこと。

Google日本語入力からATOKに移ったという話はちょくちょく見ますが、
逆は少ない、特にリアルタイム変換を理由にしたレビューは見受けられなかったので、記事にしてみました。